紙の本
正義の視点はさまざま
2023/03/03 11:39
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
視点が異なるので、著者の本は、楽しんで読むことができる。アンパンマンは正義の味方だが、悪に向かって一方的に鉄槌を下すアンパンマンパンチは暴力だという言説から始まる。法治国家では確かに暴力であり、私刑の執行だからよくないけれど、少しうがった見方だと思う。子供は成長に伴い、その一方的な正義の味方を嫌うようになることもある。暴力シーンの嫌いな孫娘は、もうアンパンマンを気にもかけない。世の中の出来事に、明白な結論付けを急ぐ人は多いが、著者のように少し下がって物事を視るひとも多いのだろう。正義の味方は、要注意人物。
紙の本
専門家と素人、について
2023/05/27 10:14
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビなどで、「専門家に聞きました」という形で、いろいろなことについてコメントをしてもらうのをよく見ます。ものによっては、何の専門を持つ人に何の観点でのコメントをしてもらっているのかがよくわからないこともあります。そういうところでは、使い方や聞き方には気をつけたほうがいいかと思っています。この本では、専門家、については、中途半端な政治家にならないように、というアラートを出している文章がいくつかありました。一方で、「素人」の発言、発信を強制的に止めることへの疑問や警告?もしていたり、バランスがとれているように思います。バランスが取れすぎていているところもある気がしましたが。
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古市さんの出演をきっかけに情報番組を録画し、観ることが多いです。古市さんの話す内容や意見は私にはちょうど良いです。少し早口な所も良いです。
そんな私にとって、この本も ちょうど良い本でした。
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恥ずかしながら古市さんについて時々メディアに出ている人、程度しか知らなかった。そもそもテレビ視聴があまりないので古市さんだけを知らないわ毛ではないが、本書を通じて素晴らしいと思った。コメント内容のすべてに同意とかそういう意味でない。普段、腑に落ちない、イラっとする、様々な事象がある。わかりやすく簡潔に、論理だてて、冷静にコメントする力量に大いに関心・敬服しました。評価は4.5があったらそうしたいのだが、自分の「意見」として同意できない部分が▲0.5なので5ではなく4としました。
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2023.3rd
古市さんらしいエッセイ集です!ちょっと世の中を斜めから見ている感じのする著者ですが、いくつか本当に参考になる部分もありました。
コロナ禍で医療の専門家が「政治家」を気取っていた…という主張とかね。これは著者の想像ですが、今後有事の際には、世の中を支配する空気によって戦争や言論統制に至ることも十分考えられると。疫病と戦争を一緒にすることが果たして正しいのかは分かりませんが、一定の説得力はありそうな気はします。
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共感できるなぁ……としみじみ思ったのがありのままの本音になる。正義をふりかざす人を好きになれないのは、全体主義のような排除の雰囲気が漂うからだ。
あと、LGBTQが叫ばれる世の中で思うのは、どんな人もいていいと思う。それは、異性を好きな人がいてもいいということだし、健常や障害関係なくクソな人間もいていいということだと思ってる。自分を許してほしいのに他人を許さないのはよくわからない。なんてこんなこと書いてる私も矛盾してるけど笑。矛盾もひっくるめて、誰かの存在をゆるす。少なくとも害は与えない。そんな気持ちで生きていけばいいかな。
でも、平和ボケで育ったから平和ボケは直さないと。旅に出ないといけないかな!
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博識で、鋭い視点を持つ著者を尊敬する。雑誌の記事、ネットニュースに近い形で、ざっと読んで勉強させてもらった。
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古市さんのコメンテーターとしての脱力感に惹かれて購入しました。
コロナ禍での行動制限が、正しかったかどうか。
時代の渦中にいるものには、その判断は下せない。
バブル景気も然り。
数年後の未来に生きるものだけが、冷静に結果を判断できる。
正論だけでは、問題は解決しない。立場やひとによって、正論は変化する。
世の中を枠に当てはめて、少しでも枠をはみ出せば追い詰めようとする人。
正義の定義なんて時代とともに変わると思えば、両義的に捉えることも大切だと思いました。
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10年前のNHK番組『ニッポンのジレンマ』から気になっていた作者さん。とぼけた雰囲気、独特の発想・切り口で持論を述べる。自分の主観が入っているかもしれないという自覚に乏しく、正義を主張し、他人の考えを受け入れられない人は怖い…。独特の行動原理で、違う視点で話す彼の表現は面白い。
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本書で指摘する「バイアス」は自分にも当てはまるところがあり、視点や視野を変えていく必要を感じた。
相手を全否定するのではなく、部分的にでも評価するところは評価する著者の姿勢に好感が持てた。
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著者が言いたいことを言っているというシンプルな書籍。共感する部分は多い。基本的に、新しいものを過度に批判する人たちの声が大きすぎることに苦言を呈し、警鐘をならしている。
コロナ禍に関しては、尾見茂氏をはじめ専門家への不信感が露で、安倍元首相や菅元首相への共感が読み取れた。
星は3つ。
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エッセイは星つけなし。面白いエッセイ。同年代なので、同じ時代を同じ年代で経てきた人の考えてること、というだけで読んでいて面白い。いろんな視点から物事をみられる人だし、広い知識を持っていて、話が面白い。
テレビやvoicyとかのように即出しの意見ではなく、文章で、というのが私は好きだなと思った。
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共感することもちょくちょく。
いつもコナン見て思うことなんだけど、言い回しがいいなぁ
前にどっかで理論はすごいのに文章が壊滅的に下手な人には意味を汲み取ってわかりやすく書き換える人がついていた話を見たな
多くの物事は結論って別に1人で出す必要ないんですよね、意見を聞いて考えが変わることだってそりゃあるし。ない方が頑なで怖い。進路の選択ですら過程でしかないから結論ではないし。
竜宮城って蓬莱山だったんだ。
能力がない人、誰かを傷つける能力に長けた人はヒロアカが描いてはいる。
制度から社会の価値観変えるを地で行くのが元明石市長とかかも。
コロナ有識者会議の議事録まじかよ……
臥雲さんが松本市長になってたことも、行政と医療を繋いでコロナ禍で活躍していたことも知らなかったなぁ
コロナが流行る前でも経済の専門家とか予測が当たらない姿は知っていた
自分の生まれていない時代もまるでその時にいたかのような書き方があって不思議な感覚を覚えた。
5 越える→超える
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テレビでよく見る筆者のエッセー集。
筆者の考え自体の評価は別として、自由で柔軟な思考ができる人だということはわかった。
ただ一つのトピックに対するページ数が少なく、内容も掘り下げられてはいない。これが彼のスタイルか?
読了45分
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いくら事実を重ねても、人は自分が信じたい情報を信じてしまう。(ファクトは感情に勝てない)
根拠がなくても、結果が伴わなくても、力強く巧みな言葉に人々は動かされてしまう。(日本に呪文使いがいないことを喜ぶ)
いちいちマナー違反に目くじらをたてないことによって、文化は国際化していく。(伝統を守る人が文化を破壊する)
気ままで私的な感情の集積が「世論」である。(「10年後」から振り返ってみる視点を持つ」)
民主制は既に「民」と認められた人にとって有利な決定ばかりがなされてしまう。「民」認定されていない人に対して冷淡だ。(「未来人の人権」は守らなくていいのか)
いちいち文句をつけていると疲れてしまう。最近はサービスに不満がある時は「この国や地域ではそういう流儀なんだな」と思うようにしている。当事者意識も大事だが余所者として暮らしていた方がリラックスして日々を送れる。(余所者だと思って生きていく)
歴史を学ぶことで僕たちは冷静になれる。似たような出来事を知ることで、客観的な視点を得られる。(世界は77年で一回りする)
など、コロナ化に連載された古市氏による斜め上からのコラム集です。
1テーマにつき3ページと紙幅が少ないため、1つか2つの事例だけをもとにして結論を出している点や、筆者の意見について、賛否があるでしょうが、私はこういう自分にない視点からの切り口を知れることは好きです。
また、社会的な事例に対してこうやって自分なりの考えをまとめられることも凄いなぁと思いますし、読んでいると影響されて、自分も身の回りのこと、ニュースでのことについて考えるようになります。
タイトルにもあるように「正義」というのはやっかいだなぁと思います。そして、「正義の味方が苦手です」というのは秀逸だなぁと思います。
インターネットやテレビでは、一側面しか報道されていないのに(一部分しか知らないのに)、自分は当事者でもないのに、あたかも「こうである。」「こうすべき。」「こうしている人はダメだ。」と正義を振りかざすコメントをよく見ます。
そんな辟易している自分の気持ちを代弁してくれているところも気に入っています。