投稿元:
レビューを見る
2023年10月15日読了。人材評価のプロとして複数の組織を渡り歩いた著者による、定性的・属人的にも思える「人を見る目・選ぶ技術」の文章化。コンサルっぽい「平凡/優秀、善良/EVIL」の4象限もわかりやすいし、「経験・知識→コンピテンシー→ポテンシャル→ソース・オブ・エナジー」と深堀していくことでその人物の真なる理解を試みる、という考え方はとても示唆に富む。具体的なやり方は「リラックスする・させる」「インタビュアーも自己開示する」「その場でPC打ったり録音せず、終わったらすぐ文章にアウトプットする」と普通だが、目的意識をどう置くか、で得られる内容も全然違うのだろう。最後にある、「他者を理解する技術を身に着けることは自分を理解することにつながる」「自分の理解すら難しいのに他者を完全に理解することは不可能と知るべし」というあたりは肝に銘じ、謙虚に他者には接する必要があるな。
投稿元:
レビューを見る
スイスに本社がある、経営人財のトップハンティングの会社、エゴンゼンダー社
そこで働いた経験から導き出された、人を選ぶ技術
1F:経験・知識・スキル
B1:コンピテンシー=行動特性(変革、成果、戦略志向)
B2:ポテンシャル=(洞察力・共鳴力・胆力)/好奇心
B3:ソース・オブ・エナジー=使命感・劣等感
完璧な人物を見つけるというよりかは、その人の特性を深く解析し懸念点があればそれを認識しておくことが大事
1970年代にハーバード大学マクレランド教授の研究成果などの学術的な引用をもっと多用してほしかった。
たとえ話が幾つか挿入されていたが分かりにくかった。
投稿元:
レビューを見る
2022年最後の読了。今後、人材の役割に変わっていく自分にとっては今年読んだビジネス書の中でもっとも役に立つ本である。今後の面接で早速活かしていくのと、暗記できるくらいに読み直したい。
投稿元:
レビューを見る
いずれ人事・採用に関わってみたいと思う動機と部下を持つにあたり人事のテーマは避けて通れないだろうという動機で手に取った本書。
本書の意図とは異なるかもしれないが、自分の市場価値を問い直す機会となった。(ただ、一方でこのフレームワークを徒に用いて「批評」に終始しないよう注意する必要があると感じた)
投稿元:
レビューを見る
相手の意見ではなく、とった行動=ファクトにフォーカスする場合、「その時、あなたはどのようにして問題を解決したか?」
などと質問せよ、など具体的な行動がわかりやすい!
EVIL社員、怖い。
投稿元:
レビューを見る
人を見る目がないなと感じていたので手にとった一冊。人を見る目はセンスではないとの記載もありましたが、体系だけた考え方をなぞることで確かにそうだよなと思えます。
人を見ることは自分を見つめ直すことからというお話もありましたが、自分の場合変革志向はあっても目標志向は低いよなあとか、好奇心はあっても胆力はないなあとか、自分自身を見つめ直すきっかけにもなりました。
ハウツー的な小ネタも参考になりますが、それ以上に根底の考え方が参考になりました。
投稿元:
レビューを見る
人を見抜く、人を見たてるテクニックが体系的に学べた。すごい経歴で頭がキレッキレな著者による、読み進めるに連れてどんどん興味が湧いてくるストーリーの上手さ。
ポテンシャル、(著者が提唱する)ソース・オブ・エナジーを人から感じる能力を、日常で人と接する今からトレーニングしたいと思えた。
投稿元:
レビューを見る
トップヘッドハンター企業、エゴンゼンダー
◯優秀判定は意外と怪しい
・偏った特定の評価軸でしかみれていない
◯リスク要因を潰すのが本来のマネジメント
・ズレた価値観、失言癖、こうしたものがあるから登用を見送る、ということではなく、見越した対策を打つという考え方が大事、でないと候補がいなくなる。
◯4つの地下に進む階層で人を捉える
1. 経験知識スキル: 表面的にわかりやすい、
2. コンピテンシー: どんなシチュエーションでどんなアクションをとるか
3. ポテンシャル
4. ソースオブエナジー
マネージャークラスを選ぶ上でよく使われるコンピテンシーの三つの行動特性
1. 成果思考: 目標を超えるのが当たり前、なんとか達成しようとする、難しいと辞めてしまう
2. 戦略思考: 業界全体、自社全体、自部門の戦略を立てられる
3. 変革思考:
相手の意見では無く取った行動ファクトにフォーカスしたエピソードペースインタビューでコンピテンシーを見抜く
ポテンシャルモデル、見るべきは以下の能力ではなくエネルギー(無意識に沸き起こる熱量)
1. 優生因子の好奇心: 新しい経験、知識、率直なFBを求めるエネルギーの強さと、学習と変化への開放性。なんでも知りたい吸収×古い知識を瞬時にアップデートできる更新
2. 洞察力: 新しい可能性を示唆する情報を収集し、理解するエネルギーの強さ。様々な情報を集めて整理×意味のある情報を繋げ共通項を見出し筋を見出す叡智(地頭力に直結)
3. 共鳴力: 感情と理論を使って、自分の想いや説得力あるビジョンを伝え、人々と繋がろうとするエネルギーの強さ。結ぶことに強い喜びを感じる×自ら反響して高まっていく(よく笑う)
4. 胆力: チャレンジを好み、困難な目標に向かって戦うことに強いエネルギーを得て、逆境から素早く立ち直る力。迷いがありながらも、すっぱり腹決め×自信の一方でまだまだと自分を律する
四つのポテンシャルを統合して評価すると器の大きさが測れる
ソースオブエナジー、精神性を構成する、使命感と劣等感
◯実践
・まずは自分がリラックスすること、アイスブレイクは自分の氷を溶かすこと
・お互いにとって良い時間にしようと思う。
・エピソードを引き出すことに徹する
・相手の言葉を捕まえて論理的に深ぼる時以外は脳をリラックスさせて望むべき。
◯落とし穴
・志望動機はあって当たり前、問うのはナンセンス、問うのは能力。聞くなら、どういう人生を送りたいかの方がベター
・企業カルチャーとは結果的に自然と生まれてくるものであって、変化し続ける。
・その中でも絶対的な指標になるのは、評価システム(よしとする姿、給料の払い方)と権限委譲システム(モノの決め方のスタイル)
◯evilな人を特定する
・罪を犯すわけでもモラルに反してもいない、しかし周りに大きな悪影響を与える無自覚な悪意
・直接的な攻撃をするマウント型とナルシスト型
・向社会性サイコパスの濃度が起因
・突発性EVILのトリガーになるのがプレッシャー
投稿元:
レビューを見る
また面白い本に出会えた。
少し前に中途採用の面接していたので、読んでいてこうすれば良かったかなと思える点もあった(例えば、意見ではなくエピソードを聞いて深掘りしていくなど)。
また、選ぶ力を磨くことは自分のことを知ることにも繋がるという視点も、新しく感じた。 タイプ診断が文中に出ていたので、やってみたい。
投稿元:
レビューを見る
人を選ぶ技術というタイトル通り、簡単にセグメントを切って、どの人材に留意すべきかの注意点と、人を見抜くための考え方、見方の階層構造を示してくれている。
同時に得たい情報に対する質問の仕方なども参考に書いてくれている。
面接前などに見返すと、実践と理論のループを作れると思う。
投稿元:
レビューを見る
人を選ぶことを企業の人事担当としてどこまで追求出来ているか。自身の経験から面接官としてのスキルは向上していると思っていたが、本著ほど体系的に人選の技術を捉えてはいなかった。本著によれば、人を階層で捉えている。地上一階部分は、経験・知識・スキルといった後天的な、見えやすく、わかりやすく、一方で変わりやすいもの。地下一階部分はコンピテンシー。いわゆる行動特性。地下二階は、ポテンシャル。これが重要で、好奇心、洞察力、共鳴力、胆力に分けられる。最後の地下三階部分は、ソース・オブ・エナジー。使命感と劣等感であるという。陽と陰の関係。今後、このように捉えていきたい。また自分を俯瞰的、客観的に理解することも、人を選ぶ上で、自分のスタンスを良心的なものに保つために進めていきたい。
投稿元:
レビューを見る
人事面接のhow to本か?という内容でしたが、最終的には人とは、という部分を説いている本でもあり、なかなか読み応えがありました。何らかの修羅場を潜ってある程度経験を積んだ人ならば共感を持ってこの本の活用方法がわかるのではないか?と感じます。読むのが早すぎても遅すぎてもヒットしないかもしれないところが本書のテーマの難しいところかもしれません。ボリューム的にもそこまでではないので試しに読んでみる価値はあると思います。
投稿元:
レビューを見る
面接の見極め方法を学び直すために一読。
意見ではなく行動を確認しコンピテンシーを見抜く、ということの方法論は他の本と同様の内容だったが、それをもう2段深掘り「ポテンシャル」と「ソース・オブ・エナジー」まで見にいくことは新鮮な考えだった。
ポテンシャルは面接では見極めにくいのでは、という考えがあったが方法まで知れて早速実践してみたいと思う。
また、見極めの達人になるには10000時間が必要とのコメントは身が引き締まった。つまり自己分析、普段との人との接触含めて考える癖を身につけ、謙虚に学び続ける姿勢の重要性を感じた。
投稿元:
レビューを見る
人を4つの階層で捉える
1、経験・知識・スキル
2、コンピテンシー
3、ポテンシャル
4、ソース・オブ・エナジー
下に行くほど変わりにくい
・コンピテンシー・モデル
変革志向、成果志向、戦略志向
顧客志向、市場志向
多様性対応、協働
人材育成、チーム運営
結果に至った背景と行動を掘り下げる
・ポテンシャル・モデル
洞察力、共鳴力、胆力
好奇心
投稿元:
レビューを見る
人事やアドバイザーとして内外から採用に関わる身として、とても参考になる内容が多く記載されていた。
どの企業と話しても人手不足がついてまわる昨今において、人が採れないが故に「良さそう」という何となくの理由で採用して手痛い失敗をしているケースもそこかしこで発生していそうな気がする。
特に中途採用では、「これまでの経験・スキル」に何かと目がいきがち(もちろんそれも大事)だが、詰まるところ「その人のポテンシャル」が大事だよなとぼんやり考えていたところだったので、本書を読んで腹落ちした。
何度も読み返して無意識に実践できるようにしたい。