- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/08/24
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/352p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-528920-4
読割 50
紙の本
此の世の果ての殺人
著者 荒木 あかね (著)
【江戸川乱歩賞(第68回)】小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され世界は大混乱に陥るが、小春は、夢を叶えるため淡々と自動車の教習を受け続けている。年末、ある教習車...
此の世の果ての殺人
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商品説明
【江戸川乱歩賞(第68回)】小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され世界は大混乱に陥るが、小春は、夢を叶えるため淡々と自動車の教習を受け続けている。年末、ある教習車のトランクで女性の死体を発見し、元刑事の教官と謎解きを始め…。【「TRC MARC」の商品解説】
2022年ミステリランキング席巻中
「王様のブランチ」「ひるおび」「日曜日の初耳学」で紹介されて続々重版!
第68回江戸川乱歩賞受賞作。
史上最年少、選考委員満場一致。
「大新人時代」の超本命!
本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人
特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛
二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき
極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子
非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦
―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー
小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。【商品解説】
著者紹介
荒木 あかね
- 略歴
- 〈荒木あかね〉1998年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。「此の世の果ての殺人」で第68回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
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紙の本
滅亡を目前にして
2023/01/01 22:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小惑星衝突が数か月後に迫った世界。衝突予定地点は熊本、お話の舞台は福岡。死ぬね。
死ぬまでのタイムリミット、法も機能していない社会で殺人犯を追うことの意味と無意味。
たまにある設定ですが、ひと味違って面白かったです。
無気力で何を考えているのか分からないハルと、なぜか事件解決に熱心な教習所の先生。
この二人の温度差がそれぞれのキャラを際立たせる。
温度差に読者が慣れてきたころ投入される兄弟と少女。さらに残留市民で組織された避難所。
ハルは事件の真相に近づくにつれ感情がうまれ、人を守るための行動をとります。
惑星衝突は誤報でしたってことにもならず、落ちてくる惑星を見つめます。
死ぬ前にやりたいことをやりきる、信頼した人の側で一緒に死ぬ。
考えてみれば幸せな死に方かもって、ちょっとジンワリした。
紙の本
特殊設定ミステリーかと思いきや、謎ときは王道
2022/10/23 11:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
小惑星の衝突により、約2ヵ月後には滅亡する地球が舞台のミステリー。物語を引っ張る、暴走気味の正義感で突っ走る元警官が目立ちますが、終末の世界なのに“良い人”を演じる割に、変なとこでドライな主人公も良い味を出してます。「どうせ皆死ぬのに、なぜ犯人を追うの?」という疑問にもしっかりと理由が用意されており、一筋縄ではいかないストーリーも魅力。謎解きとしてはオーソドックスですが、中盤以降は緊張感も高まり頁をめくる手が止まりませんでした。ラストシーンも素晴らしく、読んで良かったと思わされました。
紙の本
最年少受賞
2022/11/28 11:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よの - この投稿者のレビュー一覧を見る
―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー
小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。
めちゃくちゃ面白かったです。
紙の本
非日常の中の日常感
2022/11/13 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
2か月後に小惑星が地球、それも九州に衝突するという終末期の北九州一帯に発生する連続殺人事件が起き、それを追う主人公達。地球文明が滅ぶ期日が迫る非日常の中、何気ない日常生活の中の出来事のように、一般市民が殺人事件を追う姿が、テンポよく描かれる。結末の、主人公たちの心の中には、少しさわやかな想いが残るだけ。あり得ない世界のミステリーでした。
紙の本
ポップで親しみやすい江戸川乱歩賞
2023/10/23 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定がまず良かった。
刑事物だと、どうしても鬱陶しい法律やそこらへんなどを考えながら進めていくストーリーが
ハードルを高くするが、この作品は最初から世界が終っている。
しかし、しっかりとした構成であり読んでいて騙されてしまった。
本離れしている世の中だからこそこういう作品が必要
紙の本
どっちに振れるかなあ
2023/09/25 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
数ヶ月以内に世界の滅亡が確定してるとしたら、
自暴自棄になるか、穏やかに過ごすか。
たしかに、自死や殺人は増えるだろうなあ。
社会っていう制約がなくなるわけだから。
紙の本
江戸川乱歩賞受賞作
2023/03/23 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年の江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞というとハードボイルド系の作品が多いですが、本作は2か月後に惑星の衝突で人類が滅亡する世界という設定での展開を楽しむエンタメ系の作品でした(しかもちょうど「衝突」の設定(23年3月)に近いタイミングで読むことになりました)。「此の世の果て」で、戸惑いながらも普通であり続けるハルちゃんに惹かれますし、イサガワ先生のキャラクターも秀逸です。史上最年少での受賞だそうで、次作以降にも期待が高まります。
紙の本
殺人
2023/03/14 23:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
福岡という馴染みのある土地で、不思議な世界観の中で話が進んで行きます。そんなことはあり得ないだろうと簡単には言い切れない内容だったと思いました。
紙の本
優しいミステリー
2022/11/29 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は今っぽいです。なかなか無い設定や状況だったので、新しく感じました。
ミステリー過ぎないので優しい小説かなと。
ハルちゃんの目指すものには、キュンとする。純粋だし、ほっこりする。
ハルちゃんと先生はなかなか良いコンビだと思う。
ハルちゃんの心がこれからもっと自由になるんだなと思うと応援したくなる。
紙の本
壮大な世界観を支える堅実なミステリー
2022/11/01 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆみこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の終わりが迫るという壮大な世界観ながら、一人一人の日常生活がしっかりと描かれた現実味のある小説でした。
ミステリーとしても堅実な作りで、幾度か予想が裏切られたのち、犯人が明らかになるクライマックスはスリリングで劇的な展開でした。
福岡県在住者である自分にとっては、知った街の中を登場人物たちと共に巡るような楽しさもありました。
電子書籍
23歳ハルと女教官イサガワ
2022/10/09 20:54
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球に隕石が落ちる設定の小説や映画は多々ありますが……。その極限状態で、やりかけの自動車学校を終わらせようとする23歳ハルがまず違和感。そして、女教官のイサガワが、最初は男性かと思って読み進むと女性と判る。巷の評価ほどとは思いませんね