紙の本
天国の修羅たち
2023/02/21 00:01
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヘルドックス、煉獄の獅子たち、今回読んだ天国の修羅たち、三部作が完結した感じです。真里亜を題材にした続編も期待できるのではないかと思います。ヤクザ構想の最終が見られ警察とヤクザの頂上戦争もこれで終わったという感じでした。これからも深町先生の作品を期待しています。
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャーナリストが殺害された!捜査一課の真里亜はマル暴担当の樺島と犯人を追う。殺害されたジャーナリストの部屋に残された指紋を調べると、それはありえない指紋であった。なぜならその指紋は死亡した人物の指紋であったからだ。真里亜と樺島は死亡した人物を捜査し始めるが・・・・・。
十朱や氏家が亡くなっていたのですが、彼らの抗争がなくてちょっと残念でした。樺島の役割にはちょっと驚きました。3作を通して読み応えのある作品ばかりでした。
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大好きな作家さん。今回も大変美味しく頂きました。
好みの作品の映画化は複雑な心境ですが、別物として楽しむ予定。
次作も期待!!
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ヘルドッグスの最終章。兼高こと出月の戦いもようやく終わり。映画も観たし、最終章も読んだし、これを機会に1作目をもう一度読み直すのもありかも。
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兼高と東鞘会のその後について。
これまでの話で、
兼高にとって明確な目的があり、気が抜けない危険な潜入ではあったが、
東鞘会で親分だの兄貴だの言ってた頃が実はとても大事な時間だったんだろうなと
感じることがあった。
最後の描写を読んで、さらにそう思った。
自分が警察官じゃなければ、やくざじゃなければ、
敵じゃなければ、味方じゃなければ。
役割から離れて、ただ人として付き合えていれば。
「好きだった」とか「愛着があった」とかいう言葉では表現できないが、
何度も思い出す日々だったのではないか。
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再度「地獄の犬たち」を読み返し
阿内との会話で東鞘会の兄弟分を「俺たち」と言ったりする一面を再確認
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104広島題材のよく似たお話があって少し混乱したけど、これもたくさん人が亡くなり、権威が地に落ちるという点では良く似ている。最終章を読むとこの三部作がうまく繋がっているのがわかってスッキリした。もう次作はないのかなあ。
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いつもながらの深町節炸裂。短めでコンパクトにまとまっており、主人公・神野真里亜のキャラ立ちも良かったが、荒唐無稽さが目立ち過ぎの感あるのと、真里亜の姉の死が事件と繋がっているともっと面白かったかもと思わせる。八神瑛子シリーズほどではないが楽しめる。
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暴力団も恐れぬ老ジャーナリストの殺害現場に、驚きの人物の指紋が…
警視庁捜査1課・神野麻里亜は組特か組対課・樺島と真相を追うが…
真相の裏には警視庁を揺るがす『兼高ファイル』の存在が…
『兼高ファイル』自体の存在をなかったものにしようとする警視庁。
兼高省吾は生きているのか…
警視庁、東鞘会の一連の抗争に決着の時が。
すべての黒幕を葬りさることができたことは痛快。
難しいとは思うが、梧郎には警察に戻って欲しかった…
真理亜の姉の事件は繋がっていなかったのか…
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ヘルドッグスシリーズ 3作目
状況設定は同じだけど、主人公は今までとはまた別。
映画も少し、時代がズレていてこれとは別だった。
それぞれ面白かった。
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ヘルドッグス。煉獄の獅子たち。
この二作を読んだら、絶対にこれは読まないといけない。読んで、彼らの生き様の結末を見届けなくてはならない。
前二作に比べて、ページ数は少ない。だけど、ラスト数ページからは涙が込み上げて、最後の一ページで涙が止まらなかった。
今回の主人公が真理亜で良かったと思う。男性だったら、もしかしたら、兼高や大前田らに飲み込まれ感化されてしまったかもしれない。若く、法の元で警察としての責務を全うしたい真理亜だからこそのラストだったんじゃないかな。
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出くわして愉しかったた小説が“シリーズ”で在ると知れば、関係作品をドンドン読み進めてみたくなるものだと思う。
そういう訳で、気に入ってしまった作品の“シリーズ”を入手し、かなり愉しんだ。本当に「勿体ない…」という程度に素早く読了に至ってしまった。
『ヘルドッグス 地獄の犬たち』という作品が在った。次に登場した『煉獄の獅子たち』は「作中の時系列」としては、『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の出来事の「以前」であり、“前日譚”ということになっている。対して本作は『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の出来事の「以降」であり、“後日譚”ということになる。
物語は女性である神野真里亜刑事が、新宿の歌舞伎町辺りで、逃げる男を負って疾駆しているという場面から起こる。この神野真里亜刑事が本作の主要視点人物となる。
新宿でジャーナリストが惨殺されてしまった。自宅兼事務所のマンションで、建物や周辺の防犯カメラに細工をして無力化し、手際よく侵入した痕跡から所謂“プロ”が蠢いているようにも見える事件だった。
70歳を過ぎても健筆を振るっていた、殺害されてしまったジャーナリストは、暴力団関連の記事や著作も多く手掛けており、過去には暴力団関係者と揉める、更には襲撃を受けた経過迄在った。それでも活動を続ける著名な人物であったが、“プロ”と見受けられる者に殺害されてしまったと見受けられることから、捜査陣は暴力団関係者に纏わる情報収集にも着手していた。
神野真里亜刑事は、殺人事件の捜査等を手掛ける捜査一課の捜査員である。ジャーナリストの事件で新宿署に設けられた特捜本部に参加しており、新宿署の組織犯罪対策課の樺島刑事と共に街で聞き込み中だった。その最中、声を掛けた男が脱兎の如く逃げ出したので追っていたのだ。
逃げていた男は通行人と衝突して転倒するというようなことも在り、神野真里亜刑事、少し遅れた樺島刑事は男を取り押さえた。取り押さえた男は、関西圏や中京圏を本拠地とする暴力団の流れを汲む組織の構成員であった。
東京の繁華街では東鞘会、その流れを汲む組織が幅を利かせていたのだったが、激烈な内部抗争や、抗争に関連した禍々しい事件を踏まえた警察の厳しい取締りで勢力を大きく減退させてしまっていた。東鞘会の勢威が衰えた間隙に、関西圏や中京圏を本拠地とする暴力団や、その流れを汲む組織が入り込んでいて、東京の繁華街で幅を利かせ始めていた。新宿の歌舞伎町辺りもそうした例に洩れなかった。
神野真里亜刑事達が取押えた暴力団構成員は、ジャーナリスト殺害の件に関しては「知らん!」とするのだが、他方で<兼高ファイル>なるモノが在ることを口走り、ジャーナリストの件はその<兼高ファイル>に関連することであろう等とする。
オカシイことを口走り、様子が妙であると件の暴力団構成員の尿検査をすれば、覚せい剤を使用していたことが判明する。「薬物に侵された者の戯言」で、発言内容は然程の意味も無いとされてしまうが、神野真里亜刑事は<兼高ファイル>なるモノが気になる。
<兼高ファイル>というのは、1年程以前にネット上等で出回ったモノで、兼高なる人物による告白である。
兼高なる人物は��鞘会傘下の神津組の構成員であったが、同時に警視庁の警察官で、特命を帯びた潜入捜査官であったのだという。他方、敵対する側の人物の殺害にも関っていることを赤裸々に告白しており、俄かには信じ難い内容である。
更に信じられないのは、兼高が潜入捜査員ということになったのは、彼以前の潜入捜査員であった十朱が警察を裏切り、東鞘会の7代目会長として暗躍しており、その排除等が目的であったということまで綴られているのだ。
この<兼高ファイル>というモノに関して、警視庁は何者かの創作で事実ではないと内容を否定している。そして少し経って、登場当初程に注目はされなくなった。そしてこれを綴ったという兼高なる人物は、東鞘会の十朱が死亡した神楽坂での銃撃戦騒動の後、負傷して収容された病院から姿を消してしまっていた。そして兼高を名乗った男が、遺体で発見されたということも伝えられてはいた。
そういう中ではあるが、神野真里亜刑事は捜査会議で不自然な事柄に気付いたことを契機に<兼高ファイル>の件を探ろうとする。そして危険な事態に足を踏み込んで行く。
というようなことで展開する物語である。
女性刑事が、信じ悪い内容ながらも真実味を帯びて伝えられる噂を追ってみようと思い付くと、何やらとんでもない事態になって行くということで、本作単体でも十分に愉しい。が、この作中世界の核となる『ヘルドッグス 地獄の犬たち』、その状況が生じて行く情況が描かれる『煉獄の獅子たち』を知っていた方が、一層愉しいであろうとは思った。
3冊から成るシリーズを、なかなかに勢い良く読了してしまった。或いは、これらの作品に登場する劇中人物達が他作品に登場する、スピンオフというような作品が登場するというようなことが在るであろうか?そういう報が伝われば注目すると思う。
本当に、本作も頁を繰る手が停められなくなってしまう。御薦めしたい。
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『ヘルドッグス』シリーズの完結を迎える3作目。
短いながらも無駄のない削ぎ落とされたプロットで、物語の結末を迎えるには過不足なくこれで良かったかな、と。
久々に日本のノワール小説を読んだが、このシリーズはとても面白かった。
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シリーズ完結作。全体的には起承転結もしっかりしているし、緊迫感が最後まで保たれているとこや格闘シーンの殺伐さが良く楽しめた。
ノンストップクライムサスペンスと謳っている通りなのだがスピード感がありすぎて自分のスペックでは対応しきれなかった感がある。
主人公が新しくなっている割には主人公の背景描写が少なくて感情移入しにくい。もっとページ数も増やしてどっしり書いても良かったのかなとも思う。
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03月-12。3.5点。
ヘルドッグスシリーズ、完結編。警察記事を書く記者が、自宅で惨殺される。捜査に当たる女刑事、死んだはずの兼高の痕跡が。。
面白い。一気読みした。第二弾が、第一弾の前日譚を描いたわけがわかった気がする。女刑事の覚悟がとても良かった。ラストも。
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このシリーズの最終章。今回はページ数も少なくあっという間に読み終わった。
新しい登場人物の真里亜を主人公として進む本作。
途中には「いい奴だと思ってたのにー!!」となるこのシリーズお馴染みの裏切り者が登場したり、地獄の犬たちで出てきたあのキャラこのキャラが勢揃い。
終始興奮しっ放しで最後までバーっと読みきってしまった。
どんなに正義があっても、悪には悪なりの報いがあるという事を思い知らされるストーリー。
登場人物が多くて誰かまとめて欲しいと思いながら、またシリーズを全て読み返したい。
リアルすぎず、フィクションすぎず、でも明らかにフィクション。
で、あってほしいと思わせる作品でした。
明日から街に立っているお巡りさんを見る目が変わりそうだ。(笑