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西洋書物史への扉 (岩波新書 新赤版)
著者 髙宮 利行 (著)
文字メディアは、どのように誕生したのか。印刷術の発明のどこが革命的だったのか。書物の読み方は、歴史の中でどう変化したのか−。西洋の書物の豊かな歴史を訪ね、これまでとこれか...
西洋書物史への扉 (岩波新書 新赤版)
西洋書物史への扉
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商品説明
文字メディアは、どのように誕生したのか。印刷術の発明のどこが革命的だったのか。書物の読み方は、歴史の中でどう変化したのか−。西洋の書物の豊かな歴史を訪ね、これまでとこれからを見つめるエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。【商品解説】
書物という壮大な迷宮を愉しむエッセイ集。本のある世界に生まれてよかった!あなたもきっとそう思うはず。【本の内容】
目次
- はじめに
- 文字メディア、いにしえの形態
- 二〇〇〇年近く前の文書板
- ローマ軍兵士の日常生活
- 木板、葦ペン、インク
- 『アエネーイス』からの引用
- 写本以前
- 楔形文字を刻んだ蠟板
著者紹介
髙宮 利行
- 略歴
- 〈高宮利行〉東京都生まれ。ケンブリッジ大学英文学部博士課程単位取得退学。慶應義塾大学名誉教授。シェフィールド大学名誉文学博士。グラスゴー大学名誉文学博士。著書に「グーテンベルクの謎」など。
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昔は音読が主だった
2023/06/01 13:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本によると、音読、朗読から黙読に移行してのは、そんなに昔のことではなかったらしい、ワーズワースの妹はカンタベリー物語を声を出して読んだと日記に記しているらしい、内容が猥雑のものだったにもかかわらず
紙の本
言及はあるけれど
2023/03/02 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故かユダヤ教徒の文献についての言及が極端に少ない。「西洋書物史」と題する書物ならばユダヤ教徒によるヘブライ語やアラム語などになる写本やユダヤ教徒の業者なりキリスト教徒の業者がユダヤ教徒向けに刊行した印刷本について触れるべきだ。
そこを除けば楔形文字の粘土板からヴィクトリア朝あたりまでの文献のあり方を楽しく読める。パピルスに書かれた文書について研究者は現存する写本で見ているから書かれていた時代の人々が書いた内容が理解出来なかったのだろうか。
図版が多いので、なるほどここはこういうものなのだな、と分かる。
古代ローマで書籍の形態が巻物から冊子本に移行したのはキリスト教の書物が関わったというのは田川建三の「書物としての新約聖書」にも出ているが、この本にはC.H.ロバーツはマルコ伝の著者が冊子本で書いたかもしれないと論じたとは触れていない。「書物としての新約聖書」は新約聖書が巻物として成立したと論じている本なので、「オキャラハンの発見」込みで田川建三が評価しているC.H.ロバーツの議論に触れると矛盾してしまうからだろうか。もっともここは田川建三が知らないのかもしれないし、田川の方が正しいとは思うが。