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紙の本
入門開発経済学 グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーション (中公新書)
著者 山形辰史 (著)
世界は今なお悲惨さに満ちている。「理不尽な悲惨さ」に直面する当事者と手を差しのべる人との関係はどうあるべきか。開発経済学の理論と最新の動向を紹介し、国際協力のあり方や、今...
入門開発経済学 グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーション (中公新書)
入門 開発経済学 グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーション
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商品説明
世界は今なお悲惨さに満ちている。「理不尽な悲惨さ」に直面する当事者と手を差しのべる人との関係はどうあるべきか。開発経済学の理論と最新の動向を紹介し、国際協力のあり方や、今こそ必要な理念について提言する。【「TRC MARC」の商品解説】
21世紀に入った今でも世界は悲惨さに満ちている。飢餓、感染症、紛争などに留まらず、教育、児童労働、女性の社会参加、環境危機など、問題は枚挙にいとまがない。開発途上国への支援は、わたしたちにとって重要な使命である。一方で途上国自身にも、ITを用いた技術による生活水準の向上など、新たな動きが生まれつつある。当事者は何を求めているのか、どうすればそれを達成できるのか、効果的な支援とは何か――これらを解決しようと努めるのが、開発経済学である。その理論と現状を紹介し、国際協力のあり方、今こそ必要な理念について提言する。【商品解説】
悲惨に満ちた世界を少しでも良くするために!当事者の求めるものとは、効果的な支援とは何か。理論と現状を解説し、協力の理念を提言【本の内容】
著者紹介
山形辰史
- 略歴
- 〈山形辰史〉岩手県生まれ。米国ロチェスター大学より博士号(経済学)取得。立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授。共著に「私たちが国際協力する理由」など。
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最貧国と呼ばれている国を札束で顔を撫でに来る中国
2023/06/01 11:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の山形氏は「21世紀に入り20年がたった今でも、世界は理不尽な悲惨さに満ちている」と嘆く、ロシアのウクライナ侵攻、イエメンの内戦、マダガスカルの干ばつ、シリア難民、ロヒンギャ難民、そして最貧国と呼ばれている国々は札束で顔を撫でに来る中国の罠にはまってしまうのか、問題は山積みのようだ
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開発経済学というだけで拒否反応するのはもったいない
2023/05/27 19:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
1945年に第二次世界大戦が終了し、多くの植民地が独立していくが、経済的に劣位な状況はかわらず、自分たちの国を興すということで、経済再建が進められた。その時代から開発経済学が登場する。私たちもその時代の感覚しかないのであろうか。戦後の世界、とりわけアジア等の経済発展の経過が語られる。世界的に見ると貧困削減が進んでいく。国際的な経済支援が不完全なりにも成果があったことは間違いない。特に東アジア、大洋州であるが、サハラ以南のアフリカ、特定の国はまだまだという事実がある。マダガスカル、コンゴ、ブルジン、マラウイ等が続いていく。また、国という括りが適切かという意味で、女性、性的少数者、障害者等のグループで見ると風景が変わる。たしかに、生活水準が向上したことは多くの努力があったが、新しい時代では機会、エンパワーメント、安全保障という角度でアプローチが続く。より豊かになるための取り上げ方は、開発途上国だけの問題であろうかと思う。また、新型コロナ感染拡大で、ワクチン、治療薬の普及での課題も長期で続くことが理解できる。目次を見ると、
はじめに
第1章 開発経済学の始まりと終わり
第2章 21世紀の貧困―開発の成果と課題
第3章 より豊かになるために―経済成長とイノベーションのメカニズム
第4章 国際社会と開発途上国―援助と国際目標
おわりに となっている。
開発経済學は、世界的な貧困削減が進み、必要性はどうだろうかという課題に当たってくる。政府開発援助で日本は、戦後の復旧を経て援助側にまわり、ひも付きで日本企業ばかり儲けているという批判があり、その国の条件に応じて、ひも付きの割合は大きく減少する。現在は、また日本企業参加の割合が結果として高いようだが。その効果についての議論が続き、評価の仕方に変化がある。
さらに、国際的な援助のなかに、中国の影響の大きさが触れられる。援助というより融資しているというのが近い姿かもしれない。中国の援助は罠か果実かという話がある。それでも、国際協調の側面も見せており、今後の動向いかんということになるのだろうか。
開発経済学で、MDGSというミレニアムというところから、SDGSに移っているが、テーマが多く部分的に対応すればOKということから、開発途上国への支援をしなくても問題なしという風潮を指摘する。また、日本はアメリカ等の動きに引きずられているのか、大きく方針を変えている、非軍事といいながら、海上警備等の軍事安全保障に関わる支援、日本の国益重視の姿勢(相手国のことを考えることにより、日本の立場がよくなる等とは違った観点で)で、目先の利益を求める姿勢に変わっていることを指摘する。相手国、住民のことを考え、共感を持って取り組む姿勢を忘れていくかのように。手段ばかり考えずに、価値追及ということで、国際的な支援に関わる人にエールを送る姿勢は見習いたい。一読してほしい本である。
紙の本
理不尽な悲惨さ
2023/05/22 16:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
手を差し伸べる人と自然災害等で悲惨さに直面する当事者との関係を、携帯電話浸透の寄与と後発性の利益、外交の視点という国益の視点、中国の融資契約、さらにポストSDGsにまで言及して伝えている。情けは人の為ならずですね。