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ブラッドランド ヒトラーとスターリン大虐殺の真実 上 (ちくま学芸文庫)
【ラルフ・ワルド・エマーソン賞】【ヨーロッパ理解ライプツィヒ図書賞】【ハンナ・アーレント政治思想賞】【米国芸術文学アカデミー文学賞】【グスタフ・ラニス国際図書賞】ウクライ...
ブラッドランド ヒトラーとスターリン大虐殺の真実 上 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
【ラルフ・ワルド・エマーソン賞】【ヨーロッパ理解ライプツィヒ図書賞】【ハンナ・アーレント政治思想賞】【米国芸術文学アカデミー文学賞】【グスタフ・ラニス国際図書賞】ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、バルト三国。第2次世界大戦時、ドイツとソ連に挟まれた地で敢行された民間人の大量虐殺。その事実はなぜ封印されたのか。犠牲者たちの手紙や日記を掘り起こし、真実を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
ウクライナ、ポーランド、ベラルーシ、バルト三国。西側諸国とロシアに挟まれた地で起こった未曾有の惨劇。その知られざる全貌を暴いた世界的ベストセラー。
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ウクライナ、ポーランド、ベラルーシ、バルト三国。この一帯はヒトラーとスターリンによって何度も蹂躙され暴虐の限りが尽くされた。死者およそ1400万。そこに戦闘で亡くなった兵士は含まれない。強制収容所でのガス殺だけではない。ポーランド知識人を集中的に銃殺した「カティンの森」事件。ソ連・ドイツ双方が、住民一掃を目指してウクライナで展開した「飢餓作戦」。なぜこの地はこれほど理不尽で無慈悲な大量殺人にさらされることになったのか。公文書館を回り、丹念に記録を掘り起こした歴史家の執念によって20世紀最大の蛮行の全貌がついに明らかに──。世界33カ国で刊行、圧倒的讃辞を集めた歴史書の金字塔。
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【目次】
まえがき ヨーロッパ
序 論 ヒトラーとスターリン
第1章 ソ連の飢饉
第2章 階級テロル
第3章 ⺠族テロル
第4章 モロトフ=リッベントロップのヨーロッパ
第5章 アポカリプスの経済学
第6章 最終解決
原註(上巻)
地図リスト(上巻)【商品解説】
目次
- まえがき ヨーロッパ
- 序 論 ヒトラーとスターリン
- 第1章 ソ連の飢饉
- 第2章 階級テロル
- 第3章 ⺠族テロル
- 第4章 モロトフ=リッベントロップのヨーロッパ
- 第5章 アポカリプスの経済学
- 第6章 最終解決
- 原註(上巻)
- 地図リスト(上巻)
著者紹介
ティモシー・スナイダー
- 略歴
- ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder):1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。著書に『ブラッドランド』(筑摩書房)、『赤い大公』、『ブラックアース』、『暴政』、『秘密の戦争』(いずれも慶應義塾大学出版会)など。
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裏返しになった大ロシア主義みたい
2022/11/18 23:53
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読ませるものはあるのだが、ホロドモールについて読み進むと、何だかウクライナ人の立場からロシアを批判する形で書かれているように思えてきた。この本にもあるように、「農業集団化」に際してロシアとカザフスタンでの飢餓の方が少し先に始まっている。ホロドモールをボリシェヴィキがウクライナ人を絶滅させる為の「人工的な飢餓」というのはウクライナ民族主義者の主張だが、果たしてどうだろうか?第1次5カ年計画を進める為に穀物を飢餓輸出してまで資金を捻出し、後のT-34に結びつくような技術も外国から購入していたのは、当時のソ連だ。となると満洲事変で日本が満洲国を作り出したのを脅威に感じたソ連が党や軍の偉いさんや有名な知識人以外の「人民大衆」の生活を犠牲にして極端な重工業政策を始めた、と見做してもいいのだ。それ以前に上海クーデター以来の国民政府の反共政策が由来しているのかもしれない。それにソ連は第三帝国ではないので、別にロシア人だからといってチェキストが容赦するわけではない事ぐらいは著者は知っているだろうに、ポーランド人を狙い撃ちにしたテロルを書き立てているから、ロシア人が他の民族を迫害しているかのようだ。アンナ・アフマートヴァの「レクイエム」が表題の元になっているのを除くと、ボリシェヴィキがロシア文化の破壊者であり、宗教を根絶しようとし、モルガンやバッハオーフェンをテキトーにパクった「家族・私有財産・国家の起源」なる工場主の息子が書いた駄本に基づいた空理空論を実行しようとしたのが見えてこない。
満洲事変は辻政信並みの「戦略の天才」石原莞爾に代表される関東軍の参謀達による陰謀なのに、駐ソ日本大使館が変な電報を送ったと書いているから、日本史については知識がないのだろう。