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紙の本
おいしい旅 初めて編 (角川文庫)
著者 近藤 史恵 (著),坂木 司 (著),篠田 真由美 (著),図子 慧 (著),永嶋 恵美 (著),松尾 由美 (著),松村 比呂美 (著),アミの会 (編)
仕事に行き詰り、勢いで列車に乗った旅先には驚きの出会いが…。訪れたことのない場所、見たことのない景色、その土地ならではの絶品グルメ。さまざまな「初めて」の旅を描いた全7作...
おいしい旅 初めて編 (角川文庫)
おいしい旅 初めて編
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商品説明
仕事に行き詰り、勢いで列車に乗った旅先には驚きの出会いが…。訪れたことのない場所、見たことのない景色、その土地ならではの絶品グルメ。さまざまな「初めて」の旅を描いた全7作品を収録した文庫オリジナルアンソロジー。【「TRC MARC」の商品解説】
仕事に行き詰まり、勢いで列車に乗り終点まで……旅先では驚きの出会いが待っていた(「下田にいるか」)。福引きで旅行券を引き当て、台湾へひとり旅。現地で会った駐在員はどこか訳アリのようだが(「情熱のパイナップルケーキ」)。訪れたことのない場所、見たことのない景色、その土地ならではの絶品グルメ。さまざまな「初めて」の旅を描いた7編を収録。読めば必ず出かけたくなる、文庫オリジナルアンソロジー。【商品解説】
目次
- 「下田にいるか」坂木司
- 「情熱のパイナップルケーキ」松尾由美
- 「遠くの縁側」近藤史恵
- 「糸島の塩」松村比呂美
- 「もう一度花の下で」篠田真由美
- 「地の果ては、隣」永嶋恵美
- 「あなたと鯛茶漬けを」図子慧
収録作品一覧
下田にいるか | 坂木司 著 | 5−43 |
---|---|---|
情熱のパイナップルケーキ | 松尾由美 著 | 45−85 |
遠くの縁側 | 近藤史恵 著 | 87−121 |
著者紹介
近藤 史恵
- 略歴
- 一九六九年、大阪府生まれ。九三年『凍える島』で第四回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。二〇〇八年『サクリファイス』で第十回大藪春彦賞を受賞。主な著書に『みかんとひよどり』『シャルロットの
憂鬱』『マカロンはマカロン』『ときどき旅に出るカフェ』『インフルエンス』『歌舞伎座の怪紳士』など。
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紙の本
どれも良かった
2023/08/30 10:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂木さんのがおもしろかったかな。
今じゃ、どこ行ってもお客さんいっぱいだろうから、あんな楽しみ方はできないかな。
0から1を生み出すのはホント大変なのよ。
電子書籍
サハリン
2024/03/19 20:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
地の果ては隣、というお話のサハリン。昔は、樺太、という日本領だった事は、教科書で習っただけですが……。ぜひ一読ください。それと、オススメは、情熱のパイナップルケーキ、かな。台湾旅行したくなりました
紙の本
初めて
2023/02/13 15:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂木司さんの:下田にいるか「思えば、適量のわからない人生である」名言みたいで笑った。コロナで仕事の仕方も人との付き合い方も変わった中、サトウ君の突発的ひとり旅は楽しそうだし、終わりよしでした。コロナも落ち着いてきたしサトウ君のその後を読んでみたい。
松尾由美さんの作品は、台湾での出来事やお土産の箱のどこの位置にあるやつを狙う、それに気づく、パイナップルケーキの甘さや糖分のツヤなどと相まってなんか粘着性を感じた。
図子さんのあなたと鯛茶漬けを、図子さんはものすごく久しぶりかつ少女向け小説以外は初めてでした。他にも読んでみたいです。
紙の本
旅は徒然
2024/01/14 10:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アミの会」ってなんだろうと思いながら読んでみました。
七人の作家による旅をテーマにした小説を集めた短編集だった。
最初の「下田にいるか」は企画旅行の会社に勤める新人が主人公だ。
七つの短編の中でこの話が一番気に入ったのは、自分が同じコースをたどって旅行したいと一番思った作品だったからだろう。
品川駅から「サフィール踊り子」号に乗り、カフェテリアで伊豆産トマトを使った甘酸っぱくて美味しいスパゲティを食べる。
車窓の風景を楽しみながら終点の伊豆急下田で降りてタクシーで五分の「下田海中水族館」へ。
イルカショーと水槽の展示を楽しみ、カフェテリアで「下田深海バーガー」を味わい、眺望のいい「下田東急ホテル」で一泊。
ホテルのフレンチコースと露天風呂、地元の干物やあら汁にお寿司、新鮮な野菜とフルーツが並ぶ朝食ブッフェを楽しんでから二日目はロープウェイで展望台へ。
今年の夏は伊豆しかないと思ってしまった。
「情熱のパイナップルケーキ」は台湾旅行をする派遣社員の女性と、その同僚たちの恋模様が描かれる。
「遠くの縁側」は仕事で行ったアムステルダムでパスポートを入れていたバッグを盗まれてしまい、ひとり週末をアムステルダムで過ごすことになった女性の話だ。
台湾では北京ダックとパイナップルケーキ、アムスでは自販で売っているコロッケとニシンのサンドイッチという名物の話を挟みつつ人生を旅先で考えるような話になっていた。
旅行会社を縁につながった女性二人で糸島へ行く話や、団体旅行でサハリンを旅した「地の果ては、隣」のように、コロナ禍で苦境に陥った旅行業界やある日突然日常が消えたウクライナ戦争を背景にした話もあります。
亡くなった祖母の遺品が送られてきて、同封されていた暗号のような地図をたよりに箱館の喫茶店巡りをする話もある。
最後の「あなたと鯛茶漬けを」では、末期の母親の介護のために松山で暮らすことになった女性が主人公だ。
これだけは旅行とは違う雰囲気だったが、鯛茶漬けが食べたくなることだけは間違いない。
糸島とサハリン以外はどこも訪れたことがある旅先だったので、自分の旅を思い出しながら楽しく読めた。
日常をちょっと離れて、自分と世界との付き合い方をちょっと考えてみるのもいいのかもしれない。
単純に旅を楽しむだけでもいいけどね。