- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/06/14
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/492p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-531946-8
読割 50
紙の本
レーエンデ国物語 1
著者 多崎 礼 (著)
英雄の父と旅に出た貴族の娘ユリア。呪われた地レーエンデで出会ったのは、寡黙な射手トリスタンだった。ユリアは、はじめての友達、はじめての仕事、はじめての恋を経て、やがてレー...
レーエンデ国物語 1
レーエンデ国物語
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商品説明
英雄の父と旅に出た貴族の娘ユリア。呪われた地レーエンデで出会ったのは、寡黙な射手トリスタンだった。ユリアは、はじめての友達、はじめての仕事、はじめての恋を経て、やがてレーエンデ全土の争乱に巻き込まれていく。【「TRC MARC」の商品解説】
行こう、あなたと。
家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出る。
絶賛沸騰の王道ファンタジー!
全国で続々☆第1位☆
紀伊國屋書店ベストセラー(2023年6月2週・小説部門)
丸善丸の内本店(6/22~6/28 フィクション部門)
三省堂書店池袋本店 (6/12~6/18 文芸書部門)
読書メーター読みたい本ランキング(単行本部門週間 2023年4月28日ー5月4日)
―――
続々推薦の声!
「この波瀾に満ちた別世界を
ヒロインとともに歩めるのは
読者(あなた)の特権です」
――田中芳樹(『アルスラーン戦記』)
「魅せられた。
銀呪の地、レーエンデに。
ファンタジーはこうでなくっちゃ!」
――柏葉幸子(『霧のむこうのふしぎな町』)
「読後、放心し、
空を見上げ、トリスタン、と呟く」
――恒川光太郎(『夜市』)
「これから寝床に入る者は幸福だ。
朝よ来るなと怯える夜も、この物語があればいい!」
――紅玉いづき(『ミミズクと夜の王』)
「懐かしい幻想の薫りに浸る、幸せな読書でした。
――行こう。恐ろしくも美しい、レーエンデの国へ」
――柳野かなた(『最果てのパラディン』)
―――
〈あらすじ〉
異なる世界、聖イジョルニ帝国フェデル城。
家に縛られてきた貴族の娘・ユリアは、英雄の父と旅に出る。
呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタンだった。
空を舞う泡虫、乳白色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。
その数々に魅了されたユリアは、
はじめての友達、はじめての仕事、はじめての恋を経て、
やがてレーエンデ全土の争乱に巻き込まれていく。
【商品解説】
著者紹介
多崎 礼
- 略歴
- 〈多崎礼〉「煌夜祭」で第2回C★NOVELS大賞受賞。他の著書に「血と霧」「〈本の姫〉は謳う」など。
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紙の本
架空の歴史読み物
2023/09/13 08:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物やファンタジー要素で魅せる類の物語は期待しない方が良い。タイトルがレーエンデ国物語とあるように、この作品の主役はレーエンデと呼ばれる土地そのもの、そこで何代にも渡って積み重ねられた歴史そのものだからだ。冒頭や終章ではちゃんとその点がほのめかされているものの、多分「人の話を聞いて伝えたいことを聞かない」類の人にはわかりづらいかもしれない。特に、第一巻時点での人物評価と、全てのことが終わった後の歴史の総決算としての人物評価を混同してしまう人には「何だこれ」と思わせかねないし、実際、レビューにもそういう人たちの意見が散見される。何なら読者は銀呪病視点か泡虫視点でこれを読んでいると思った方が良い。
登場人物は揃って欠点を備えている。無力で、暗愚で、病に侵され、満月の夜を恐れ、神話に縋り、支配に酔う。一つ一つは小さな人の弱さだが、これらがレーエンデの地で混合し、巨大な動乱へと発展していく。その前兆、そこはかとなく日常に漂う不安を払拭するように振舞う人々の生活はある種のリアリティを持っており、その生々しさを正面から描きながら、このライトな読み口を維持している作者の手腕は見事と言える。
これから時代を隔てて生まれ没する人々が、いかに自らの生きた痕跡を残し、それがレーエンデにどのような影響を残していったか? 歴史の分水嶺を主眼にしながらどっぷりと読書したいシリーズだ。
ここからはレビューの内で気になった点をいくつか。
・ユリアがモテる様子を書きたいだけ?
一番モテてるのは父親。ユリアは父親の縁故バフで良スタートを切って、身分に奢らず庶民生活に寄り添ったので良好な人間関係を築けた感じ。
・言うほどレーエンデ、呪われてなくない?
現実で例えると、定期的に毒ガスが自然発生する地域に定住民がいるようなもの。自分の家がそこにあると想像して欲しい。どう考えても呪われている。
電子書籍
魅せられる世界観
2023/07/17 13:54
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝国の中心にある独立した緩衝地帯で、古代樹を住処に暮らし、銀呪病という不治の病が発症するレーエンデ。
英雄である父を誇りに思いながらも、自分はからっぽだと感じている少女ユリアが、はじめて故郷を飛び出して父の語った美しい地に足を踏み入れてからはじまる物語。
元傭兵で複雑な境遇を持つトリスタンとの出会い。
互いに影響を与えあって恋をして、自分のために、相手のために、大切な人のために前向きに生き足掻く。
年に何本かは読みたい重厚な王道ファンタジーでとても楽しかった。
独特の世界観に魅せられて最後まで夢中で読んだ。
時を戻せたとしてもきっと同じ道を選ぶという彼らが、正解なんてわからないけどただ後悔しない道を選ぼうとする彼らが、まっすぐに生きて戦う姿。
それが何よりも美しいレーエンデという世界を象徴しているように感じた。
ただ個人的には、終章は蛇足気味で勿体なかったかな。
紙の本
王道を突き進む
2023/06/28 06:35
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユリアとトリスタンとの冒険の数々、まさに直球勝負のファンタジーです。ふたりの時間が限られているだけに、出来るだけ思い出を作ってあげたいです。
電子書籍
モヤモヤ
2023/08/12 22:00
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はラストにモヤモヤ感が残りました。しかし、ファンタジーがお好きな方には、かなりオススメだとは思いますけど……。ユリアが、レーエンデの聖母ねえ。マルモアと結婚して、結局、レーエンデに戻れなかったんですよね?ウーン
電子書籍
宣伝に難あり
2023/08/22 12:42
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たや - この投稿者のレビュー一覧を見る
「十二国記や獣の奏者に続く!本格ファンタジー!」という売り文句に惹かれて読みましたが、私には少し合わない本でした。
苦手な点1
登場人物の3割程度がヒステリック。
急にキレたり、理由も無しに異性に惚れたりするので、感情の振り幅についていけない。
主人公のユリアがヒステリック具合ナンバーワンなのも苦しい。
読み進めるほどに主人公が嫌いになる。
苦手な点2
文体や展開がライト。
ライトな作品が悪いわけではないが、「大人向けファンタジー」の売り文句でこの軽さなのが良くない。
台詞の末に多用される「!」や「っ」もライト加減に拍車をかけている。
展開についてはネタバレを避けるために詳細は省くが、全体的に軽薄。
特にラノベ的なテンプレートまみれの恋愛描写がノイズ。
主人公のユリアがモテているところを描きたいだけなのが伝わってくる。