- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/09/27
- 出版社: 亜紀書房
- サイズ:19cm/274,36,9p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7505-1765-0
読割 50
紙の本
人体の全貌を知れ 私たちの生き方を左右する新しい人体科学
著者 ダニエル・M・デイヴィス (著),久保 尚子 (訳)
細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム、ゲノム…。ヒト生物学がどのように進展し、今、その最前線で何が起きていて、私たちの生活や人生にどう影響するのかをわかりやすく...
人体の全貌を知れ 私たちの生き方を左右する新しい人体科学
人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学
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商品説明
細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム、ゲノム…。ヒト生物学がどのように進展し、今、その最前線で何が起きていて、私たちの生活や人生にどう影響するのかをわかりやすく伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
《とんでもなく複雑で、とんでもなく精巧――内なる秘境、人体。さあ“秘密の人体”へ分け入る旅へ!》
私たちの未来に最もインパクトを与えるのは、自動運転車でもロボットでもない。
──「ヒト生物学」だ。
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私たち自身の体内に広がる「ミクロの宇宙」。
知るためには、まず、見なければならない。
それぞれの時代時代で、研究によって得られた知識をもとに私たちは自らの体を「見て」、そして考えてきた。そこには、人体を見ようと奮闘した科学者たちの物語があった。その営みは今も脈々と続いている。
----------------------
新たなテクノロジーとツールによって明かされてきた人体の姿は、息を呑むほど精巧で、複雑で、多様性に溢れている。その光景は私たちに問いかける。
細胞とは何なのか、何をもって健康とするのか、そして、生命とは何か──。
「ヒト生物学」における近年の画期的発見の数々は、私たちの人生をいかに変えたのか。前著『美しき免疫の力』で優れたストーリーテラーぶりを披露し、英国で最先端の顕微鏡を用いて免疫細胞を研究するダニエル・M・デイヴィスによる、ヒト生物学の最前線。【商品解説】
目次
- ■科学者のみなさまへ
- ■はじめに
- ■一章……超高分解能で細胞を見る──顕微鏡の発展とともに
- ■二章……命の始まり──遺伝子検査とゲノム編集
- ■三章……新しい治療法を生むテクノロジーの力──フローサイトメーター
- ■四章……色鮮やかに脳を染める──多色標識法と光遺伝学
- ■五章……内なる他者との共生──マイクロバイオーム
- ■六章……包括的な遺伝コード──ホリスティックな医療へ
- ■七章……全体を見る
著者紹介
ダニエル・M・デイヴィス
- 略歴
- 〈ダニエル・M.デイヴィス〉英国マンチェスター大学免疫学教授。著書に「美しき免疫の力」がある。
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人とは何であるかのとらえ方が変わる
2022/11/10 21:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近数十年の科学上の発見・進歩により、人を分析的に理解するのではなく、全体的なネットワークあるいは細胞間のコミュニケーションの形で、理解しようとする動きがある。6つのテーマを設定し、科学での進歩が、人間という生物をどのように理解しようとしているかが、記される。「アッペの回析限界」を乗り越えた超高分解能顕微鏡、緑色蛍光たんぱく質の発見利用、着床前遺伝子診断の科学的な問題と倫理的な問題、光遺伝学の話題、など知らなかったことも多かった。そして各種のノーベル賞授賞理由も納得できる形で知ることが出来た。
紙の本
筆者の科学とヒトへの愛情が感じられる書
2023/01/20 10:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトの細胞や脳、臓器・器官などを扱う「人体科学」の最前線で何が起きているかを、技術動向やツールだけではなく、携わる科学者の人間模様を含めて描いた書。筆者の科学とヒトへの愛情が感じられる書である。我々の未来に最もインパクトを与えるのは、「自動運転車でもロボットでもない。ヒト生物学だ」と主張する。刺激的な話が多く、人体好き・脳好きな評者はワクワクしながら読み進むことができた。
本書がカバーするのは、細胞、胚、臓器・器官系、脳、マイクロバイオーム(ヒトの体に共生する細菌、真菌、ウイルスなど微生物全体)、ゲノムである。免疫細胞学者の著者は、人体の精巧さ、複雑さ、多様性をあますところなく描き切る。例えば細胞に関しては、個々のタンパク質分子を生きたままの細胞内で追跡するツールの話に始まり、人体の器官や組織内で交わされている細胞同士のコミュニケーションにまで言及する。
人体に棲み着いている微生物全体を一つの器官とみなすマイクロバイオームの話も興味深い。ビッグデータ科学の一大事業だと位置づけ、健康な食事の構成が、「何を食べるか」だけではなく「誰が食べるか」に変わるとする。ヒト一人ひとりが自分にとって最適な食事法を探す時代がやってくると語る。
生命や人体に興味を持っている方だけではなく、知って損のない情報が満載なので多くの方にお薦めの1冊である。残念なのは装丁がポップなこと。アカデミックな内容を反映しておらず、少し損している気がする。