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面白かった
2023/07/10 17:58
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
なるほど…
最初の話とどう繋がるんだろうか。
あの犯人が二人ならなんか感じが違うしおかしいな…とか色々考えちゃいましたがそういうことだったんですね。
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餓田という主人公が破天荒な登場の仕方で一家殺人事件を起こしたと思えば舞台は暗転、迷宮牢の殺人になっていてえっえっと思っているうちに迷宮ものがサクサク進みまた暗転。となかなか構造自体が謎解きになっていて面白かった。でも主人公が最低。気持ち悪い。
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表紙がずるい!!そりゃ騙されますわ(^^)
しおかぜ一家事件と迷宮事件、関連を頑張って探そうとした自分、お疲れ。
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この世の中で実際に起こっている一方的で理不尽な暴力と、フィクションの世界でしかお目にかかれない不遜で全能な名探偵。
迷宮牢は迷路館というよりは暗鬼館を連想した。
アイデアの一つがマニア過ぎて惚れ惚れ。それで有栖川なの...。笑
この、ある種の内輪ネタがそれまでのシリアスな展開とのギャップでくらう。
長いこと根に持ってる某ミステリ(?)の内輪ネタをみんなに披露してる感じが嫌だったので、これとの違いはなんだろうと思ったり。深度??
あとこういう形の名探偵の◯が◯むことすら許されづらい部分もあって一番しんどいのでは...。
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多少のご都合主義的な部分はあるものの、メインと思われる迷路の館『迷宮牢』の趣向はロジックに欠かせない要素になっていますし、作中作、叙述トリックなどを絡めて単なる一発ネタに終止させないところは好印象。幾重にも仕掛けられた騙しに翻弄されました。
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ミステリーというジャンルは、殺人事件が発生するものが圧倒的多数である。ろくでもない人間が、ろくでもない理由で人を殺す。殺人という行為をあまりにも軽く描くきらいはあるし、少なくとも「良書」とは言えないよなあ。
と、『殺人犯 対 殺人鬼』の感想に書いたのだが、早坂吝はまたまたろくでもない作品を世に送り出した。冒頭の殺人事件から胸糞が悪いし、下劣な犯人像が腹立たしい。早坂作品と承知していなければ、壁に投げつけただろう。
場面は飛び、迷路牢で目覚めた女名探偵を含む7人。ゲームマスター曰く、6つの未解決事件の犯人が集められたという。殺し合って生き残った1人だけを開放するというのだが、誰一人自身の犯行を認めない。もちろん女名探偵も。
さらっと書いているが、6つの未解決事件の内容が酷い。中には現実の事件を彷彿とさせるものもある。ゲーム的な設定といい、ふざけすぎだ。クローズド・サークルのお約束として、集められた面々がどんどん死んでいくのだが、展開が雑すぎる。6人+1の人物描写は薄っぺらいし、序盤は早坂吝の意図が読めない。
残り人数が少なくなり、いよいよ解決編という段階に至っても、益々雑になっていくではないか。根拠としては弱すぎる。迷路牢の平面図を確認するのも面倒になってくる。そんな聞いてねえ情報を唐突に出しても、辻褄合わせになっていない。
ところが、この雑さは、構成上計算された雑さであることが、最後の最後に明らかになる。本作は、いつもの早坂吝らしいふざけた作風ながら、緻密さも持ち合わせていたのだった。帯によれば、有栖川有栖氏さえも騙されたのだ。
というか、犯人が実はそんな症状だったなんて、わかるわけないだろうがっ! あまりにご都合主義すぎる。だが、ご都合主義を楽しむのが早坂流ミステリーなのだ。本作はまさに、曲者作家・早坂吝の神髄が詰まった作品と言えるだろう。
正直、賞賛するのが癪な早坂吝に敬意を表し、星5つを捧げよう。
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「あれだけ警戒しながら読んだのに完全に騙された。まさか、そうくるとは。」ーー有栖川有栖
女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。姿を見せないゲームマスターは「六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。各人に与えられた武器で殺し合い、生き残った一人のみが解放される」と言うが、ここにいるのは七人の男女。全員が「自分は潔白だ」と言い張るなか、一人また一人と殺害されてゆく。生きてここを出られるのは誰なのか? そしてゲームマスターの目的は?
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2023.7.7読了。
トリッキーなイメージがある早坂さんですが、序盤から巧みに伏線が張られており、ラストで一気に回収する様は圧巻の一言。
綾辻さんと有栖川さんへの愛を感じる1冊でもありました。
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しおかぜ市のパートは陰惨でつらく感じるところもあったが、迷宮牢のパートは会話に独特のリーダビリティがあって全体的にとてもおもしろかった。著者らしさ全開の本格ミステリの快作だと思う。
最後の部分については読んでいて何度も違和感はあったものの、まったく気づけなかったので驚いた。そうきたか。
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いきなり残忍な事件から始まり、どうなるかヒヤヒヤして読み進めましたが、この作者特有のとんでも展開で驚きでした。
あまり後味の良いストーリーではありませんでしたが、エキセントリックな感じは面白く読めました。
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ある意味では期待通り、ある意味では期待を裏切る良作。
早坂作品三作目の読了。
いろんなパターンを書ける溢れんばかりの才能に脱帽。
最後のオチまで完璧。
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タイトルにもなっている、しおかぜ市の殺人事件の犯人がクズすぎて読むのをやめてしまおうかと思うほどでしたがなんとか読破。
全体の構成やトリックはとてもよく考えられてて、え!そういうこと!?と思えてよかったのですが犯人がクズすぎるので再読したいと思えず星2つに。犯人はあくまでも憎むべき存在として書きたかったのかもしれませんが残念です。
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'23年9月11日、読了。早坂吝さんの小説、初体験でした。
面白かった、ですが…ちょっと期待が大きすぎたかな。
正直、「迷宮牢の殺人」の章の最後は、迷宮の図案を見ながら、「???」でした。でも…「捜査」の章の最後で、なるほど!と納得。そうくるか!と…でも、なんかなぁ┐(´ー`)┌
以下、ネタバレを含むかも…未読の方、ご注意を!
冒頭からラストまで、良く練られているなぁ、とは思います。繰り返しますが、面白かった!
でも…その「病気」を、今まで全く知らなかったので…読みながら、大事な箇所を、作者の誤りだと思っていました。そして、それをどんでん返しのタネとするには、ちょっとなぁ…なんというか、ズルくない?僕が知らないだけで、一般的には知られた症状なのかな?
あと、聴覚障害者に暴行をしようとするシーンは、読んでいて吐き気がしました。最悪です( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀)
以前から、早坂吝さんの超有名な、メフィスト賞受賞作を読みたいと思いながら、未だ未読でしたが…これを機会に、そろそろチャレンジしてみようかな…。
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実によくできた推理小説だと思う。
最初の事件から急に飛んで迷宮に入り込む。
この迷宮でのゲームも未解決事件の犯人を集めたと言うが、年齢も性別も違う7人。
1人ずつ殺されていくのだが…。
伏線を回収しながら行き着いた先は、全ては何だったのかと完全に騙される。
何が自分に合わないのかと言うとキャラの濃い登場人物の中での迷惑系ユーチューバーの台詞である。
今どきなのかもしれないが、どうも馴染めない。
軽くなってしまう感が残念。
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ミステリーを愛して止まないのに小バカにした感じが最高 #しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人
■きっと読みたくなるレビュー
またやってくれましたね、さすがは早坂吝先生。
いつも変態的なミステリーをありがとうございます。
ミステリーを愛してやまない癖に、小バカにした感じが最高なんすよね。いい塩梅で読者をおちょくってくるですよ。こんな作家先生、唯一無二だと思うんだよなぁ。
読みやすく楽しい作品なのでたくさんの人に読んで欲しいですが、正直ミステリー初心者には本作の渋みが分からないかもしれません。
どんな小説なんだと思われるかもしれませんが、しっかりとした本格ミステリーです。迷宮牢というトンデモ館をはじめ、癖のある魅力的な登場人物ばかりだし、実はプロットも出来が超イイ。謎解きも伏線も二重三重によく練られているし、なかなかの読み応えです。
タイトルがまず奇妙なんですが、内容もその通りでびっくり。どんだけやりたい放題のミステリーにするんだって感じで、作者が一番楽しんでるに違いない。
本作、いろいろ推しどころありますが、まずはキャラクターも癖がスゴイ。特にお気に入りは汚野ですね。癇に障る言動と人生舐め切った態度が憎々しいのよ。正直やり過ぎで、人によっては合わないんでしょうが、これがイイんですよ。やり切ってくれるところが素晴らしい。
そしてメイントリックも癖スゴで、まぁ一筋縄ではいきません。入り組んだ奥深い仕掛けで、もはや宗教とか思想のレベルで騙しへの思いが強すぎ。真面目なのか冗談なのか判別不明。でもカラっとしていて、読み終わった後は晴れやかな気分にさせてくれるんです。
世の中には社会へのアンチテーゼやカタルシスが深い重厚感たっぷりの作品はいっぱいあります。本作も重厚感はありますが、ベクトルの向きが全く違う面白さなんですよね。
■ぜっさん推しポイント
褒めてるのか貶しているのか…といったレビューでしたが、なかなかの力作です。
一見ライトに書かれたミステリーのようにも読めますが、構成がめっちゃ上手で、導入から最後まで一気読めてしまう。トリックもシンプルながらも挑戦的なことをやってるし、かなり精魂こめて書かれたんでしょう。
今年のミステリーの中でも爪痕を残す作品だと思うので、ミステリー好きは絶対読みましょう!