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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2022/07/21
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/237p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-112441-3

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文庫

紙の本

私は幽霊を見ない (角川文庫)

著者 藤野 可織 (著)

心霊体験をしたいがために、廃墟訪問までしたが、ニアミスまでは体験できたものの、幽霊には会えていない…。“日常のずれ”を描いたエッセイ。書き下ろし「私は今も幽霊を見ない」を...

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私は幽霊を見ない (角川文庫)

税込 880 8pt

私は幽霊を見ない

税込 880 8pt

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商品説明

心霊体験をしたいがために、廃墟訪問までしたが、ニアミスまでは体験できたものの、幽霊には会えていない…。“日常のずれ”を描いたエッセイ。書き下ろし「私は今も幽霊を見ない」を加えて文庫化。〔2019年刊を加筆修正のうえ、「私は今も幽霊を見ない」を書き下ろし〕【「TRC MARC」の商品解説】

私は幽霊を見ない。見たことがない。さらに目が悪い。心眼でも見えないし、知覚する脳の器官も機能しない……。だけどいつでもどこでも怖がっている筋金入りの怖がりだ。そんな著者は怪談専門誌で怪談実話を連載することに。そこで小学校時代からの恐怖体験を紹介。築百二十年の小学校の女子トイレには、“四時ばばあなる老怪女”や“病院で死んだ三つ子の霊”が出現すること。大学時代の友人たちから怖い話を聞き取りしたこと。友達の友達のお姉さんがイギリスのホテルで胸苦しくて目覚めると、金髪の白人女性がなにかをまくしたてながら首を絞めてきた話や、所属していたカメラクラブの部室の廊下を首のない女が走るという話などを思い出す。芥川賞を受賞し、上京した際には、編集者や出会った人たちからの聞き取りを怠らなかった。タクシー運転手が背負った自殺者の霊の話、マン島で見た妖精のような小さい人と目が合うとウインクしてどこかへ消えた話、自分が殺される夢を見たその夜に殺人事件が起こった話、深夜誰もいないトイレで鳴らされたナースコールなど。心霊体験をしたいがために、徳島県の廃墟ホテル訪問したり、レジデンスで訪れたアメリカで出ると言われているホテルに泊まったが幽霊には出会えず。幽霊には会えていないけれど、幽霊とは何かという問いの答えは知っている。“幽霊とは、生きているときに上げられなかった声”だ。私たちは誰であれ今でも、上げられない声を抱えながら生きているから、こんなにも幽霊を追い求めるのだろう。著者の幽霊探しの旅は続く。文庫化にあたり、書下ろし収録。【解説】朝吹真理子 【カバー絵】アンジェラ・ディーン【商品解説】

目次

  • 私は幽霊を見ない 
  • 富士見高原病院の幽霊
  • 消えてしまううものたち
  • 国立民族学博物館の白い犬とパリで会った猫
  • ついに幽霊とニアミスする
  • はじめて心霊スポットへ行く
  • 幽霊はいないけれど、不思議なことはある
  • 理想の死に方とエレベーターと私が殺した植物たち
  • アメリカの空港で幽霊を探す
  • 夢が現実になる話

著者紹介

藤野 可織

略歴
1980年、京都府生まれ。2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞。12年、『パトロネ』で野間文芸新人賞候補。13年『爪と目』で第149回芥川龍之介賞。著書に『おはなしして子ちゃん』『[現代版]絵本 御伽草子 木幡狐』(絵 水沢そら)、『いやしい鳥』『ドレス』『ファイナルガール』『来世の記憶』など。

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みんなのレビュー11件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (5件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

不穏な感じが良い

2022/08/08 02:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

フォーマットとしては毎回「私は幽霊を見ない」で始まるエッセイなのだが、体温低め女子のちょっと可笑しい日常に、不条理な怪談実話がくるまれていてちょっと不穏な感じ。怪談実話のキモが細部のリアルな描写と不条理感にあることがよく判る。実話自体は『鬼談百景』ほどはコワくはないが、それだけに実話感があってクルものがある。藤野さんは短編をいくつかしか読んだことがないが、読まなきゃと思わせる。いい。

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2023/06/24 20:24

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2022/08/05 14:35

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2024/03/17 18:11

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