- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/03/16
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09493-8
読割 50
紙の本
芝居のある風景
著者 矢野 誠一 (著)
作品から連想された個人体験による心情を綴った演劇評。演劇作品にまつわる多彩なエピソードを織り交ぜながら、静かで深い感動をもたらす景色を新たに描き出す、東京人による「東京物...
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商品説明
作品から連想された個人体験による心情を綴った演劇評。演劇作品にまつわる多彩なエピソードを織り交ぜながら、静かで深い感動をもたらす景色を新たに描き出す、東京人による「東京物語」。『都民劇場』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
生粋の東京人による「東京物語」
藝能評論の第一人者が、演劇鑑賞団体「都民劇場」の会報誌に連載した「當世藝能見聞録」(2015-2021年)をまとめたのが本書である。
会報誌の性格上、実際の舞台を見ての劇評ではなく、これから観劇する会員に対し、作品や舞台にまつわるさまざまなエピソードを、著者ならではの視点で紹介していくのが最大の特色となっている。
例えば泉鏡花『婦系図』の稿では、湯島境内の場に出てくる声色(こわいろ)屋を基に、今や絶滅したともいえる藝能の系譜を辿っていく。声色は古川ロッパの造語になる声帯模写にとって代わられた流しの放浪藝で、歌舞伎など人気役者の台詞まわしを巧みに真似てみせた。森鷗外の『雁』にも、薄幸のお玉が高利貸の妾になる見合いの席で、階下で流す声色屋が描かれていることを、著者はさらりと付け加える。
「その作品の評価という批評本来の意義からできるだけ距離をとり、作品から連想されたところの恣意に委ねた個人体験による心情などを」述べるという著者の姿勢に、舞台というものの奥行きがいかに深いか、読者は肌身で感じ取りながら、名随筆を満喫することができる。【商品解説】
目次
- Ⅰ 二〇一五~二〇一六年
- 妹背山婦女庭訓
- 真珠の首飾り
- 放浪記
- 桜の園
- 書く女
- 星屑の町 完結篇
- イニシュマン島のビリー
- 東横歌舞伎の時代
- ビニールの城
著者紹介
矢野 誠一
- 略歴
- 〈矢野誠一〉東京生まれ。文化学院卒。藝能評論家。都民劇場理事。早川清文学振興財団理事。菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞選考委員。大衆文学研究賞、スポニチ文化芸術大賞優秀賞を受賞。
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