- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/10/13
- 出版社: フィルムアート社
- サイズ:21cm/171,26p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8459-2136-2
紙の本
村上春樹|映画の旅
村上春樹の創作活動に映画が与えたものとは。通っていた映画館や大学在学時に読んでいたシナリオ、作品に登場する数々の映画などを辿りながら、村上文学と映画の世界を旅する。展覧会...
村上春樹|映画の旅
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商品説明
村上春樹の創作活動に映画が与えたものとは。通っていた映画館や大学在学時に読んでいたシナリオ、作品に登場する数々の映画などを辿りながら、村上文学と映画の世界を旅する。展覧会の公式図録。書き下ろしのエッセイも収録。【「TRC MARC」の商品解説】
小説家・村上春樹の創作活動に
映画が与えたもの――
早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」 公式図録
展示資料と解説、
そして村上作品と映画をめぐる多様な論考から、
文学世界と“映画の旅”の織りなす
豊かなイメージを紐解く
村上春樹書き下ろしエッセイ
「自分自身のための映画」を収録
現代日本の最も重要な小説家の一人である村上春樹──早稲田大学演劇博物館にて開催される企画展「村上春樹 映画の旅」は、そのキャリアを通じての「映画」との関係性に焦点をあてます。
村上はこれまでも様々な場で、自身にとって身近なものとして映画について語っていますが、その出会いの数々は村上作品に対し、具体的にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。あるいは、村上の作品群が現代の映画監督によって映画化されるとき、そこにはどのような想像力の変換が存在したのでしょうか。
巻頭では、本図録のために書き下ろした村上春樹によるエッセイ「自分自身のための映画」を特別収録。
前半では、企画展「村上春樹 映画の旅」の概要を、演劇博物館所蔵図版の数々や参考図版とともに紹介し、村上作品がいかに映画との関係を有してきたかについて、5章に分けて解説します。
後半では、村上作品の映画化を手がけたイ・チャンドン監督(『バーニング 劇場版』)、濱口竜介監督(『ドライブ・マイ・カー』)へのインタビュー、そして映像論、文学論、メディア論等を専門とする執筆陣による広範なテーマの論考により、村上小説と映画との関係への視座をより広く豊かなものへと拡張します。
巻末には、本企画展の展示リスト、村上春樹作品年譜のほか、大小問わず村上作品のなかに登場する映画作品をまとめあげた「村上春樹著作登場映画リスト」など、充実の資料を掲載。
図録として展覧会の内容を辿るとともに、村上作品が積み重ねてきた映画の旅を味わい、追体験できる一冊です。
デザイン
加藤賢策(LABORATORIES)
===
早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」概要
(早稲田大学演劇博物館公式サイトより引用)
小説家・村上春樹は、そのキャリアを通じて繰り返し映画に言及してきました。村上の小説では、登場人物たちが映画を見たり会話のなかで作品のタイトルを挙げたりすることを含め、映画が作中で重要な意味を持つことがしばしばあります。エッセイなどでも頻繁に取り上げられるなど、村上にとって映画が身近なものであることは間違いありませ…【商品解説】
目次
- 村上春樹 「映画館の暗がりの中で」
- ごあいさつ
- 展示趣旨
- 村上春樹 「自分自身のための映画」
- [図版]
- 第1章 映画館の記憶
- 第2章 映画との旅
- 第3章 小説のなかの映画
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紙の本
これは演劇博物館の企画展の図録です
2023/03/09 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹さんの6年ぶりとなる長編小説が4月13日に発売となる。
最初発売日の告知だけで本のタイトルも出なかったが、3月にはいって、
『街とその不確かな壁』というタイトルも公表された。
順に気分を煽っていくやり方がいいかどうかはともかく、
村上さんの場合、そうやってこれまでにも世界観を醸し出してきた。
だからというわけではないが、
『村上春樹 映画の旅』という2022年10月に出た本を読んでみた。
実はこの本は、
村上さんの母校である早稲田大学演劇博物館で開催された
2022年度秋季企画展「村上春樹 映画の旅」の図録になる。
ただ単に図録というよりは、
数編の「論考」や村上作品を映画化したイ・チャンドン監督や
濱口竜介監督のインタビューも掲載されているから
村上春樹論の一冊としても十分価値がある。
そもそも十代から二十代前半にかけての村上さんは
映画に夢中になっていて、
早稲田大学文学部に入学してシナリオ作家になりたかったそうだ。
それで大学にある演劇博物館に通って
映画のシナリオを読みまくったというから、
映画との関係は切り離せられない。
この図録を読めば、
村上さんの作品に映画のタイトルや一場面の切りとったような文章が
随所にあることがわかる。
巻末にある「村上春樹著作登場映画リスト」を見ると、
その数に圧倒される。
「村上春樹作品年譜」とともに資料として
手元に置いておきたくなる。