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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2023/02/07
- 出版社: 公人の友社
- サイズ:21cm/190p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-87555-891-0
- 国内送料無料
紙の本
北欧福祉国家と国庫補助金 国庫補助金改革とフィンランド福祉国家の変容
著者 横山 純一 (著)
フィンランドの1980年代後半から2022年度までの国庫支出金の変化と国−地方の財政関係の変容、地方財政調整について分析。さらに、このような分析を通じて、フィンランド福祉...
北欧福祉国家と国庫補助金 国庫補助金改革とフィンランド福祉国家の変容
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商品説明
フィンランドの1980年代後半から2022年度までの国庫支出金の変化と国−地方の財政関係の変容、地方財政調整について分析。さらに、このような分析を通じて、フィンランド福祉国家の変化の内実を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
本書『北欧福祉国家と国庫補助金―国庫補助金改革とフィンランド福祉国家の変容』においては、もっぱら国庫補助金(国庫支出金、以下、国庫支出金とする)を取り扱い、1980年代後半から2022年度までの国庫支出金の変化と国―地方の財政関係の変容、地方財政調整について分析した。さらに、このような分析を通じて、フィンランド福祉国家の変化の内実を明らかにしようとしたのである。
本書を発刊した最も大きな理由は、2023年1月に実施される予定の保健医療福祉改革(SOTE改革)によって、国庫支出金制度が大きく変貌することになるだろうからである。SOTE改革は、これまで国―自治体の1層制だったフィンランドの地方自治のシステムを大きく変えるもので、自治体の上にアルエと呼ぶ上位自治体を新しくつくり、これまでの自治体に代わってアルエに保健医療福祉を一手に担わせることを意図した改革である。事務事業の上部移管が行われるのである。SOTE改革は保健医療福祉のサービス供給改革であるが、地方自治制度の大幅な再編をともなう改革でもあるのである。
フィンランドの自治体歳出の5割程度を占める保健医療福祉がアルエに移管するため、自治体から人員、施設、設備等のアルエへの移動が進み、これまで果たしてきた自治体の役割はかなり縮小することになるだろう。さらに、自治体は地方所得税収入の6割超と法人所得税の自治体取得分の多くを失う見込みである。自治体にこれまで交付されていた国庫支出金も大きく縮小する。現時点では、SOTE改革における財源問題がまだ見えてこない部分があるけれども、新たに2層制の国―地方の財政関係が構築される中で、まったく新しい国庫支出金システムがつくられることになるのは間違いないのである。そこで、1980年代から2022年度までの国庫支出金制度の変遷と内容、特徴を総括し、フィンランド福祉国家との関連の中で論ずることが必要だと考え、本書の出版に至ったのである。さらに、近い将来のフィンランドの国-地方の財政関係や、新しい国庫支出金制度を展望するためにも、本書の出版が必要だと考えたのである。【商品解説】
目次
- はじめに
- 1 本書の目的と内容
- 2 国際均衡(国際経済協調)と国内均衡(国民諸階層間の利害調整)のバランスに苦悩する各産業国家とフィンランドの動向
- 第1章 問題の所在
- はじめに
- 1 グローバル化と北欧福祉国家
- 2 フィンランドの経済財政政策の転換とフィンランド福祉国家の変容
- 3 フィンランドの歳出削減、行政改革、福祉、農業、産業構造
- 4 フィンランド福祉国家と国庫支出金、地方財政調整制度
- 第2章 フィンランド国庫支出金の動向(1984年度から今日まで)
著者紹介
横山 純一
- 略歴
- 〈横山純一〉東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。北海学園大学名誉教授。経済学博士。専攻は財政学、地方財政論。著書に「介護・医療の施策と財源」など。
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