- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/03/15
- 出版社: 角川春樹事務所
- サイズ:20cm/339p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7584-1439-5
読割 50
紙の本
茜唄 上
著者 今村 翔吾 (著)
歴史とは、勝者が紡ぐもの。では何故「平家物語」は「敗者」の名が冠されているのか。「平家物語」が如何にして生まれ、何を託されたか、平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎...
茜唄 上
茜唄(上)
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商品説明
歴史とは、勝者が紡ぐもの。では何故「平家物語」は「敗者」の名が冠されているのか。「平家物語」が如何にして生まれ、何を託されたか、平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎を描く。『京都新聞』他連載に加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
これは、生命(いのち)の唄。
これは、家族の唄。
これは、愛の唄。
直木賞作家・今村翔吾が魂をこめて描く、熱き血潮の流れる真「平家物語」!
歴史とは、勝者が紡ぐもの――
では、何故『平家物語』は「敗者」の名が題されているのか?
『平家物語』が如何にして生まれ、何を託されたか、
平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎を感動的に描き切る。
平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。
平清盛、木曽義仲、源頼朝、源義経……時代を創った綺羅星の如き者たち、
善きも悪きもそのままに――そのすべて。
生きるとは何か、今、平家物語に問う――著者【商品解説】
著者紹介
今村 翔吾
- 略歴
- 〈今村翔吾〉京都府生まれ。「火喰鳥」で歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞、「八本目の槍」で吉川英治文学新人賞、「塞王の楯」で直木賞を受賞。
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電子書籍
今村版『平家物語』
2023/03/17 17:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平清盛最愛の子・知盛視点で紡がれる、戦がもたらす景色が導く未来を示した、強くて脆い『平家物語』今村版、上巻。
平家滅亡後の『平家物語』誕生秘話という体の、ミステリアスな語りにすぐに心を持っていかれた。
優しい調べで溢れる慈愛に包まれた日常は、傍若無人な平家の悪役イメージを一変させ、「人は皆同じ」という当たり前な事を再認識させてくれた。ご時世も相俟って、戦の中での不条理や葛藤がより痛切に響いて、ページを繰る手が震えた。穏やかで策士な知盛と武骨な教経、一見対照的な二人に通じる実直さが結ぶ深い絆に、平家を応援せずにはいられなくなりました。平家側から描かれた物語だけど、格好良いだけじゃない「生」への泥臭さなど、飾り気のなさに好感をもてた。
穏やかなシーンも多い上巻は平家優勢で、更なる激動の下巻へ。