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装幀百花 菊地信義のデザイン (講談社文芸文庫)
装幀デザインの革新者・菊地信義がライフワークとして手がけた35年間の講談社文芸文庫より121点を精選した決定版作品集。文字デザインの豊饒なる可能性を解きあかす。【「TRC...
装幀百花 菊地信義のデザイン (講談社文芸文庫)
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商品説明
装幀デザインの革新者・菊地信義がライフワークとして手がけた35年間の講談社文芸文庫より121点を精選した決定版作品集。文字デザインの豊饒なる可能性を解きあかす。【「TRC MARC」の商品解説】
装幀デザインの革新者・菊地信義がライフワークとして手がけた35年間の講談社文芸文庫より121点を精選。文字デザインの豊饒なる可能性を解きあかす、カラー版作品集。解説・年譜=水戸部功
デザインにおいて、緊張を生むのは常に余白だ。文芸文庫の35年は、余白との戦いの歴史と言える。--
文芸書をはじめ1万5000点以上の装幀を手がけ、日本のブックデザイン史を塗り替えた菊地信義。その革新的なデザインの真骨頂は「文字と余白」にあった。創刊以来約1300点にのぼる文芸文庫のデザインを、「斜体」「変形」「図像」「字体」「構成」から読み解く決定版作品集。
【商品解説】
著者紹介
菊地 信義
- 略歴
- 菊地信義(1943・10・19~2022・3・28)
装幀者。東京・神田生まれ。65年、多摩美術大学デザイン科中退。69年、広告代理店入社。72年、広告制作会社入社。77年、装幀者として独立。84年、第22回藤村記念歴程賞受賞。88年、第19回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。装幀作品集に『菊地信義 装幀の本』(89年、リブロポート)、『装幀=菊地信義の本 1988~1996』(97年、講談社)、『菊地信義の装幀 1997~2013』(2014年、集英社)がある。
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あの斜体の文字に魅かれて
2023/01/20 07:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
菊地信義さんは数多くの装幀を手掛けた装幀家で、
2022年3月28日、78歳で亡くなっています。
この本は、菊地さんが講談社文芸文庫の創刊以来、
実に1300点余の文庫デザインの中から選ばれた作品が
カラー版で紹介された「決定版作品集」です。
菊地さんの装幀した本を見かけないことがないほど、
菊地さんは文芸文庫に限らず、
数多くの装幀を手掛けてきました。
その数、なんと1万5千点以上といいますから
すごいものです。
菊地さんといえば、「斜体」文字がやはり印象的。
なので、表紙の装幀で、これは菊地さんの作品だとすぐにわかったものです。
そのほかにも、「変形」であったり、「図像」であったり、
「字体」に変化をつけたり、「構成」では余白を生かしています。
「視覚的な効果で、読んでみようとかと思う心をゆする。」は、
菊地さんのエッセイからの一文。
菊地さんの装幀に心を揺すられて、読んだ本もたくさんあります。
「やっぱり本というのは、どこか品があって、格があって落ち着いて」と
考えていた人だから、
菊地さんの装幀には淀みがないのです。