紙の本
親が怖すぎる
2023/06/21 19:10
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学受験を目指す塾仲間5人のうち4人の子たちの受験物語。どうせなら5人全員描けばいいのに…。若干『二月の勝者』と被る所があり、ストーリーの新鮮さに欠ける。涼真くんのお父さんは『二月の勝者』の島津くんのパパそっくりだし。親の過度の期待、同級生からの妬みやいじめ、学校の先生への嫌がらせ、兄弟や家族とのギスギスした日々。なんか殺伐とした中で受験勉強してる感じが今ひとつ共感できず。受験って本来もっと楽しいものだと思うんだけどなぁ。でもこの本、題材的に来年の入試問題に使われそう。4月首都圏模試で出題された。
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やはり現実はそんなにうまくいかないものだ。というか、実際には簡単にうまくいく人と、毎度毎度思い通りにいかない人の2パターンあると思う。
でも、そこまで頑張ってきた経験や、強い意志だけは裏切らない。
何年後にそう思えるんだろうか?
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こちらも、子どもが四年生くらいになったら読ませたい。
成績の上下、合否判定、塾のクラス移動、
この年代の子どもたち特有の、クラスの友人との関係悪化や、教育虐待の毒親(私立小学生…)、保健室登校、いじめ。
中受の模様もさることながら、そういった環境面で辛いことがあった時のケアが何より親には重要なんだなと。
★家庭を安心できる場所にすること。
★友人や兄弟と比べないこと。
★子ども自身の意思で行きたい学校を目標とすること。(少なくとも強制ではなく)
息抜きの時間を尊重すること。
転塾を選択肢に入れること。
★模試やテストの結果に一喜一憂しないこと(無理かも)
★未来を見据えること。幸せな未来を信じること。
他人は客観的に見て、愚かだと判断したら気にしない、相手にしないこと。逃げは大事。
万が一のことがあっても子どもを責めない。親がBプラン、Cプランを考える。全落ちは禁忌。
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成績やおかれた環境も違う6年生が、中学受験に挑む姿が描かれている。
まだまだ子どもなのに、いろいろな葛藤を抱えながらも頑張る姿が涙ぐましい。
中学受験独特の問題についての描写も出ており、経験者は特に共感できると思う。
中学受験に限らないけれど、主人公はあくまで子ども本人。
誰の受験かわからないようになってしまっては、本末転倒だなと思った。
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Amazonの紹介より
中学受験に挑む6年生たち。 かけた時間や熱量は、必ずきみを強くする。
チアダンス部の活動に憧れて、青明女子中学校を目指しているつむぎ。同じ体操クラブに入っていて塾も同じのクラスメイトとうまくいかなくなり、5年生の終わりに転塾することに。 新しい塾「エイト学舎」には、いろいろな子がいた 父親に厳しく管理指導される涼真。 マイペースで得意不得意が凸凹している唯奈。 受験に失敗した姉とずっと比べられている伽凛。 受験をする事情や環境、性格、目指す学校もそれぞれ違う4人。 迎えた2月、待ち受けているものは──? 受験の合否にかかわらず、すべての子どもに、祝福の鐘は鳴る。 未来が開け、さわやかな温かさに包まれる物語。
中学受験に挑む家族の物語で、読んだ時期が1月ということもあり、より物語の緊張感が伝わりました。
受験をする子供、子供を見守ることしかできない親、それぞれが思う将来像がいかにズレを生じるのか。冷静な立場で読んでみると、子供のために大人はどのように対応すれば良いのか。色々思うことがありました。
受験の時期だからこそ、冷静な判断で臨んでほしいなと思ってしまいました。
あくまでも受験はゴールではなく、経由地です。自分は中学受験はしたことないですが、高校受験に当てはめてみても、似たようなことを思いました。
受験勉強している状況下での親からの叱責や塾生との成績による比較など色んな苦悩と闘いながらも臨んでいく姿は昔を思い出しました。大人になっても、もちろん勉強することは多くありますが、受験や勉強量の多さなど初めての事ばかりで、それらや学校での勉強も加味してか、一番勉強したように感じます。
ましてや、この物語は中学受験なので、小学5年生・6年生で凄まじい勉強量と考えると、いかに大変な事か。
みんなが受験を終わった時は、拍手を送りたくもなりました。
展開としては、同じ塾に通う生徒を主人公に、章が変わるごとに主人公も変わっていきます。
それぞれが抱える家庭の事情や受験に対する苦悩が描かれています。「この人はこうなんじゃないか」と思っていた印象が、その人のパートになった時、こういう事情を抱えていたんだという驚きになったので、物語の面白みがありました。
有名な中学校を受けるためには、良い塾を選ぶ。親の立場でみると、そう選びがちですが、果たして子供にとっては良い選択だったのか。
子供の立場でみると、色んな苦悩があったんだと身につまされました。子供にあった勉強、塾など色々なコミュニケーションが必要なんだなと思いました。
大変な状況ですが、誰のための受験なのか?しみじみと噛み締めました。
「君の受験、君の人生」
自分の決断で、清々しい人生を歩んでいきていただきたいです。
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さまざまな個性を持った小学6年生の中学受験の物語。
今のこの時期、受験シーズン真っ只中。
受験生は、熾烈な競争の中にいるんだろう。
私自身、中学受験の経験もなければ子どもたちにもない。
なので負担もなければ、苦労したということもない。
だけど行きたい学校や将来の目標があれば応援したのかもしれない。
中学受験は親と子の気持ちが大切だと思った。
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こんなに意地悪な子がそこかしこにいるものだろうか。
子供の学校は平和だったなと思う。
中学受験を通した学校崩壊と家庭崩壊、そして復活を描いた物語。
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中学受験する5人の物語。
父親が先走っている涼真
学校で友達と上手くいっていないつむぎ
周りと感覚が違う唯奈
トップ層だが姉との比較や家族関係で疲弊している伽凛
まさに最難関校をめざす比呂
彼らの周りでおきる出来事、心中を描く。
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中学受験に挑む四人の物語
元いた塾での友達との仲がこじれ、「エイト学舎」に転塾してきたつむぎ
そこには
父親に厳しく管理指導される涼真
マイペースで得意不得意が凸凹していて、算数は得意だけれど、小学校ではうまくやっていけない唯奈
優秀だった姉の中学受験不合格を引きずる母親との関係をもどかしく思う伽凛
それぞれの家庭の様子が描かれる度に
息子の受験期を思い出して胸が切なくなった
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中学受験を題材にした小説の中でも、ソフトなタイプにあたると思う。
東京の受験が加熱していると感じるが、今のままで良いのかな?
むしろ、周りが受験をしている人が多いから、中学受験をする側より「しない」側の方が色々な葛藤があるんじゃないかと思う。「しない」側の小説が読みたい。
(受験させないと何となく不安だから受験させる親も多いと思う。確固たる理由がある受験生ってそんなに多いかな?)
なお、2022年11月が第一刷なので、小学生のみんなの描写が現代風で良かった。
下記の表現は、新卒で入った部署でパワハラされていた時に私が考えていたことと 全く同じ!その時は上手く言葉で表現出来なかったんだけど、まさにこれです!!
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本当なら自分の気持ちに正直になって、学校を休みたい。でもそれと同じくらい、そうしたくない、という気持ちがあるから面倒なのだ。学校に行かなくなったら、穂月の思うつぼになる。それは悔しい。上靴を隠されても、「うざっ」って言われても反撃できないのに、負けたくないと思ってしまう。そんな自分のせいで、現実が面倒になっているのはわかっている。でも、しょうがない。それが自分だから。
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私の場合は、休むのではなく退社や転職だけど、転職のタイミングは自分で決めたいし、「何でコイツ(上司)のせいで私が辞めないといけないの?そうはいくか!!!」って思って、耐えていたなぁ。そして、人事部に報告してバトルになりました笑。今はそこまでのガッツはないけれど、その時はまだ若くて負けん気も強かったな。
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中学受験に挑む4人の6年生の物語。
中学受験に挑む子どもを持つ親としては、胸がいっぱいになるようなシーンもある。
学校や教室で居場所のない唯奈やか凛に、保健室の先生が「いつかは外に出られる」「これからどんどん広い世界に出ていく」辛い気持ちを押し殺してまで教室に行かなくてもいいんだよ・・というような言葉を送るシーンがある。
学校という狭い世界が全てになりがちな子どもたちに対して、それが全てではないんだよということを伝えられる本。
そして、中学受験というのも、その世界を広げる一つだよ・・ということも伝わるかな・・?
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中学受験、こわい。こわいけど、これを無事に乗り越えられたら、強い人間になれそう。いろいろな子、いろいろな親がいる。どの親子が正しく、どの親子が間違いともいえない。中学受験をした人々が、その後どのような人生を送ることになるのか、追跡調査して発表して欲しい。
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爽やかな中受小説。合格、偏差値アップという共通目的があり、その目的に照らして進捗が良い子が偉い、うまく行っていると捉えられがちだが、受験生という側面は人間としての一側面。塾のペルソナ、他者からの認識と学校、家庭でのそれは違うこともある。
そして中受はとても難しいもの、関わるステークホルダーの多さや受験にむけたメンタリティ、当日のデリバリーなど変動要素が極めて多い。やると決めた以上、本人の体験が良いものになるように親が覚悟させること、本人にいち早く受験生としてのマインドセットを獲得させるため手綱をうまく引いてあげる必要がある。
我が子への態度を考え直し、自己を省みる機会になった。
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おもしろかった。
中学受験をする6人の子どもたち。それぞれの悩みをかかえ、それでも塾のみんなと受験に向かって頑張るお話。
ただ、受験生の子こそ興味を持ちそうなのに、これだけ落ちると縁起でもないと思われそうで、無闇にすすめられない笑
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中学受験に挑む少年少女の姿を描いた青春小説でした。
『青春小説』というと、青春時代を描いた作品=中高生〜青年の作品というイメージがありました。小学生が主役の話をあまり青春ものとして捉えたことがありませんでしたが、こちらの話は中学受験というものに挑む彼らの、ともすれば早すぎると思うほどに濃い青春の話だと思いました。
中学受験。どこも受験せずとも、どこがいいと自分で選ばずとも、住んでいる地域で自動的に振り分けられた学校に通うことができる中学校であるのに、あえて小学生のうちから必死に勉強に取り組んで、身も心も追い詰めて、そこまでする必要があるのだろうかと私などは思っていたものですが、読んでいて少し考えが変わりました。
他のお友達が遊んでいても、ゲームをしていても、他の楽しい習い事やクラブ活動をしていても、その分の時間を塾や勉強に費やして、受験に向けた勉強一色にしてしまうなんてと思っていたし、楽しいことなんて何もなさそうだと思っていたものですが、12歳というのは私が思うよりずっと強くて、繊細で、しなやかな時期なのかもしれないと感じました。
自分の未来を掴み取るために必死で、全力で挑む彼らに、『勉強ばかりで可哀想』なんて感想は違ったな、と今の私は思っています。
何の努力も選択もなく行ける中学校だからこそ、それに全力で向かった人にしか見えない景色がある。
彼らと、彼らの保護者たちが、最後にどんな未来を掴み取るのか、読んでいるこちらまで最後までドキドキとさせられる話でした。
私にはもう挑むことのできない山ですが、いつか機会があれば、選択肢としても良いだろうと思います。