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商品説明
都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着き…。『別冊文藝春秋』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作!
マスコミには決して書けないことがある――
都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。
同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。
雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、
やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。
1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、
読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!【商品解説】
著者紹介
高野 和明
- 略歴
- 〈高野和明〉脚本家、小説家。「13階段」で江戸川乱歩賞、「ジェノサイド」で山田風太郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。ほかの著書に「幽霊人命救助隊」など。
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紙の本
余韻…
2023/01/16 17:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:P - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルや心霊写真から敬遠していたのですが、先が気になり一気読みして切ない余韻に浸っています。
若くして殺されるまで一瞬でも幸せな時があったのだろうか?と思われる女性ですが、最後に松田さんによって救われたのではないかと思いました。読んで良かった作品です!
紙の本
ホラー小説ではなくゴースト・ストーリー。
2023/02/12 00:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌記者である主人公は2年前に妻を亡くしたことで、生きる気力や希望を失っている。
仕事に対する以前の様な熱意は見る影もなく、淡々と日々の業務を繰り返していると編集長から直々に心霊現象の取材を依頼される。
取材を進めていくと、東京の下北沢三号踏切に女性の幽霊が出没するという情報が。
幽霊となった人物は一体誰なのか。なぜその場所に出没するのか。どうして死んでしまったのか。
この謎を解くことが本作のメインストーリーとなってくるのだが、どの情報をどのタイミングでどこまで提示するのか、が完璧に管理されており我々読者はなかなか点と点を結びつけることができない。
この歯がゆさを解消したいという思いを胸にページを繰る手が止まらなくなるはず。
思わぬところに張り巡らされた伏線も随所にあり、ミステリー小説として非常にフェアで質が高いのだ。
「13階段」や「グレイヴディッガー」、「ジェノサイド」といった傑作を世に送り出した高野和明による11年ぶりの新作だけあって、期待していたが見事その期待に応えてくれた。
そして本作の特筆すべき点は、ゴースト・ストーリーでありながらも社会派ミステリーでもあるということ。
恐怖の対象としての幽霊ではなく、死者を悼む気持ちや社会から搾取され続けた報われない人々の存在を浮き彫りにするための幽霊なのだ。
そのため本作には恐怖よりも哀切な雰囲気が常に漂っている。
また、一人の人間の人生を追うことで、歪な社会の構図が見えていくという物語の構成は宮部みゆきの「火車」を彷彿させるだろう。
亡くなった妻を想い続ける主人公が辿り着いた幽霊の正体とは。
そして彼がそれを知った後にどう行動するかを是非見届けてほしい。
紙の本
ホラー小説や怪奇小説というよりは、サスペンス系?
2023/02/28 12:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になっていたので。あらすじからノンフィクションかと思っていたら普通に小説だった…w
幽霊の目撃情報から殺人という真相と陰謀が判明するという展開なのだけど、実行犯が幽霊を見て発狂したり、殺害を指示した黒幕は被害者の死亡時刻に死んだりと、記者である主人公が関わる事で被害者の復讐が進んでいくという、ある意味正統派のホラー小説だった。ただ新聞記者が真実を探っていく内容で彼の前には幽霊はほぼ出てこないので、どちらかというと社会派なサスペンス系…かな? ホラー小説だと期待すると肩透かしかも。