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商品説明
700以上の城を陥し、“神人”と畏怖された不敗の男、郭侃。モンゴル軍を率いた漢人武将は、「海に沈む夕日を見たい」という、たった1つの夢を叶えるために地の涯を目指す。【「TRC MARC」の商品解説】
七百以上の城を陥し「神人」と畏怖された不敗の男。
「海に沈む夕日を見たい――」モンゴル軍を率いた漢人武将は、
たった一つの夢を叶えるために地の涯を目指す。
歴史に埋もれた智勇兼備の名将の一生を描く!
中国史上ただひとり、陸路で地中海に達した武将がいた。男の名は郭侃。祖父の代からモンゴルに仕え、攻城戦と砲兵に長けた漢人だった。1253年モンゴル帝国は、イスラム世界の征服とさらなる領土拡大のため「フラグの大西征」を開始。37歳の郭侃は、15万の蒙古軍部隊長として西方遠征の途についた。新兵器「回回(フイフイ)砲」をひっさげ、瞬く間に各地を陥落させる。だがエジプトを前に、隻眼の猛将バイバルスが立ちはだかり……。【商品解説】
著者紹介
田中芳樹
- 略歴
- 〈田中芳樹〉熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。「銀河英雄伝説」で星雲賞(日本長編部門)、「ラインの虜囚」でうつのみやこども賞を受賞。
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紙の本
ユーラシア大陸を往復した漢人武将
2023/02/04 16:54
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢人武将として陸路で地中海に到達した武将郭侃。歴史に埋もれた人材を発掘し、小説で蘇らせている田中芳樹の面目躍如といったところか。
海に沈む夕陽を見たいという郭侃の渇望が、中央アジアからペルシア、シリアまで征服するモンゴル軍の遠征の中で浪漫を感じさせる。
回想や過去をたどるという形でチンギス汗から郭侃の時代に至る流れも描かれ、さらにモンゴル軍の遠征への批評めいたものもしっかり書き込まれていて、バランスが取れているところも良い。