- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/08/09
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/351p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005556-0
読割 50
紙の本
夜の道標
著者 芦沢 央 (著)
【日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門(第76回)】1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年...
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商品説明
【日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門(第76回)】1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経っても足取りはつかめず…。長篇ミステリー。『読売新聞オンライン』連載に加筆修正し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。
殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。
それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。
『火のないところに煙は』『汚れた手をそこで拭かない』の著者による、慟哭の長篇ミステリー。【商品解説】
著者紹介
芦沢 央
- 略歴
- 〈芦沢央〉1984年東京都生まれ。「罪の余白」で野性時代フロンティア文学賞、「火のないところに煙は」で静岡書店大賞を受賞。ほかの著書に「神の悪手」など。
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電子書籍
社会派ミステリ
2023/04/19 15:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人犯、窓際刑事コンビ、無邪気な小学生、無気力な女――アンバランスな登場人物たちが抱える傷が縺れ、繋がりそうで繋がらない焦燥感に駆られる衝撃の社会派ミステリ。
殺害されたのは問題を抱えた子供たちに寄り添う聖人君子のような塾講師。捜査にあたったのはパワハラを受ける刑事コンビで、何故この設定なのか理解出来ないもどかしさが渦巻く前半。時代背景が絡み思わぬ展開に転がると、不要に思えた細かな設定が活きてきてバーストする後半。肝になる間違った観点での人権保護を含め、学習障害への無理解、虐待、組織の腐敗など、無知が作り出した負のスパイラルに胸が痛くなった。1996年――26年前だからまだ不透明な事が多くて仕方ないのかもと思う一方、ほんの26年前まで悍しい法があったのかと思うと、凄く複雑な感情を覚えた。ほんの僅かなズレで善意が悪意に、被害者が加害者になる皮肉な構図を描き出してしまう所はさすが新イヤミスの女王。
「道標」があると進みやすいけれど、示された方向が果たして本当に正しいのかは、行ってみないとわからない。何を信じていいのか、ひたすら手探りの怖さが残った。
紙の本
読後の苦い後味も良い。
2023/02/05 17:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
四人の視点から話は進んでいきます。
バスケ好きの小学生、その友人の小学生、パートの女性、そして刑事。
全くつながりのなさそうな四人が徐々に一つの事件の一人の男へと集約されていく。その加減が絶妙で、気がついたときには、引き込まれています。
父親から当たり屋を強要されてる少年、友人を心配する少年、同級生を匿う女性、殺人事件を追う刑事。それぞれが大切に思ってることがあり、人に言えないことがあり、何かを諦めていたり諦められなかったりしていて、もがきながら生きています。
殺人事件の真相は想像外のことで、明確な解決にはいたっていないのも後味を引き釣ります。
紙の本
凄いっ
2022/11/05 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
胸が苦しくなったし、
感動したし、
この本に出会えて本当に良かった。
かなりの冊数読んでるけど、
この本はトップ3に入る。
あまりに読後の衝撃がデカくって
まともな語彙が出てこないや笑
これは続きが見たいなぁ
少年2人のこれからも気になるし、
おじさんも憎めないしなんなら好きだ。
いつか続きがでたらいいなぁ
絶対に読みます!
紙の本
それぞれの思いが絡みあうミステリー
2022/11/02 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
塾の経営者が殺される。
知的障害のある子や他の子供たちと一緒に授業を受けられない子供たちの塾。
子供にも親にも評判がいい塾の先生が何故殺されたのか?
容疑者はすぐ浮かぶも足取りが消え捜査は進まない。
窓際に追いやられた刑事、容疑者を匿う女、父親に虐待を受けるバスケットの少年。
それぞれの思いが絡み合い物語を複雑に絡めていく。
殺人の動機が少し飛躍しすぎたと感じるのが残念だが、テンポ良く面白く読める。
紙の本
長編での「語る力」もさすが!
2022/09/26 11:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの登場人物の目線で語られるストーリーが少しずつ絡み合いながら、事実関係が浮かび上がってくる展開に引き込まれました。短篇の印象も強い著者ですが、長編での「語る力」もさすが!ラストは明るさや希望も感じつつ、登場人物たちの「その後」に想いを巡らせたくなります。
電子書籍
最後がコレ?
2022/09/16 00:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
さんざん引っ張った挙げ句……最後がコレなんですかというのが、最初のページ読んでの感想でした。自分的には、納得できませんでした。まぁ…この作品、…褒めておられる方も多いケド、他の芦沢作品に比べたら、ラストがねえ……というのが……。