- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/10/28
- 出版社: 素粒社
- サイズ:19cm/397p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-910413-08-2
紙の本
欧米の隅々 市河晴子紀行文集
渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子。その代表的著作「欧米の隅々」「米国の旅・日本の旅」より一部を精選。激動の世界を巡った女性の、弾むような、いきいきとした旅...
欧米の隅々 市河晴子紀行文集
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商品説明
渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子。その代表的著作「欧米の隅々」「米国の旅・日本の旅」より一部を精選。激動の世界を巡った女性の、弾むような、いきいきとした旅の記録。注・解説・年譜・著作目録も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子――その代表的著作である『欧米の隅々』(1933)『米国の旅・日本の旅』(1940)から一部を精選。注・解説・年譜・著作目録等を付す。
編者は、フランス文学者でプルースト『失われた時を求めて』個人全訳刊行中の高遠弘美。
没後およそ80年を経てよみがえる、激動の世界を巡ったひとりの女性の、弾むようないきいきとした旅の記録。
【推薦文】
常識を鵜呑みにしない精神の柔軟さと驚くべき観察眼。
対象の弱みを鋭く突いてなお嫌味にならない毒のあるユーモア。
緩急自在の文体で描かれる、潑溂とした知的な道中のなかで、
いま、「隅々」という新しい言葉の地誌が生まれる。
――堀江敏幸
いや凄いね、これほどの才能が昭和初期の日本に出現していたとは!
――鹿島茂(毎日新聞)
46歳で逝ったのが惜しいにもほどがある。もっと生きて戦後の日本と世界を見て書いてほしかった。渋沢栄一の孫娘だけれど、そんなのどうでもいい。晴子は晴子として十二分に素晴らしい。
――豊﨑由美(共同通信配信)
今回の出版に繫がるまでのエピソードがまたすごいので、ぜひ「はじめに」と「解説」も読んでいただきたい。奇跡の一冊といっていいでしょう。
――サンキュータツオ(婦人公論)
読みはじめて2行めで、門司港で積荷をする起重機の様子が「ジラフが大きな稲荷寿司を啣え込むよう」と描写されていて、いきなり痺れる。8か月にもわたる長旅の、まだ、たった2行めでしかないのに。
――斎藤真理子(素粒社note)【商品解説】
目次
- はじめに 高遠弘美
- 欧米の隅々
- 初春の支那
- 黄海にて
- 哈達門の朝市
収録作品一覧
欧米の隅々 | 15−308 | |
---|---|---|
米国の旅・日本の旅 | 309−368 |
著者紹介
市河 晴子
- 略歴
- 1896年12月21日東京生まれ。法学博士穂積陳重と歌子の三女。歌子は渋沢栄一の長女で歌人。
19歳で英語学者市河三喜と結婚。二男一女をもうけるが、1926年には次男三愛を、1943年には長男三栄を喪い、悲しみのあまり病臥ふた月。同年12月5日、他界した。享年46。
幼少より才覚を謳われ、快活で正義感が強く人々から慕われた。名文家としても知られ、三喜に同行した欧米視察の旅からは『欧米の隅々』(1933)が、1937年、日中戦争勃発後、民間外交を託され単身米国に渡った経験からは『米国の旅・日本の旅』(1940)が生まれた。英訳もされた上記二冊の他に『愛ちやん』(1927)。単行本未収録作品も多い。
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