「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
おどるでく 猫又伝奇集 (中公文庫)
著者 室井光広 (著)
【芥川賞(111(1994上半期))】芥川賞受賞時に議論を呼んだ「おどるでく」と、故郷・会津を舞台とした短篇「猫又拾遺」を合本し、書籍未収録の短篇・インタビュー、多和田葉...
おどるでく 猫又伝奇集 (中公文庫)
おどるでく 猫又伝奇集
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【芥川賞(111(1994上半期))】芥川賞受賞時に議論を呼んだ「おどるでく」と、故郷・会津を舞台とした短篇「猫又拾遺」を合本し、書籍未収録の短篇・インタビュー、多和田葉子によるエッセイを収録。川口好美による解説も掲載する。〔「猫又拾遺」(立風書房 1994年刊)と「おどるでく」(講談社 1994年刊)を合本,新たに書籍未収録の短篇・エッセイ・インタビューを加える〕【「TRC MARC」の商品解説】
室井光広とは誰だったのか?
誰でもない。宇宙を吹き渡るコトバの元気(げんき)、天籟(てんらい)だった。
――辻原登
こんな凄い小説が書かれていたことに驚きました。
生きる悲しみが言葉の奥底に繋がっていることを知りました。
貪るように読みました。
――町田康
カフカ、ボルヘス、ジョイスといった先達を読み/書くことを通して、日本という「辺境」から世界文学の最前線へ。詩と小説と批評の三位一体を追求した現代文学最高の精華が、ここに再生する――。
表題作は第111回芥川賞(1994)を受賞しながらも、その余りに独特な内容と形態によって「はたしてこれは小説なのか?」と賛否両論を巻き起こした伝説の傑作。そのほか、著者の故郷・南会津を舞台にした関連作を「猫又」サーガとして初集成/初文庫化。
古今東西の博識を呼び込み、「言語」と「小説」そのものの謎を探究する室井光広の目眩くテクストによって、日本語文学は何を目指し、何を実現したのか。
遺作『エセ物語』へのイントロダクションともなる、まさに「室井入門」として最適な一冊。
今こそ、時代は室井光広に追いつくことができるか――?
【目次】
[本編]
猫又拾遺(1991)
あんにゃ(1992)a
かなしがりや(1993)
おどるでく(1994)
大字哀野(1994)
和らげ(1996)(初書籍化作品)
[巻末資料]
単行本版あとがき(1994)
万葉仮名を論じて『フィネガンズ・ウェイク』に及ぶ(1994)
インタビュー 室井光広氏と語る(1995)
巻末エッセイ=多和田葉子「海に向かえ山に向かえ言葉に向かえ」
解題=川口好美
《あらゆる翻訳は最終的に原作の行間にただようおどるでくを読者の心底にうつすことを目的とするといっていいだろう。そのうつし方は、病気をうつすようにしてなされる。私は再度キリシタン版の中にうつし方の現場をさがしにゆく。おどるでくをうつされるのを好む人は何よりも「写す」行為をいやがらないと露文氏はいっている。》――表題作より【商品解説】
収録作品一覧
猫又拾遺 | 7−70 | |
---|---|---|
あんにゃ | 71−104 | |
かなしがりや | 105−161 |
著者紹介
室井光広
- 略歴
- 室井光広
一九五五年一月、福島県南会津生まれ。早稲田大学政治経済学部中退、慶應義塾大学文学部哲学科卒業。八八年、ボルヘス論「零の力」で群像新人文学賞受賞。九四年、「おどるでく」で第一一一回芥川賞受賞。二〇一二年、文芸雑誌「てんでんこ」を創刊し第十二号まで刊行。一九年九月、死去。著作として小説に『猫又拾遺』『そして考』『あとは野となれ』、評論に『キルケゴールとアンデルセン』『カフカ入門』『詩記列伝序説』『多和田葉子ノート』などがある。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む