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商品説明
9人の作家たちが20世紀から21世紀に入って発表した小説を読解。トラウマ的な出来事について、聴くことと語ること、読むことと書くことの関係性について明らかにし、新たな対話の回路を見出すための文学研究。【「TRC MARC」の商品解説】
トラウマ的な出来事を経験した人びとにとって、文学や文化は生きのびるための表現となりうるのか——
多和田葉子、李琴峰、古谷田奈月、森井良、林京子、大江健三郎、岩城けい、小野正嗣といった現代作家の作品を丁寧に読み解き、物語を受けとるという営みとは何か、小説と読者が出会うとはどういうことか、それにクィア・フェミニズム批評はどうかかわるのか、自身の経験とときに重ね合わせながら文学や文化の力を見出していく。気鋭の研究者による、トラウマという語ることがむずかしい経験を語るために物語があるのだということを、そして何より新たな対話の可能性を信じるすべての人におくる、画期的な文学論。【商品解説】
目次
- 序章 トラウマを語ることはできるか?
- 一、トラウマとともに生き、物語を読むこと
- 二、トラウマ研究の歴史
- 三、物語の断片化、物語の力
- 四、トラウマ的な記憶と時間を語る文法
- 五、自伝的クィア・フェミニズム批評
- 六、本書の構成
- 第一章 境界の乗り越え方
- 一、二人称代名詞と発話の主体
- 二、クィアなコードの断片
著者紹介
岩川ありさ
- 略歴
- 〈岩川ありさ〉1980年兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。早稲田大学文学学術院准教授。専攻は現代日本文学、クィア・スタディーズなど。
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