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紙の本
世界はさわらないとわからない 「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か (平凡社新書)
著者 広瀬 浩二郎 (著)
コロナ禍の2021年に実施されたさわる展覧会、「ユニバーサル・ミュージアム−さわる!“触”の大博覧会」。展覧会を企画した全盲の人類学者が怒濤の日々を振り返る。テキストデー...
世界はさわらないとわからない 「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か (平凡社新書)
世界はさわらないとわからない
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商品説明
コロナ禍の2021年に実施されたさわる展覧会、「ユニバーサル・ミュージアム−さわる!“触”の大博覧会」。展覧会を企画した全盲の人類学者が怒濤の日々を振り返る。テキストデータ引換券、ジャケット表紙に点字あり。【「TRC MARC」の商品解説】
《目次》
はじめに──「さわれない」時代の「さわらない」人々へ
第一部 書く──手と頭を動かす
1 失明得暗──新たな「ユニバーサル」論の構築に向けて
2 コロナ禍と特別展──二〇二一年を振り返る
3 踊るようにさわる、さわるように躍る
4 二一世紀版「耳なし芳一」
5 障害当事者発のソーシャル・インクルージョンの実現に向けて──誰もが楽しめる「さわる写真」の制作と鑑賞
6 「文化」と「文明」で読み解くインクルーシブ社会の未来
7 文明学としての「ユニバーサル・ミュージアム」
第二部 話す──口と体を動かす
1 暮らしと文化の役割──服部しほり、マクヴェイ山田久仁子、安井順一郎との対話
2 障害/健常 境界はあるか──高橋政代との対話
3 他者理解の先にあるもの──岩崎奈緒子との対話
4 スポーツの楽しみ──竹下義樹との対話
5 古典芸能 ルーツと未来──味方玄との対話
6 見えないものを見るために──松岡正剛との対話
7 〔インタビュー〕 目で見るものがすべてではない
──視覚中心の社会をほぐすため
8 〔講演録〕 健常者とは誰か──「耳なし芳一」を読み解く
おわりに──「誰一人取り残さない社会」は幸せなのか
《概要》
人間にも「触角」が必要だ! 「ユニバーサル・ミュージアム=誰もが楽しめる博物館」を掲げ、展覧会やワークショップの開催に取り組んできた盲目の人類学者が2021年、満を持して企画した大規模展覧会「ユニバーサル・ミュージアム──さわる!?触?の大博覧会」。しかし想定外の新型コロナ禍が展覧会を直撃する──。その前後、触常者として生きる著者は何を考え、何を語ったのか。新型コロナ禍で人びとが「さわること」を忌避する時代にあえて問う、「さわること」の無限の可能性。
識者(松岡正剛、味方玄、竹下義樹、服部しほり、マクヴェイ山田久仁子、安井順一郎、高橋政代、岩崎奈緒子)との特別対談も収録!
本書は、コロナ禍の中で迷い悩みながら「さわる」ことの意味を追求した全盲の文化人類学者の「生の証」である。それと同時に、新型コロナウイルスの登場によって到来した「さわれない時代」、目に見えないウイルスを過度に恐れる「さわらない人々」に対する触常者からのメッセージ集ということもできる。──「はじめに」より
【商品解説】
新型コロナ禍のいまこそ、我々は世界にさわらなければいけない──。全盲の触文化研究者が問う「さわること」の意義と無限の可能性。【本の内容】
目次
- はじめに──「さわれない」時代の「さわらない」人々へ
- 第一部 書く──手と頭を動かす
- 1 失明得暗──新たな「ユニバーサル」論の構築に向けて
- 2 コロナ禍と特別展──二〇二一年を振り返る
- 3 踊るようにさわる、さわるように躍る
- 4 二一世紀版「耳なし芳一」
- 5 障害当事者発のソーシャル・インクルージョンの実現に向けて──誰もが楽しめる「さわる写真」の制作と鑑賞
- 6 「文化」と「文明」で読み解くインクルーシブ社会の未来
- 7 文明学としての「ユニバーサル・ミュージアム」
著者紹介
広瀬 浩二郎
- 略歴
- 〈広瀬浩二郎〉1967年東京都生まれ。京都大学大学院にて文学博士号取得。国立民族学博物館准教授。著書に「目に見えない世界を歩く」「それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!」など。
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「目が見えない=可哀想」ではないことに気付かされる1冊です。
2022/08/28 13:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は子どものときに失明。しかしそれにめげず、「盲目でも触ることでものを見られる」をモットーに研究を続けています。業界ではかなり有名なお方だそうです。
当書は、サブタイトルにある「ユニバーサル・ミュージアム」の活動報告と、様々な識者と盲目について語り合った記録の2部構成で形成されています。
当書を読むと、「目が見えない=可哀想」と、つい思ってしまうことが違うことに気付かされます。盲目のみならず、他の身体的障害者など、いわゆる今の時代に「マイノリティ」に該当する方々への接し方が変わるきっかけを、当書は提供しています。ぜひとも、多くの方々に読んでいただきたい1冊です。