- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/03/10
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/349p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391667-5
紙の本
文豪、社長になる
著者 門井 慶喜 (著)
1923年、大ベストセラー作家・菊池寛によって、文春は産声をあげたが…。激動の時代に翻弄されながらも、文豪、社長として、波乱に満ちた生涯を送った男の、史実に基づいた物語。...
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商品説明
1923年、大ベストセラー作家・菊池寛によって、文春は産声をあげたが…。激動の時代に翻弄されながらも、文豪、社長として、波乱に満ちた生涯を送った男の、史実に基づいた物語。『オール讀物』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
100年企業の土台は、人望。それだけ!
1923年
大ベストセラー作家・菊池寛の手によって
文春は産声をあげた
「楽しいんだ。菊池さんと仕事してると。それだけっ」
仕事が、仲間が、人生が愛おしくなる
2023年最高の感動歴史長篇
文藝春秋創立100周年記念作品
(あらすじ)
芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。
しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。
芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは――。
『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、圧倒的カタルシスの感動作
菊池 寛(きくち・かん)略歴
明治二十一年(一八八八)、香川県高松市に生まれる。本名は菊池寛(ひろし)。京都大学英文科を卒業後、時事新報社社会部記者に。この頃、「父帰る」「無名作家の日記」「恩讐の彼方に」など、後に名作とされる作品を次々と発表。
大正九年(一九二〇)、新聞小説に連載を開始した『真珠夫人』が大ベストセラーとなり、一躍流行作家に。
同十二年(一九二三)に雑誌「文藝春秋」を創刊。その後も文藝春秋社社長の傍ら、旺盛な執筆活動を続ける。
昭和十年(一九三五)、早逝した親友・芥川龍之介、直木三十五を悼み、二人の名を冠した文学賞を創設。日本文学の振興に大きく寄与した。
同二十二年(一九四七)、戦時中の軍部への協力により公職を追放。翌二十三年(一九四八)、狭心症により五十九歳で急死。
【商品解説】
著者紹介
門井 慶喜
- 略歴
- 〈門井慶喜〉群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞、「銀河鉄道の父」で直木賞受賞。ほかの著書に「江戸一新」など。
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紙の本
本名は「ひろし」です
2023/04/27 17:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
菊池寛が雑誌「文藝春秋」を創刊したのが、
大正12年、1923年のことだから、
今年(2023年)は創刊100年になる。
そんなこともあってだろうか、
直木賞作家の門井慶喜さんが書いた長編小説が
『文豪、社長になる』だ。
5つの章で構成されていて、発表年月でいえば、
第二章の直木三十五との交流を描いた「貧乏神」が2021年秋で最初で、
続いて菊池寛がいかに「きくちかん」となっていったかを描いた
第一章の「寛(ひろし)と寛(かん)」が2022年夏になる。
いずれも、文藝春秋の娯楽誌「オール讀物」に掲載された。
やはり、面白いのは「「寛(ひろし)と寛(かん)」だろう。
冒頭の夏目漱石の死の場面から引き込まれれる。
小宮豊隆や久米正雄といった門人の中にあって、少し距離がある菊池寛。
いまだ名を成さず、新聞記者でしかない。
そんな菊池を援けたのが、芥川龍之介だった。
芥川は終生、菊池を本名である「ひろし」と呼び続ける。
「寛」を「かん」と読むのは通称だが、広く呼ばれていくことで、
彼は人気作家から雑誌創刊へと大きく変身していく。
後半の章では、軍部に協力したという責めをおい 、
公職追放される菊池寛。
彼が作った「文藝春秋」は彼の手を離れ、この国を代表する
総合誌になっていく。
その最後の章に登場する石井桃子や、女子高生だった向田邦子など
史実を巧みにいかした創作として
とても面白くできている。
菊池寛。
昭和23年(1948年)に亡くなるが、まだ59歳という壮年であった。
紙の本
文豪の「マーケッター」としての一面
2023/05/17 09:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラー作家にして文藝春秋の創業者・菊池寛を主人公とした歴史小説。文学史の知識として「父帰る」「恩讐の彼方に」といったタイトルは知っていましたが、「真珠夫人」をヒットさせたり、文藝春秋を人気雑誌にしたりというマーケッターとしての一面を初めて知りました。時代を捉えて楽しむ方にとっては難しい時代だったのかもしれず、もうちょっと戦後を生きてほしかったですね。
紙の本
菊池寛
2023/05/13 10:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
菊池寛が、文藝春秋の始祖というのは知らなかったです。戦後、すぐに、亡くなったとは聞いていましたけど、まだまだ活躍できたのに……。菊池寛の小説は、名作ぞろいといわれていますが、未読の方は、まずこの本から