- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/11/07
- 出版社: ころから
- サイズ:19cm/271p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-907239-65-7
紙の本
ヤジと民主主義
2019年7月15日、札幌。街頭演説する安倍晋三総理にヤジを飛ばした人たちを、北海道警察が強制的に排除した。小さな自由が排除された先にあるのは−。事件の深層を地元放送局が...
ヤジと民主主義
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商品説明
2019年7月15日、札幌。街頭演説する安倍晋三総理にヤジを飛ばした人たちを、北海道警察が強制的に排除した。小さな自由が排除された先にあるのは−。事件の深層を地元放送局が追ったドキュメンタリー。【「TRC MARC」の商品解説】
「おかしいことは、おかしいと言う」ーーそんな当たり前のことができない社会になってはいないか?
札幌で街頭演説する安倍晋三元首相に向けて、複数の聴衆が異議申し立てをしました。しかし、警備する北海道警はヤジやプラカードで「声」をあげた聴衆のうち少なくとも9人を強制的に排除したのです。
この”小さな”事件を、しつこく、丹念に追った北海道放送は2020年にドキュメンタリーを2回放送し、特に4月放送の『ヤジと民主主義〜小さな自由が排除された先に』はYouTubeでも公開され、36万回再生を記録。さらに、日本ジャーナリスト会議による第63回JCJ賞をはじめ第57回ギャラクシー賞などを受賞しました。そして排除されたうち2人が北海道を訴え、2022年3月に札幌地裁は北海道に対して計88万円を原告に賠償するようにとの判決を下したのです。
同番組の書籍化に際して、この画期的な判決にいたる経緯を追加取材し、『ヤジと民主主義』として刊行します。【商品解説】
著者紹介
北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班
- 略歴
- 山﨑裕侍(やまざき・ゆうじ)
1971年北海道千歳市生まれ。日本大学卒業後、東京の制作会社入社。テレビ朝日「ニュースステーション」「報道ステーション」のディレクターとして犯罪被害者や死刑制度などを取材。2006年北海道放送に転職。警察・政治キャップや統括編集長などを歴任し現在はデスク。臓器移植や地域医療などドキュメンタリーを作り、民放連盟賞・ギャラクシー賞・芸術祭賞など受賞。直近は「ネアンデルタール人は核の夢を見るか」を制作。
長沢祐(ながさわ・たすく)
1993年北海道歌志内市生まれ。2015年早稲田大学卒業後、金融機関入社。2018年北海道放送に転職。報道部で記者として道警サブキャップ、司法キャップを担当。ドキュメンタリー番組「ヤジと民主主義」、コロナ禍の救急医療に密着した「救いたい命」を制作。
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怖い道警
2023/04/01 21:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「北海道放送報道部警ヤジ排除問題取材班」という長い著者名だが、取材班の中心は取材を指揮した山崎氏と現場取材した長沢記者の二人、この本を読むまで札幌での安倍首相(当時)の選挙応援演説にヤジをとばした男女が道警により排除されていたということは知らなかった、排除された男性、大杉氏は「アベ侮辱罪」にでも抵触したのかも知れないと後に語っている、元道警幹部の原田氏は今回の排除について「彼らに警職法4条と5条の認識が本当にあったのか疑問」と語っていることもあわせて道警の人たちは上層部の判断で行動していただけではないかと私には思える、早大の阪口先生が「聴衆の方の安全も保護する、聴衆の表現の自由も保護する、その代わり政治家の表現の自由も保護する、それが民主主義の在り方」という言葉がすべてだと思う
紙の本
現場の状況と司法判断がよく分かる
2022/12/05 14:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
2019年に札幌市で起きた道警による「ヤジ排除」事件の顛末を、北海道放送の取材班がまとめたもの。
その場で何が起きていたのかをつまびらかにし、その後、提起された訴訟についても一章を割いて詳しく説明している。元幹部・原田氏のインタビューも掲載されている。
当時、反応が薄かったメディアの対応などにも警鐘を鳴らす。
「誰かの権利が奪われることに無関係な社会は権力の暴走を許すことにつながるのではないか」
との言葉がぐさりと刺さった。