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紙の本
わが殿 上 (文春文庫)
著者 畠中 恵 (著)
幕末期、財政赤字に喘ぐ大野藩主に借財の返済という大役に任命されたのは、僅か八十石の家の長男・内山七郎右衛門。“わが殿”に惚れ込んだ七郎右衛門は、無理難題を一手に引き受け…...
わが殿 上 (文春文庫)
わが殿 上
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商品説明
幕末期、財政赤字に喘ぐ大野藩主に借財の返済という大役に任命されたのは、僅か八十石の家の長男・内山七郎右衛門。“わが殿”に惚れ込んだ七郎右衛門は、無理難題を一手に引き受け…。幕末痛快小説。【「TRC MARC」の商品解説】
『しゃばけ』『まんまこと』の著者が初めて実在の人物をモチーフに描いた、痛快新感覚歴史小説。待望の文庫化!
合戦が始まる。敵の名は、借金——。
幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。
藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。
四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。
【商品解説】
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紙の本
実話
2023/06/08 22:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローカル紙福井新聞掲載の連載小説。
ということで、地元の名士、内山七郎右衛門が主人公。
土井利忠公も実在の人物。
あまりに都合よく話が進むので、フィクションかと思ったら、ほぼ実話を元にしている。
伏線ぽいのが回収されず、うやむやになっているのも史実だからか。
最近よくある、大名が借金抱えて困った困った、さあどうする、という話です。
こういう仕事ができる人にばかり、どんどん負担がかかっていくというのは、現代も同じ。
帯に「著者、初めての痛快歴史小説」とあるが、今までの著者の作品は歴史小説ではなかったの?と思ったら、こういう史実に基づいたものを歴史小説といい、「しゃばけ」のような、舞台だけ江戸時代で内容はフィクションな作品は時代小説というそうな。
紙の本
幕末の黒字経営藩
2023/01/31 06:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代末期の越前大野藩での物語、若くして藩主に就いた土井利忠とその股肱之臣となる主人公とが、多くの借財に苦しむ藩の運営を立て直していく。藩主は革新的で古きものを新しい仕組みに組み替えようとするが、それには当然のように金がかかる。その金を工面しなくてはならぬのが、主人公であった。理財に詳しい武士は、蔑む対象になりがちだが、それを已む得ず受け入れる主人公の気持ちに寄り添いながら、物語を読み進めると、現実の様々な想いがともに浮かび、なぜかそれが少しづつ晴れていく。後半の展開が楽しみ。
紙の本
面白い
2023/02/25 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミワ@東京 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上、下巻一緒に購入しました。正解でした。一気に読めました。
紙の本
藩の金策
2023/02/26 16:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前 映画にもなった貧乏藩の江戸幕府への金策話の似た物語かと思いつつ購入した。似ている。確かに似てはいるけれど、御先祖達の紆余曲折が少しは分かるようで楽しみながら読み進める。未来の藩の姿や未来の日本国の在り方を無意識に心に描きながら、藩の改革を命令していく殿。その殿の指令を現実化していく藩士達。いつの時代も、先立つものはお金だとため息ばかり付きながら読んでいます
電子書籍
実在
2024/03/11 23:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでも、この若者内山七郎右衛門は、実在の人物らしいです。このお話は、ローカル新聞での連載で、だから、地方が舞台らしいですが。お話は、苦難に立ち向かうという展開ですが、なんだか、みんなうまく解決してて。
紙の本
我が殿の個性が明確でない
2023/07/02 10:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゃばけ や まんまこと のようなファンタジックな時代小説を書いている著者が、テーマを変えて挑んだ作品のようなので読んでみた。しかし「わが殿は織田信長に似ている。」と評しているが、それほど際立った個性が表には出ていない。領国経営ものとしても、経済的 財政的な話がそれほど詳しく具体的に描かれているわけではない。主人公の苦闘ぶりがひょうひょうとややユーモアを持って描かれているところが、畠中恵らしいとは言える。