紙の本
あいかわらず悪意がすごい
2022/09/11 21:10
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回の事件で双子神となってしまった夏の代行者姉妹。
彼女らが夏を顕現させる旅を終えた後で、彼女らと同じ現人神で朝と夜を呼ぶ二人の片割れ、黄昏の射手が巨大な狼に襲われる事件が発生する。
それを発端に現人神を有する機関内部での権力闘争がはじまり、代行者達は再び命を狙われる自体に。
事件を解決し、命の危機を脱するために代行者達が黄昏の射手の住まう聖域竜宮岳へ向かうまで。
この作品の悪役は前巻もそうだったけど、この世の悪意を煮詰めたらこんな存在が生まれるのでは?というくらい人を平気で貶めてそれが当然って顔をしている。
賊の謎思想も不快だったけど、前回も春や冬の里の連中胸糞だな!と思ってたら全部の里の連中が胸糞だった。
現人神として敬うかのような姿勢を見せながら、人なのに道具としてしか見ないの普通に気持ち悪い。
そして夏の双子姉妹のこれまでの葛藤がしんどかった。
それがあるからこそ新キャラの二人の婚約者達が意外とあっさり受け入れられた気がする。
片方めっちゃトンデモキャラっぽいからそこも楽しい。
結構破天荒な瑠璃とはお似合いだと思うわ。
そして私は撫子が可愛くて秋主従が出るだけで嬉しい。
上下巻共に500ページ超えで読み応えあるわぁ。
紙の本
シンプルだけど分かりやすい。
2022/07/31 09:47
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
春の巻と比べると、シンプルで分かりやすかったです。下の方はどんな展開が待っているのか、楽しみです。うん。
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【宿命付けられた運命だとしても一度くらい自由に生きてみたい】
2023/03/18 18:14
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多の困難を乗り越えた四季代行者だったが、葉桜姉妹が双子神になる事で世界は吉兆と凶兆とで揺れる物語。
世界は誰かの献身で成り立っている。
朝も夜も社会の歯車となって円滑な積み重ねをする。しかし、その献身は誰かの光にもなるし、刃にもなる。
妹が神になったせいで、定められた因果に葛藤するあやめ。
神様になったからには身命を賭して世界に献身せねばならぬ。
役に立たない代行者は挿げ替えされる。
宿命付けられた運命に反撃すべく双子は身勝手な悪意と陰謀に立ち向かうのだ。
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登場人物が増えて、この状態で上巻が終わって、下巻でちゃんと収束するのか?と心配になる感じ。
冒頭に登場人物のイラスト付き紹介があるが、Kindle Paperwhiteだとよく見えないのが残念。iPadのKindleアプリで見るべきだったか。
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相変わらず残酷な運命を背負わせる。
今回の主人公は夏の代行者。
双子姉妹とそれぞれの婚約者のうち、関係性や背景が上巻で見えてるのは姉のあやめ。
なかなかに既に切ないのに、残酷なことが2人を襲う。
新しい神の代行者の黄昏と暁、の設定も興味深い。
裏の主役はさくらと凍蝶か。凍蝶の心のひび割れに大注目です。
下巻を読めるのは年明けになるかなぁ。。。
2022.12.4
193
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2022/11/20 読了。
図書館から。
双子神になった葉桜姉妹のお話。
前巻の瑠璃が引きこもってた流れの詳細と、
あやめの心情と・・・代行者と護衛官になったお話と、
夏の過去が分かる。
登場人物がさらに増えていくのですが、
射手さまも好きだなぁ。
大人がかっこいいのはいいねぇ。
遊園地デートもよかったですが、
残雪様と話してて、いい雰囲気のさくらとの会話を
―邪魔しよう、と割り込む狼星君ぐっじょぶ笑
そして竜胆さんはいつでも紳士だわ。
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前作が楽しめた人なら間違いなく楽しめる。
春の舞では物足りなかった主従以外のキャラの絡みがかなり補完されていてよかった。夏の双子とそれぞれの婚約者との関係もよかった。
話は陰で暗躍する新キャラも出てきて長期シリーズを視野に入れている感じがしました。伏竜童子関連がどうなるかは楽しみです。
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夏の二人の過去や、婚約に至るまでの経緯、相手のことなどは語られるが、春の舞の続きとなっていた。驚いたのは、現人神がもう二人出てきたこと。季節だけでなく、昼と夜を招く神もいた。しかも、夜を招く神である巫覡輝矢(ふげきかぐや)は第二章で登場し、夏の舞の展開の中心となっている。
春で分かったように、現人神たちの生命や立場は一部の者に狙われており、里や国組織との関係も盤石ではない。その不安定要素が噴出して季節の神達がどうなってしまうの!?…続く、でした。
輝矢様の登場シーンがついていけずに(多分キャパオーバー)読むペースが落ちてしまいましたが、与えられた独特で濃厚な世界観は夏も変わらず。とても良かったです。
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視点が切り替わっていくので、いろんな目線から登場人物の心情や言動が感じ取れ、物語に様々な彩りと深みを引き出していて面白かった。
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綴られる物語に春夏秋冬を表す言葉はこんなにもあるのだと思い知る
四季を彩る季語は美しく、その美しさが際立つ文章の綴りに魅了される
春から季節は巡り夏へ
双子の神となった少女たちは打ちひしがれる
あやめちゃん、瑠璃ちゃん、2人のヒビが入ったような心情に私の心も痛くなる
姉のあやめちゃんの懺悔
妹の瑠璃ちゃんの後悔
神様となった者たちを道具としか扱わない里の人々の考え方が嫌になる
現人神だって1人の人間なのに…って
私は瑠璃ちゃんが生き返ってくれてとても嬉しく思う!
そんな瑠璃ちゃんがあやめちゃんを引っ張って行動し立ち向かっていく姿に感動を覚える
そして彼女の姉への愛の大きさに圧倒
下巻で彼女たちがどうか幸せにと願ってしまう
そして今作登場の、双子の婚約者様方
どちらの男性もとっても素敵だ
婚約破棄を言い渡されて、愛する婚約者を奪い返す為に動き出す
あやめちゃんと連理さんの馴れ初めを読み、少しすれ違ってる2人の恋が成就してほしい
瑠璃ちゃんと雷鳥さんの馴れ初めも…下巻であるのだろうか?
雷鳥さんのような不可思議な人の恋愛模様が気になって仕方がない
夏以外では、春と冬!
ダブルデート!?
雛菊ちゃんとさくらちゃんの獣耳姿は絶対に尊いことでしょう
さくらちゃんと凍蝶さんの恋模様も下巻で進展するのだろうか
凍蝶さんにとってのさくらちゃん、大切な弟子や後輩だけではなく……?
さらに今巻登場の夜を迎える現人神の射手様
四季巡りも大変だと思ったけれど、夜にするために毎日毎日御山に登り弓を放つ
想像したけれど……もし自分がと考えた時四季の代行者様方より私は辛いかもしれない……
義務だとしても輝矢さんのことを本当に尊敬してしまう
500頁以上のボリュームにも大変満足
表紙も挿絵も大変可愛らしくとても素敵
さてさて、盤上に続々と代行者様や護衛官様が揃っていく
下巻ではどんな物語が待っているだろうか
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今回は夏の代行者・葉桜姉妹がメインの物語。
新たな登場人物も増え、内容も濃くなっています。
代行者たちの心情がとても細かく描かれていて、とても切ない。代行者たちのそれぞれの想いや苦悩に胸を締め付けられる感覚でした。
夏の代行者・葉桜姉妹と黄昏の射手・巫覡輝矢が出会い、暗狼事件は解決するのか。続きを下巻で読むのが楽しみです。
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まったく、暁佳奈さんは人の心を揺さぶる文章がお上手だ。夏のお話でも文才が存分にふるわれている。
美しい季節などにまつわる文章表現を堪能でき、日本人に生まれてきてよかったと思えた。
そして、もうそれ以上辛い思いをさせないでと、胸を締め付けられる一方、冬の寒さを知るからこそ春の暖かさが身に染みるように、人が人を想う温もりがより強く感じられた。
あーーーーー甘ーーーい!必然的に求め合う愛情!!どの関係性も狂おしい!最高!!
私は特に秋の主従が大好きなので、二人のシーンは何度も繰り返し読みました。あぁ…拝
秋の巻が出ることがあったら、私は二人の尊さに溶けてしまうかもしれない
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『春の舞』と来て今回は『夏の舞』です。
夏の双子がメインのお話。双子のの婚約者の2人も出てきます。
春の事件で起きた2人にまつわるある事が軸になってました。
読めば読むほど、夏の2人がとてつもなく可愛いくて。私には姉妹が居ないので歪だとしても、二人の関係性には少し憧れました。喧嘩したり嫌いになることもあっても、2人ともがお互いにお互いを大切にしているのがもう。代行者と護衛官でなくてもきっと2人とも同じなのだろうなと。
そして朝と夜をもたらす現人神もいるという設定に驚きつつも、とってもワクワクしました。
今回は恋がメインのお話なので、所々に甘みが。特に秋の2人はお砂糖より甘々で、その場にいたら思わず赤面する自信あります。笑
あと、瑠璃の婚約者様。ぶっ飛びすぎ( 褒めてる )てて大好きです。最初の方からいる連理がまともなのもあって余計に際立ってました。
それにしても、里の方々が閉鎖的な空間で一生を過ごすとしても性格に難がありすぎて…。もう少し寄り添うことも出来るはずなのに。
そんな中、春と冬の2人も可愛くて前作であんなに辛かったのが嘘みたいにスラスラ進みました。進展するの嬉しい。
下巻も楽しみです。
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【宿命付けられた運命だとしても一度くらい自由に生きてみたい】
数多の困難を乗り越えた四季代行者だったが、葉桜姉妹が双子神になる事で世界は吉兆と凶兆とで揺れる物語。
世界は誰かの献身で成り立っている。
朝も夜も社会の歯車となって円滑な積み重ねをする。
しかし、その献身は誰かの光にもなるし、刃にもなる。
妹が神になったせいで、定められた因果に葛藤するあやめ。
神様になったからには身命を賭して世界に献身せねばならぬ。
役に立たない代行者は挿げ替えされる。
宿命付けられた運命に反撃すべく双子は身勝手な悪意と陰謀に立ち向かうのだ。