- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/06/07
- 出版社: 勝どき書房
- サイズ:19cm/249p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-434-30408-8
紙の本
響野湾子俳句集 千年の鯨の泪櫻貝
廃人となりたき時の雪白し 窓ひとつ灯り夜学の卒業日 夏瘦せて生きる体の重さかな 独房の窓に浮きたつ月は毒 響野湾子が2006〜2019年に「死刑囚表現展」に出展・作句した...
響野湾子俳句集 千年の鯨の泪櫻貝
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商品説明
廃人となりたき時の雪白し 窓ひとつ灯り夜学の卒業日 夏瘦せて生きる体の重さかな 独房の窓に浮きたつ月は毒 響野湾子が2006〜2019年に「死刑囚表現展」に出展・作句した俳句全1597句のうち813句を収める。【「TRC MARC」の商品解説】
2019年、死刑囚表現展が開催され、その中に響野湾子(死刑囚・庄子幸一さん)の俳句、〈千年の鯨の泪櫻貝〉に殿岡駿星は感動した。主催者から全ての俳句、1597句を取り寄せ、そのうち813句を選んで句集を編纂した。死刑囚表現展は2005年から開催され、響野湾子の俳句は2006年から出展されていた。響野湾子は2001年に殺人事件で逮捕。処刑されるまでの18年間に多くの本を読み、俳句の勉強をした。俳句は特に季語や575のリズムにこだわらない句も作り、たった11音で季語がない〈戦争は石の礫〉という句がある。他には、〈枝先の無きを確かめ蟻もどる〉、〈ゆくあての無き鬼もゐて鬼は外〉、〈甚平で彼は消えたり処刑の夜〉、〈虹一本飲んで果てたしああ暗い〉、〈一椀に命の果ての湯気の立つ〉、〈呼ぶ人のない道を振り返る〉、〈おはようと言える人ゐて暖かし〉、〈朝顔の藍よりとけて朝が来る〉、などの句がある。【商品解説】
目次
- 2006年 櫻貝,2007年 アンモナイト,2008年 作句なし(前年に最高裁で死刑確定),2009年 遠眼鏡,2010年 天安門,2011年 風来坊,2012年 アイリスだけの呼吸,2013年 赤き器,2014年 チェの星月夜,2015年 シロナガスとピエロ,2016年 花りんご,2017年 蜻蛉に乗って,2018年 櫻貝,2019年 処刑終ふ,庄子幸一さん(響野湾子)について 菊池さよ子,響野湾子の俳句鑑賞 殿岡駿星,千年の鯨の泪櫻貝,渡辺白泉,文芸人の忌日,世情,家族,生き物,
著者紹介
響野 湾子
- 略歴
- 1954年10月28日 岩手県に生まれる,1968年頃 両親が離婚、母と関東へ転居,2001年8月~9月 大和連続主婦殺人事件を起こす,2003年4月 横浜地裁で死刑判決,.2004年9月 東京高裁で控訴審 控訴棄却,2007年11月 最高裁にて上告棄却 死刑確定,2019年8月2日 東京拘置所にて死刑執行(享年64),2021年8月 『深海魚 響野湾子短歌集』(インパクト出版会・池田浩士編)刊行
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