紙の本
☆教養☆
2023/02/12 21:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
( ..)φメモメモ
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知識の「生産」を体験してみるということ
「知っていること」には価値がない
正解を出す難しさに立ち向かう
「好奇心」という櫂をもて
楽しく学ぶほどに「副産物」も大きくなる
学ぶ機会は日常に溢れている
「役に立つことを学ぶ」のは教養ではない
「何を学ぶか」ではなく「いかに学ぶか」
「わかる」を使い分ける
他者の事情、心情には想像力を働かせる
「事実」を正しく読み解く
「確からしさ」を確かめる
自分の経験に照らして仮説を立てる
「メモ魔」になろう
「見えないもの」に目を向ける
「エビデンスというものの微妙さ」を知っておく
複数の「思考のフレームワーク」をもっておく
守りたい価値のために学び、思考する
図書館に行こう
知性と仲よくなる
学びはじめのときこそ「分厚い教科書」を読む
基礎知識を網羅する「多読」
「知識の製造装置」の設計図を知る
なるべくオリジナルの議論に触れる
英語を学ぶと、アクセスできる知識が一気に広がる
「読書のモード」を使い分ける
「一時の流行本」にも利用価値がある
自分の本棚を「知識体系の見取り図」にする
意見は「事実確認」からは生まれない
「HOW」ではなく「WHY」を問う
いろんな正解がある前提で考える
「正解の根拠」まで考えてみる
よくある問いを「逆側から」問うてみる
意見は変わるものである
「So what?」まで考える
学びを「独りよがり」にしない
「瞬発力」よりも「粘り強さ」が重要
議論の「撤退線」を引いておく
「具体」と「抽象」を行き来する
「大きな絵」を要素分解する
教養は「未来を見通す力」
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「教養」に関する本は今までも多く読んできましたが、この本は論旨も明確でわかりやすいです。
内容自体は「Whyから始めよ」「自分の頭で考えよう」「メモの魔力」「本を読む人だけが手にするもの」などでも語られている話ではありますが、エッセンスがコンパクトにまとめられており読みやすいです。
「なぜ教養を身につける必要があるのか?」という問いに対しては自分で自分を創るために、と考えていますが、著者の「Good Thinker(よき思考者)になるために」という一言はは極めて分かりやすい表現であると感じました。
また、すでに多くの本を読んでいる人にとっても、目的を再確認する意味で目を通すことに意味があるのではないかと思います。
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あまりアメリカの学生のことが書いていなかったが、著者の言わんとするところは分かった。
仕事ですぐ使える専門知識、みたいなものではなく、物事の考え方や捉え方を勉強しよう、というもの。知識自慢ではなく、good thinkerとして、よく考えることができる人になろう、ということ。
歴史で言えば、何が起きたか?ではなく、なぜ起きたか?どういう意味があるのか?why、so whatを考える。
専門分野が違えど、こういった思考訓練が同じように求められるのがアメリカの大学なんでしょう。著者の経歴が文系っぽいので取り上げられる例も文系なテーマだけど、文理関係なく、仕事でも大事な気がする。ブレインストーミングとかで役立つのだろう。
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“教養人”への道は果てしないとも、もう既に歩んでいるとも感じさせてくれる、カジュアルな本。
“教養人”を目指すために斉藤さんをロールモデルにしようと感じた本。
斉藤さんが読者に伝えたいと咀嚼するときの比喩が素敵です。
『好奇心とは、いってみれば、その膨大な知識体系の海へと漕ぎ出すための櫂(オール)です。』
『学ぶ機会をください。故郷のために役立てます。』(これは比喩ではなくて、中学生だった斉藤さんの未来への誓い)
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アメリカのトップ大学で学び、教鞭も務めた著者が「教養」とは何か?
について思うところを綴っている。
教養と言えば、日本では教養のある人や教養人など概ね人を好印象に評価するときに使われるが、それが何かはいまいちハッキリしない。
著者は知識だけが豊富な知識人と教養人とは分けている。
その最たるものは目的の違いだ。
教養の語源はLiberal arts 更に源流を探ると古代ギリシャに行き着き、それは市民が参加して良き社会を創り上げていく民主主義に行き着く。
つまり教養とは良き社会を作るに足る人格を持つ人を作ることに他ならない。
正直、題名よりも良い内容だった。
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おしつけ感
自説と書いてあることがバラバラ。
アメリカかぶれはよくないといいつつ、
アメリカの教育を誉め、
出所もないものは、ろくでもないといいつつ
自説には出所もない。
理科系知識には全く触れないのもどうなのか
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教養人とは、「良き思考者」と表現している。学び続けること、考えること、判断すること、行動することができる人。
本書でなるほどと思ったところが、日米の歴史の学び方の違いで表現していた、学ぶとはどういうことかを明確に説明していた点。
日本では、歴史の出来事を知り何が起きてきたのかを教えられるが、アメリカでは、歴史上の出来事がなぜ起こったのかを学ぶのだそうだ。第一次世界大戦はなぜ起きたのか?を歴史から学ぶという。当時の時代背景や各国の思惑、そして発生した出来事がどんな影響を及ぼし戦争へと進むことになったのかを考えることが歴史を学ぶこと。
また、英語は新たな思考を得られる素晴らしい道具の一つであり、ぜひ使いこなしてほしいとある。
学ぶことは、孤独と付き合うことにもなるというところもなるほどと思った点。
若人も老人も読むと刺激を受けること間違いなし。
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●自分の中心(人生哲学)をアップデートしていく醍醐味、どんどん世界を広げていく生き方。楽しそうだが理想と現実が厳しそう。「いつ役に立つんだって思うようなことを今余裕を持って学ぶ。」ことができるか?
→「余裕」・・・本文にもあったが、どうしても、「仕事に直結しないことに時間を割くのが億劫」と思う人が多数。理想も著者の趣旨もわかる。
ではどう動くか。モチベーションを自分なりに見つけることが必要。
=p.48好奇心を出発点とする「プロジェクト型学習」をする。子ども大人も日々その思考を続けることができるか。また、指針をきちんと提示できるか?
●ポジションを取ると議論ではなく口論になり、また一度ある意見を述べるとそこから変わることが悪いように思われている。特に立場が変わればどちらも正解のようなケース。
→コミュニケーション、アウトプット力が求められる。自分ではなかなか習得できない?
謙虚さ。修正力を持つ。
●「わかったつもり」と「わかった状態」は違うことを実感すること。一見何の繋がりももたない分野でも、その考え方や背景を学ぶことが大事。自分で正しく「選択」できるようになる。誰かに決められたレールではなく、自分の道を自分で選択できるようになる。→「学んだことをどう活かすのか。」
●アクションプラン
図書館:自分の意見をつくるトレーニング→脳内ディベート
<読後いまいちだった点>
★思考のフレームワーク。人類学。経済学。社会学。心理学。政治学。統計学。歴史学。会計学。経営学。
→思考の持ち方は大事だと思ったが、完全に文系思考の自分としては理系分野の人の意見も聞いてみたい?
・アメリカにおける「教養」実践例がもう一つぴんとこなかったような。
*歴史の学び方 もう少し掘り下げるかと思った
アメリカでは、歴史上の出来事がなぜ起こったのか。第一次世界大戦はなぜ起きたのか?を歴史から学ぶという。当時の時代背景や各国の思惑、そして発生した出来事がどんな影響を及ぼし戦争へと進むことになったのかを考えることが歴史を学ぶこと。
→今現在の大学の在り方を反映した意見?大学の「教養課程」手法は変えてきているのでは?現大学生の声が聞いてみたい。(それこそいろんな大学の話)
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<本文で気に入った言葉>
★「なぜ教養を身につける必要があるのか?」
「Good Thinker(よき思考者)になるために」
「自分にとって現時点の正解」
★自分の価値観形成の為の栄養みたいなもの。しっかりと栄養を補給し、その補給した栄養を思考して自分の体に取り込み、行動に反映するというのが教養人たるもの
★『好奇心とは、いってみれば、その膨大な知識体系の海へと漕ぎ出すための櫂(オール)です。』
★『学ぶ機会をください。故郷のために役立てます。』(中学生だった斉藤さんの未来への誓い)
★『英語は新たな思考を得られる素晴らしい道具の一つであり、ぜひ使いこなしてほしいとある。
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うんうんと、納得できる箇所が沢山あって、学びや教養について考える時間になったけど、コロナワクチンのことについては私が思っているのとは違うなと感じた。
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すぐに役に立たないからこそ学ぶ。その意識に共感。そもそも何が役に立つかなんて、分からないんだから。
リベラルアーツ!人を自由にするために、教養が必要。
自分へのメモとして。思考のフレームワーク。人類学。経済学。社会学。心理学。政治学。統計学。歴史学。会計学。経営学。
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教養人とは何か。知識を知っているだけでは教養人とか呼べず知識人である。国や人のために議論相手を尊重しながら自分の知識をもとに自分の意見を生み出し提案する。そして社会にどんな価値があるか創造することが大事であると。私も仕事柄こういったことは必要なのでやり方を参考にしつつ実践してみようと思うが中々上手くいかないのも事実で悩ましいところである。
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教養はあくまで自分の価値観形成の為の栄養みたいなもの。しっかりと栄養を補給し、その補給した栄養を思考して自分の体に取り込み、行動に反映するというのが教養人たるものらしい。教養はスタート位置にあるんですかね
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【信州大学附属図書館の所蔵はこちらです】
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD00247836
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タイトルから推測すると、アメリカの大学では具体的にこういう授業が行われている、という類の本かと思ったが、アメリカにおける「教養」とは何か、というテーマを扱うものだった。全体的には残念な内容であったが、強要の定義を改められたのは意義があった。
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全部読んだ
●感想
自分の中心(人生哲学)をアップデートしていく醍醐味、どんどん世界を広げていく生き方、たしかに楽しそう。
教養という言葉に対する見方が変わった。ただの知識詰め込みではない。
すぐに役立つ知識を学ぶんじゃない。むしろ長い目で見て学び続けるためにいつ役に立つんだって思うようなことを今余裕を持って学ぶ。
●アクションプラン
図書館
自分の意見をつくるトレーニング→脳内ディベート
●要約
はじめに
大学の科目の一般教養とは違う。事物に対する理解力洞察力思考力、自分の人生哲学価値観、考える行動すること。
教養=「自分の中心」を構成する何か(人生哲学価値観)を形成する栄養。学んでいくたびに矛盾を発見、または見る角度によっても正解が異なる。そのとき自分の中心・正解が揺らぐ、その度に自分の中心をアップデートする
教養のある人=何が正解が分からない中、謙虚に学び続ける態度を持った人
教養を身につけると→人生の選択肢が増える。が、幸せになれるとは限らなくて、今の共同体から切り離されて孤独に苦しむ可能性あり
専門教育VS教養教育、教養は陳腐化しづらい、いや時代に合わせて柔軟に学び続ける態度を身につけることなのだから
知らなければ考えなくて済むことがたくさんある。だから知り学び続けるのはしんどい辛い。それでも教養を身につける覚悟はあるか?人生の選択肢を増やすために。
1 深く学ぶ
○本を読むだけじゃない、コンビニバイトや旅行でも学べる。おにぎりのパッケージ裏を見る。なぜ人はこれを買うのか。
2 自分の頭で考える
○メモ魔
○いずれブログやSNSで発信してほしい
○思考のフレームワーク
学問ごとに得意な思考のフレームワークがある。例えば、経済学はボトムアップ、社会学はトップダウン傾向にある。心理学は実験とその評価
3 本を読む
○図書館のすすめ
○自分の興味に従って。
○英語でアクセスできる知識が増える
○読書のギアシフト
○一時の流行本=反面教師本も利用価値あり
古典で王道になれなかった本たち。
4 自分の意見をつくる
○まずポジションテイキングする。
○自分の意見をつくるトレーニング
ある議題(社会問題移民受け入れなど)に賛成派反対派で脳内ディベートする。理由付けはしっかりする。
○HOWではなくWHY
HOW→事実確認
WHY→事実確認含め、物事の仕組みそのものを考えさせられる。思考する。
5 人とともに学ぶ
○教養人と物知りの違い
自分や自分の大切な人たちが生きるこの世界にはこうあってほしいという大きな希望
知識を目的とせず、手段として学び続ける人
→★どういう世界であってほしいか、そしてなぜそうなってほしいか→人生の目的論→ではその世界を作るために?
○大きな絵から逆算&要素分解
自分大切な価値観→キーワードは?→何を学ぶべき?→自分にできることできないこと考えて→行動
エピローグ
○やり方ではな���あり方
○なんの役に立つかわからない知識と思うかもしれないが、何らかの形で人生に生きてくる、と著者も実感。
○教養=未来を見通す力、社会の変異には一定の法則があるから。
○最後にこの人も精神病かかった経験あり、そのとき本も読めんし、思考もできんかった、健康、体という資本大事にしろよ。とのこと。その上で運動は有効。