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問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書)
フランス人人口学者のエマニュエル・トッドと、ジャーナリストの池上彰が、ウクライナ戦争の背景から戦況の今後の推移、アメリカ没落の可能性、ウクライナ戦争後の世界までを考察する...
問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 (朝日新書)
問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界
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商品説明
フランス人人口学者のエマニュエル・トッドと、ジャーナリストの池上彰が、ウクライナ戦争の背景から戦況の今後の推移、アメリカ没落の可能性、ウクライナ戦争後の世界までを考察する。全3日にわたる白熱対談。【「TRC MARC」の商品解説】
世界の頭脳であるフランス人人口学者のエマニュエル・トッド氏と、ジャーナリストの池上彰氏が、ウクライナ戦争後の世界を読み解く。覇権国家として君臨してきたアメリカの力が弱まり、多極化、多様化する世界が訪れる──。この世界はどうなっていくのか。【商品解説】
世界の頭脳であるフランス人人口学者のエマニュエル・トッド氏と、ジャーナリストの池上彰氏が、ウクライナ戦争後の世界を読み解く。覇権国家として君臨してきたアメリカの力が弱まり、多極化、多様化する世界が訪れる──。この世界はどうなっていくのか。【本の内容】
世界の頭脳であるフランス人人口学者のエマニュエル・トッド氏と、ジャーナリストの池上彰氏が、ウクライナ戦争後の世界を読み解く。覇権国家として君臨してきたアメリカの力が弱まり、多極化、多様化する世界が訪れる──。この世界はどうなっていくのか。【本の内容】
著者紹介
エマニュエル・トッド
- 略歴
- 〈エマニュエル・トッド〉フランス生まれ。歴史人口学者・家族人類学者。家族構成や人口動態などのデータで社会を分析し、ソ連崩壊などを予見。
〈池上彰〉長野県生まれ。ジャーナリスト。名城大学教授、東京工業大学特命教授。
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紙の本
ロシア、プーチン批判だけでは戦争は終わらないし、日本の方向も出てこない
2023/07/20 10:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、フランスの歴史人口学者・家族人類学者のエマニュエル・トッドさんと池上彰さんの対談で、日本人の視点の違った切込みがあり、そういう見方もあるのかという面白みがある。日本から見れば、ロシアはウクライナに突如侵攻した、プーチンは異常だと思ってしまうが、ロシア、ウクライナの専門家や軍事戦略に詳しい方がそうでないことを明らかにしている。例えば、ウクライナを巡ってアメリカとロシアは水面下を含めて交渉を行ってきたが、その交渉をアメリカが中断したことにより軍事力が前面に出てきた。しかし、それとは違った切り口がある。目次を見ると、
はじめに
第1章 ウクライナ戦争の原因とジャーナリストの責任
第2章 終わらない戦争
第3章 無意識下の対立と「無」への恐怖
第4章 アメリカの没落
第5章 多様化していく世界と我々
ロシアはもちろん悪いのだが ― あとがきに代えて
年表 うくらいな戦争をめぐる動き となっている。
以上のように、ウクライナが戦場になっているが、アメリカとロシアの代理戦争という側面は無視できない。アメリカを始め、NATO軍構成国から、10兆円をはるかに超える兵器がウクライナに供給しており、アメリカの弾薬不足すら出てきている。日本にも協力要請が出ているといわれる。しかし、犠牲はウクライナの人々であり、戦争に狩りだされた両国兵士であろう。ウクライナがNATOに入っておれば戦争はなかったという方もおられるが、戦争がより早く始まっていたに過ぎないだろう。ウクライナはロシアと西側をつなぐ架け橋という役割を指摘されているが、相当な外交力が必要で、ロシア寄りで、支持率が低下していたゼレンスキー大統領には重荷には違いない。ロシアよりアメリカに問題があるという指摘には妥当性がある。本書でも指摘されているがイラクの大量破壊兵器保有を口実にして、アメリカが大規模な戦争を仕掛け、何もなかったことに責任を取らず、過去のベトナム戦争、アフガニスタンでの失敗等の軍事力の頼った世界戦略の破綻は数多い。少なくともアメリカの世紀は終わったと言える。ここで日本はどうすべきかという課題が出てくると思われる。ロシアの人口、GDP等は決して大きくない。しかし、経済制裁の成功例は少なく、ロシアの社会・経済が混乱しているように思えない。それより、ポーランドの動きに注目された点に気づきがある。家族形態の話まで出てくると、研究する分野という意味があると思う。一読してほしい本である。