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「幕府」とは何か 武家政権の正当性 (NHKブックス)
著者 東島 誠 (著)
武家政権はどのように支配の正当性を確保しようとしたか。「京都を食糧で満たす」ことが正当性の根拠となった古代から、「伝統としての権力」が強調される江戸時代までを辿り、アップ...
「幕府」とは何か 武家政権の正当性 (NHKブックス)
「幕府」とは何か 武家政権の正当性
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商品説明
武家政権はどのように支配の正当性を確保しようとしたか。「京都を食糧で満たす」ことが正当性の根拠となった古代から、「伝統としての権力」が強調される江戸時代までを辿り、アップデートされてきた支配の正当性を問う。【「TRC MARC」の商品解説】
武力だけでは権力を維持できなかった。正統性なき政権の、支配の正当性とは何か。
700年におよぶ”武士の政権”について、私たちはどれほど本当に知っているだろうか。「清和源氏でなければ征夷大将軍になれなかった」「”鎌倉幕府”は後世の学術用語で、当時は使われていなかった」などの数々の誤解を正すところから始め、古典から最前線までの学説も総括。「京都を食糧で満たす」ことが正当性の根拠となった古代の「都市王権」から、「法の支配」も意識された鎌倉・室町期を経て、「伝統としての権力」が強調される江戸時代までをたどりながら、支配の正当性がその折々にどうアップデートされてきたのかを、歴史学・政治学・社会学・哲学の垣根を越えて描き出す。日本史を見る眼が一変する、かつてないスケールの歴史書!【商品解説】
著者紹介
東島 誠
- 略歴
- 〈東島誠〉大阪府生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。立命館大学教授。著書に「〈つながり〉の精神史」など。
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研究史や史料の深い読み
2023/02/13 21:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
都市王権と正当性の概念を手掛かりに、中世を考える野心作。権門体制論と東国国家論を相容れない学説とすることなく、後者によりながら、武家政権としての幕府の本質を明らかにする。研究史や史料の深い読み込みが印象的。ときに批判の舌鋒が鋭くなるのは、自身の研究に対する自信の故であろう。鎌倉幕府成立史の部分は特に刺激的。
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「室町幕府」はなかった
2023/05/05 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、ただそこが将軍の「居処」ゆえに「室町幕府」と呼称することは、ほとんど意味がないと主張する。「○○幕府」は、東国国家論、二つの王権論といった議論に限定して用いるべきだともいう、私も読んでいてそう思えてきた