電子書籍
役所広司あたりで映画化してみては…
2023/02/26 23:25
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほんとだよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの登場人物がまだ第一線で活躍されていたり、記憶に新しい出来事や事件の裏事情やその時の思いなどが赤裸々に語られているというだけでもワクワクする面白さですが、何よりも同じ時代に生きて9年近くも日本のリーダーだった人物の目線というものがレアで一読の価値ありです。特に、海外要人との駆け引きはドラマチックで映画化してほしいくらいです。
紙の本
真の国士
2023/03/07 06:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hatena5811 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後安倍氏ほど真剣にこの国のことを考えた政治家はいなかったと改めて感じさせられた。志半ばで倒れた無念さを思うと言葉にならない。初版を手に入れることができたのは正に僥倖。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロンバルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本回顧録は自画自賛が大半だと思うし、あまりに衝撃的且つ死後間もない出版だけにどうかと思ったが、中々興味深い内容であった。
電子書籍
拉致問題、北方領土問題が残念だ
2023/03/07 17:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある程度政権は長くないと国民の理解を得られる政策ができないということがよく分かる。拉致問題解決が進まなかったのはとても残念に思う。
電子書籍
厚労省の変化は何なのだろう
2023/03/08 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
厚労省は、統計上の差が 顕著ではない、と結論づけました。 臨床研究では相当の効果があったにも かかわらず、です。(中略)
結局は、動物実験の結果から、妊娠中の女性が飲むと、障害がある赤ち ゃんが生まれる恐れがあるので、広く使用することにたじろいでしまった のです。だったら、そうした人に処方しなければいいだけの話なのですが。(中略)
1980年代の薬害エイズ事件では、非加熱血液製剤を輸入していた製薬会社トップと、使用した医師、さらに、エイズウイルス(HIV)に汚染 されている危険性を知りながら、回収を指示しなかった厚生省の官僚が罪に問われました。(本書より引用)
この引用を読むと、厚生労働省が薬の安全性評価に慎重であろうとしていたことが分かる。薬の承認に前向きだったのはむしろ安倍氏だった。
しかし、2年後の現在から眺めてみると違和感がある。厚労省はその後、ワクチンの導入を積極的に進めた。安全性が疑問視される事例が海外で先行して明るみになっていたにもかかわらず。
厚労省のこの姿勢の変化は、何なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
p3 EHカー 歴史とは解釈。いくつもの会社があり得る
p75 「いよいよ選挙になりますが、自民党は大変厳しい。小泉総理が決断し、定年制を導入することを約束しました。どうか自民党を助けると思って、ご協力いただけませんでしょうか」と話したら、中曽根さんはしばらく黙っていて、私の顔をみて、フッと笑われたあと、「君も貧乏くじを引いたな」と仰った。そこで私は救われた気持ちになりました。中曽根さんは「幹事長の役目は選挙に勝つことだ。応援するよ。頑張り給え」と。涙が出るほど嬉しかったです
p86 中曽根元首相にも心構えを教わりました。;仲宗根さんは、「総理大臣というものは一回弱気になったらもう駄目だ、自分が正しいと確信がある限り、常に間違っていなんだという信念でいけ」と仰っていた。「常に前方から風が吹いてくる。それに向かっていくという信念があって、初めて立っていられる」と最初に言われました。そうなのかと思ったら、実際そうでした。
p100 ただ、第一次内閣を振り返って思うのは、運は、自分で手放してしまうこともある。手放したものを握り返そうとしても、砂を握るみたいに、手の中でぼろぼろ落ちていくのです。潮目は、一瞬で変わる。そうならないように、常に最善を尽くすことが大事なのです。
p106 12年の総裁選後の両院議員総会で、総裁を辞めるときに谷垣さんは、「百里の道も、九十九里をもって半ばとす。この一歩こそ、乗り越えなくてはならない。安倍新総裁は、この最後の一歩を乗り切れる」という挨拶をしたのだけれど、このときの万雷の拍手を見て、もし私が首相に返り咲いたら、谷垣さんには絶対に入閣してもらわないといけない、と思いましたから。
p157 英語のスピーチライター 谷口智彦
p159 国内の演説原稿 佐伯耕三首相秘書官
p337 令和は万葉集の、「梅花の歌32首」の序文からの引用でした。太宰帥(だざいのそち)太宰府長官だった大伴旅人の邸宅で開かれた宴の様子を説明されたとされている、「初春の令月にて、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を挨き、蘭ははい後の香を薫らす」という箇所を引いていますね
選者 中西進 国際日本文化研究センター名誉教授
令和以外の年号の候補 英弘、広至、、久化、万和、万保、天翔
投稿元:
レビューを見る
大変に話題になっている本であるようだ。手元の本を見ると「2023年2月10日 初版発行」で、更に「2023年2月20日 再版発行」となっている。予想以上の反響で、急いで刷り増ししたという情況が伺える。
首相経験者の事績や人物を語る評伝や伝記、当該人物をモデルとした主要視点人物が登場する小説というようなモノは多々在ると思う。が、書き綴ったか、話したことを文字に起こすかで「首相経験者御本人の回顧談」が本になって登場するという例は、日本国内では余り無いような気がする。
本書は通算で3188日間、日本の憲政史上では現在時点で最も長く首相を務めた安倍晋三の回顧録である。1回に2時間程度の時間を取り、18回、計36時間に亘ってインタビューを重ね、御本人の言を文字に起こしたモノである。
全体に「問い掛けと応答」という体裁である。雑誌等で見掛ける、ややボリュームが在るインタビュー記事が折り重ねられているような雰囲気である。
冒頭、2020年に首相を辞任する前後の時期のことが振り返られ、以降は最初に首相に就任して1年余りで退陣した時の様子から、自民党が野党となっていた時期に総裁を目指し、そこから選挙に勝って政権を取り、首相として活動した中での様々な話題が概ね時系列に並ぶ。途中、首脳外交で接している外国指導者に関する挿話を纏めたような箇所も在った。
全般に「〇〇は如何ですか?」というような調子が排され、「XX年の〇〇の件はこういうように言われていましたね?」というような、遠慮せずに斬り込むような調子も在って、「安倍晋三政権の時代に、こういうのが在ったな…」とニュースを色々見た側としても記憶が蘇る感だった。
安倍晋三の2回目の首相就任以前、小泉純一郎首相の後は「日本の首相は殆ど毎年交替している??」という様子だったと思う。そういうことを想うと、安定的に首脳外交を展開して、各国の指導者達の間でも一定以上の存在感を示し得たということは存外に好かったのかもしれないと思える面も在る。
他方、「再チャレンジ」で野党党首から首相を目指した時は、民主党政権下で「損なわれた何か?」が在って、それを「取り戻すのだ!」という強い気持ちを持っていたのかもしれない。が、長く続けた中で、自民党政権の下で「損なわれた何か?」、または「看過されてしまった何か?」というようなモノが色々と在るのかもしれないというように、個人的には思わないでもない。
色々と語られている内容について、個人的には「本当か??」という程度に思ったモノも一部に在ったが、一つ感心した内容が在った。それは2回目の首相就任から長く活動出来たことに関して「1回目の“挫折”から立ち直ろうとして始めた」としていた点だ。5年程度で返り咲いた「再チャレンジ」ということになる。首相のような要職を務めるという大きなことではなくても、この「再チャレンジ」という考え方は、一寸大切であるような気がした。
巻末に色々な資料も収録されている。その中に、葬儀の際の菅義偉のスピーチ、国会での野田佳彦の追悼演説が在った。何れも評価が高かったスピーチだが、読んでみて好いと思った。
聞けば2022年前半に出版の準備が整っていながら「少し待て」となっていた本書であると��う。安倍晋三が凶弾に斃れる羽目になってしまった後、御遺族たる奥様の了解も得て出版に踏み切ることになったそうだ。数奇な生い立ちの本かもしれないが、「安倍晋三政権の時代とは如何だった?何だった?」を考える重要な材料になりそうだ。現在も、未だ「安倍晋三政権の時代」の余韻の中に在るのかもしれない。だから本書は大きな存在感を放つのだとも思う。或いは「最も新しい“史料”」ということかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
憲政史上最長政権はこうして作られた! 手の内と舞台裏のすべてを明かす計36時間もの未公開インタビュー全収録。
投稿元:
レビューを見る
読みたい読みたいと思っていたが、どこの本屋さんでも売り切れ続出、やっとの馴染みの本屋さんで届いて今読み始めてます。前書きで既に泣きそう。
投稿元:
レビューを見る
愛してやまない安倍晋三先生の回顧録、巻末に時に会見に続き、岸田首相、菅義偉前首相、麻生太郎元首相の弔辞、そして、感動さえした野田佳彦元首相の追悼演説、誰もが心優しき柔軟な安倍先生を心から尊敬されています。
投稿元:
レビューを見る
政治信条に関係なく読んだ。政治の世界を垣間見ることができて面白い。沢木耕太郎の名が出てきてびっくりしたけど。
投稿元:
レビューを見る
故安倍晋三元総理が2012年の第1次安倍内閣から第2次安倍内閣の2020までで体験したことをインタビュー形式で著した貴重な一冊です。長期政権を率い、アベノミクス、集団的自衛権の行使容認や様々な重要法案の制定で起こったことがや、G7などでの海外の首脳たちの人柄など具に著されていて目を見張るものがありましたし勉強にもなりました。その中でも印象的なのは財務省との対決です。「予算編成を担う財務省の力は強力。彼らは自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」という安倍元総理の言葉からも、その恐ろしい伏魔殿ぶりは良く分かります。安倍元総理が亡くなってしまった今、貴重な資料となる本書は必読だと思います。
投稿元:
レビューを見る
2023年7冊目。満足度★★★★☆
2022年7月8日、選挙期間中に奈良で暗殺された安倍元首相
本書は生前に行った36時間にわたる非公開インタビューに基づく貴重な回顧録
政権の中で、当時、どの様な考えにより政策が遂行されたのか。また、米トランプ大統領(当時)を始めとする海外要人のエピソードなど、通常であれば該当者が現役を引退してからではないと披露されない話も多く、そのため、あまりにも機微に触れるとして刊行が一度は見送られていたのが本書である
かなりのボリュームがある本書を通読して、改めて安倍氏が為した「仕事」の「質」と「量」の多さに敬意を表したい
なお、もちろん、安倍氏にも影(マイナス)の部分があったが、日本や世界に残した功績の大きさの前にはそれは重要なことではないだろう
同時代を生きた全ての国民に読んでもらいたい本です
投稿元:
レビューを見る
発売日に即購入しました。印象に残ったことはたくさんありますが、3つあげます。一つ目は、内政についてです。同一労働同一賃金に関して、討論するうちに、野党の主張の方がもっともだと思ったという記述がありました。政策の是非はともかく、野党のいうことに耳を傾ける柔軟性を感じました。2つ目は外交についてです。首相任期を重ねるにつれて、例えば、サミットでの首脳との討論で、議論をリードしたり、険悪なムードになると雰囲気を変えるなどする記述がありました。安倍さんは世界の政治指導者の中で中心的な存在だったことが改めてわかりました。3つ目は残念なことです。公明党との連立の意義について、選挙の票の影響力の大きさについて記述がありました。安倍さんといえども、公明党の票の誘惑には勝てなかったのだと残念に思いました。外国資本、特に中国による土地購入の規制や、チベット、ウィグル人の人権侵害など、公明党が邪魔したせいで政府の政策が歪められたことについて、煮え湯を飲まされたことが何度もありました。もちろん安倍さんだけの責任ではありませんが、安倍さんでさえこの認識であるとするなら、この分だと、公明党の影響力を弱めることは当分難しいなとため息が出ました。他にも面白いエピソードがたくさんあり、一気に読みました。私自身、安倍政権に対して、不満に感じるところもありましたが、それでも、野党やマスコミに叩かれ、財務省に足を引っ張られながら、身を粉にして国家のために尽くしてくださったのだと、改めて偉大な指導者だったと感じました。日本国民全員におすすめです。
投稿元:
レビューを見る
発売後どこの本屋さんでも在庫が無く、やっと買えました。
政治にあまり詳しくない私にも読みやすく面白かったです。