喫茶店のディスクール

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文句はなぜ出てくるのか？この年齢になると言いたくなる人が一定数出てくる気もする。そのメカニズムについて考えながら読んだ。まず文句を言う人は左翼というか、理念先行というか、理念が好きな人が多いだろうと思います。理念はたまに人を間違っていると思われるようなところに連れて行く。まあ理念も完全なものではないのでそういうことはある。それは仕方のないことだと僕は思うんだけど、文句を言う人は、何故か理性というシステムへの批判ではなく世の中への批判になっちゃう人なんじゃないかと。この本も指摘は全部その通りだと思うけど、この批判はどこにもいかないなと思いました。京都文化が育む隙間が救いになるならそんな本が読みたい。

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長い時間をかけて様々な営為の中から滲み出たような思想、思考。
それらは根源的で時にちょっとヒネていたりする。
何度も読んで自分の中に染み込ませていきたい。
その時に自分の中に湧き上がるものを大事にしたい。

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何度も何度も読み直したい、丸ごと読み直さなければならない一冊。端的にまとめられている実用書。あとは読んだ私たちが、それぞれの解釈を表現して形にしていくだけ。

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小生産と小商いの中心にある考え方が、魅力だ。「資本があるが故の仕事に近づけば近づくほど、何が確実かわからなくなっていくし、なんでもなんとでもなるし、それを続けている中で思いもよらない他人との関係が生まれて、ゾッとするような結果に至ったりする。そんなの嫌だから、何かが上手になって、上手だから収入が上がって、もう少し上手くなったらもう少し賃金が上がって、そういうことを基準に据えておけば大丈夫だと。ちょうどその頃子どもが生まれる直前で、こんなに可愛いんだったらちゃんとやらなければ、って思ったんだよね。夢とか希望じゃなくて、生きていく術としてね」という言葉は、ちょっとやそっとの経験で言うことはできないだろう。京都に珈琲を飲みに行った。その飲んでる間では、まだ感じることができなかったことが、この本には書かれている。