- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/02/24
- 出版社: 集英社インターナショナル
- サイズ:19cm/255p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7976-7425-5
紙の本
ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと
著者 伊藤 雄馬 (著)
言葉とは、自由とはなにか? インドシナ最後の狩猟採集民・ムラブリ。タイとラオスの山奥に住む彼らの言語は消滅の危機にある。ムラブリ語に青春をささげた言語学者が、人間と言葉の...
ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと
ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
言葉とは、自由とはなにか? インドシナ最後の狩猟採集民・ムラブリ。タイとラオスの山奥に住む彼らの言語は消滅の危機にある。ムラブリ語に青春をささげた言語学者が、人間と言葉の新たな可能性を拓くノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
就活から逃げ出した言語学徒の青年は、美しい言語を話す少数民族・ムラブリと出会った。文字のないムラブリ語を研究し、自由を愛するムラブリと暮らすうち、日本で培った常識は剥がれ、身体感覚までもが変わっていく……。
言葉とはなにか? そして幸福、自由とはなにか? ムラブリ語研究をとおしてたどり着いた答えとは……?
人間と言葉の新たな可能性を拓く、斬新極まる言語学ノンフィクション。
★高野秀行(ノンフィクション作家、『語学の天才まで1億光年』著者)
「不思議な本。ただ面白いだけでなく、別の世界にトリップしたような感覚に襲われる。」
★川添愛(作家・言語学者、『言語学バーリ・トゥード』著者)
「生きる力を削がれた現代人のために、言語学者に何ができるのか。その答えがここにある。」
【ムラブリとは】
タイやラオスの山岳地帯に暮らす少数民族。人口は500名前後と推測される。
「ムラ」は「人」、「ブリ」は「森」を指すため、「森の人」を意味する。タイ国内では「黄色い葉の精霊」とも呼ばれる。
かつては森のなかで狩猟採集をしながら遊動生活をしていたが、定住化が進んでいる。
ムラブリ語には文字がなく、話者数の減少にともない、消滅の危機にある「危機言語」に指定されている。言語学的に希少な特徴が複数確認されている。
【ムラブリ(語)の不思議】
・あいさつがない?
・「上」は悪く、「下」は良い?
・暦も年齢もない?
・過去と未来が一緒?
・意図的に方言をつくった?
・数を数えるのは宴会芸? etc……
【内容の一部抜粋】
・初調査は突然の「帰れ」で終了
・お金がなさすぎて、ムラブリにおごってもらう
・5年かけて、ムラブリの「家族」になる
・人食い伝説によって分断されたムラブリのグループに100年越しに再会してもらい、その様子を映画にする
・ムラブリ語を話せるようになったことで、身体もムラブリ化していく
・日本でムラブリのように暮らしてみる etc……
【著者略歴】
伊藤雄馬(いとう・ゆうま)
言語学者、横浜市立大学客員研究員。
1986年、島根県生まれ。2010年、富山大学人文学部卒業。2016年、京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、富山国際大学現代社会学部講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員などを経て、2020年より独立研究に入る。
学部生時代からタイ・ラオスを中心に言語文化を調査研究している。ムラブリ語が母語の次に得意。
2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。本作が初の著書。【商品解説】
著者紹介
伊藤 雄馬
- 略歴
- 〈伊藤雄馬〉島根県生まれ。京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学。言語学者。横浜市立大学客員教授。ドキュメンタリー映画「森のムラブリ」に出演、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む