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石油とナショナリズム 中東資源外交と「戦後アジア主義」
【アジア・太平洋賞特別賞(第35回)】戦後日本の「中東」概念が、戦前のアジア主義が形を変え、資源と密接に結びついた「民族主義」の影響を強く受けていたことを解明。関係者の聞...
石油とナショナリズム 中東資源外交と「戦後アジア主義」
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商品説明
【アジア・太平洋賞特別賞(第35回)】戦後日本の「中東」概念が、戦前のアジア主義が形を変え、資源と密接に結びついた「民族主義」の影響を強く受けていたことを解明。関係者の聞き取りも踏まえ、「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムを考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
戦後の石油危機に民族主義はどう結びついていたのか?
大東亜共栄圏を夢見たアジア主義者にとって石油は何を意味していたのか?
資源ナショナリズムと天皇を中心とした日本民族主義とはいかなるものだったのか?
出光佐三、山下太郎、田中清玄、杉本茂ら「資源派財界人」、保守傍流とされた岸信介、中曽根康弘らの政治家、ブレーンとなった中谷武世の思想と行動を明らかにする。
本書は、戦後日本の「中東」概念を検討し、それが単なる資源保障論に基づく産油国という認識ではなく、戦前のアジア主義が形を変えた資源と密接に結びついた「民族主義」の影響を強くうけていたことを明らかにしたものである。関係者の聞き取りも踏まえ、資源と密接に結びついた「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムについて考察する試み。
◎目次
序章 戦後日本における中東:その定義と概念
第一章:出光佐三とイラン石油
第二章 山下太郎とサウジアラビア・クウェート石油
第三章:田中清玄とアブダビ石油
第四章 杉本茂とアブダビ石油
第五章:中谷武世と中東
補論:通商産業省と石油の自主開発政策【商品解説】
目次
- 序章 戦後日本における中東:その定義と概念
- 1 問題意識:イスラーム世界論から石油資源論へ
- 2 先行研究:公式外交を中心とする研究傾向
- 3 研究の視角:民族石油資本と戦後「アジア主義」
- 4 課題と目的
- 5 方法論
- 6 本書の構成
- 第一章 出光佐三とイラン石油
- 1 戦後石油産業の展開
- 2 出光佐三と宗像大社
著者紹介
シナン・レヴェント
- 略歴
- 〈シナン・レヴェント〉1983年トルコ共和国生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。博士(学術)。アンカラ大学言語歴史地理学部准教授。東洋大学アジア文化研究所客員研究員。
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