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招かれた天敵 生物多様性が生んだ夢と罠
著者 千葉 聡 (著)
進化生物学者で、毎日出版文化賞を受賞した「歌うカタツムリ」の著者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑さをはらむ「自然」と、そこに介入せずに...
招かれた天敵 生物多様性が生んだ夢と罠
招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠
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商品説明
進化生物学者で、毎日出版文化賞を受賞した「歌うカタツムリ」の著者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑さをはらむ「自然」と、そこに介入せずには済まない人間と科学の業を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
『歌うカタツムリ』(毎日出版文化賞)などの著作で筆力に定評ある進化生物学者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑さをはらむ「自然」と、そこに介入せずには済まない人間と科学の業を描く。
外来の天敵種は有害生物を制圧する救世主となりうる一方で、ときに最強の侵入者にもなりうる。それでも、生物多様性が秘める可能性に魅了された多くの生物研究者たちが、自ら「夢の」天敵種と信じる外来生物を招いてきた。本書が語るのは、そうした天敵導入をめぐる知的冒険、成功、そして、壊滅的な失敗の歴史だ。
またその歴史は、産業革命の時代からグローバリゼーションの時代まで、時々の社会が奉じてきた自然観の驚くべき変転を映しだす鏡でもある。著者は、長く信じられてきた「自然のバランス」の実像や、生態系メカニズムの今日的な理解へと、読者を慎重に導いていく。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』に敬意を払いつつ、その自然観をアップデートする書でもある。
終盤では、著者自身が小笠原の父島で経験した、ある天敵との死闘が語られる。生物多様性の魅惑と生態学の醍醐味が詰まった、渾身の書き下ろし。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一章 救世主と悪魔
- 夢の薬 / 自然のバランスを取り戻せ / 夢の天敵 / 赤い寄生蜂
- 第二章 バックランド氏の夢
- 外来生物 / 世界を支配するものは何か / 創造主の慈悲と夢の食材 / 豚か仔牛のようで、キジのような風味がある / 素晴らしい未来のために善を為せ
- 第三章 ワイルド・ガーデン
- 帝国の恵み / グレイヴタイ・マナーの領主 / 自然な庭園 / 赤い雑草 / 侵略の生態学
著者紹介
千葉 聡
- 略歴
- 〈千葉聡〉東北大学東北アジア研究センター教授、同大学大学院生命科学研究科教授。専門は進化生物学と生態学。「歌うカタツムリ」で毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞。
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