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紙の本
先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」 (角川ソフィア文庫)
著者 山本 紀夫 (著)
ヨーロッパに与えたもの、先住民にもたらされた災厄。「コロンブスの交換」と呼ばれる先住民の悲劇とグローバル化のはじまりを、南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著...
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商品説明
ヨーロッパに与えたもの、先住民にもたらされた災厄。「コロンブスの交換」と呼ばれる先住民の悲劇とグローバル化のはじまりを、南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く。〔「コロンブスの不平等交換」(2017年刊)の改題,再構成加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。
(本書は、『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』(角川選書、2017年刊)を、再構成・加筆・改題のうえ、文庫化したものです。)【商品解説】
目次
- まえがき
- 第一部 ヨーロッパに与えたもの
- 第一章 トウモロコシ――コロンブスが持ち帰った穀類
- 第二章 トウガラシ――世界各地の食文化をになう
- 第三章 ジャガイモ――ヨーロッパの飢えを救う
- コラム1 コロンブスより前に海を渡った栽培植物
- 第二部 先住民にもたらされた災厄
- 第四章 サトウキビ――砂糖の生産と奴隷
著者紹介
山本 紀夫
- 略歴
- 1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。 国立民族学博物館名誉教授。 農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・研究に従事。著書に『ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争』(岩波新書)、『トウガラシの世界史――辛くて熱い「食卓革命」』『高地文明――「もう一つの四大文明」の発見』(中公新書)など多数。
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歴史の視点
2023/05/20 12:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の事実は何か、それを究明することも重要であるが、それをどのように評価するかもそれにもまして重要である。E.H.カーも彼の著書『歴史とは何か』の中でそう述べている。
そのときに大切なのが視点である。視点によって、ある事実はプラス評価にもマイナス評価にもなる。コロンブスのアメリカ大陸到達は、西洋史の視点では概ねプラス評価だが、アメリカの先住民にとっては、ほとんどマイナス評価となろう。本書は、そのことを思い知らせてくれる一冊である。