- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/02/22
- 出版社: 光文社
- サイズ:19cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-334-91514-8
読割 50
紙の本
彼女はひとり闇の中新刊
著者 天祢涼 (著)
近くの小道で女性が刺殺されたことを知った千弦。それは昨夜「相談したいことがある」とLINEを送ってきた幼なじみの玲奈だった。相談は事件に関わるものだったのか。悩んだ千弦は...
彼女はひとり闇の中
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商品説明
近くの小道で女性が刺殺されたことを知った千弦。それは昨夜「相談したいことがある」とLINEを送ってきた幼なじみの玲奈だった。相談は事件に関わるものだったのか。悩んだ千弦は真相を探ろうと決意し…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
天祢涼
- 略歴
- 〈天祢涼〉「キョウカンカク」でメフィスト賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「葬式組曲」「希望が死んだ夜に」など。
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電子書籍
どんでん返しミステリ
2023/02/26 12:40
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
刺殺された幼馴染みから死の直前に送られてきた意味深なLINE。「親友」を救えなかった後悔から真相を探り始めた主人公が、誰もが持つパンドラの箱を開けてしまう社会派ミステリー。
主人公の潔いまでの自信や、幾重にも張り巡らされた伏線と倒叙形式での始まりなど色々な要素が相俟って、序盤は少し上から俯瞰して推理を楽しんだ。そんな優越感に中盤から疑問を抱き、終盤では自分の浅はかさを突き付けられる思いもよらぬ結末に驚愕。
タイトルや会話のテーマなど、これでもかというくらい鏤められていた問題に気付く事が出来なかったのに、あまり悔しさを感じない程にナチュラルに誘導された。
ネタバレになるから書けないけれど、真相に気付けなかったのは自分に無関係だからではない。何かしら関わっている事があるのに気付けない、気付かぬフリをしたい、そういう人の心の弱さを上手く利用して、表に出難い問題を提起した作品。