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史上最悪の介護保険改定?! (岩波ブックレット)
自己負担が原則2割に? 要介護1・2を介護保険から外す? 「史上最悪」とも言える介護保険改定案を、ケアの専門家たちが徹底批判。2000年の制度開始以来、切り崩されてきた介...
史上最悪の介護保険改定?! (岩波ブックレット)
史上最悪の介護保険改定?!
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商品説明
自己負担が原則2割に? 要介護1・2を介護保険から外す? 「史上最悪」とも言える介護保険改定案を、ケアの専門家たちが徹底批判。2000年の制度開始以来、切り崩されてきた介護保険をこれ以上後退させないための一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
自己負担が原則2割に? 要介護1・2を介護保険から外す? ケアプランが有料化? 福祉用具が買い取りに? 「史上最悪」とも言える介護保険改定案をケアの専門家たちが徹底批判。深刻化する人手不足や低賃金といった現場の実情、コロナ禍での苦闘を含め、2000年の制度開始以来切り崩され続けてきた介護保険の現実を伝える。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第Ⅰ部 史上最悪の介護保険改定?!――連続アクションでの発言から
- 1 自己負担が二割に? ケアプランの有料化?――ケアマネジャーの視点から考える………服部万里子
- 2 総合事業はどうなる?――介護保険の縮小再編をめぐる最大の争点………日下部雅喜
- 3 要介護1・2を総合事業に移していいのか………花俣ふみ代
- 4 地域住民だのみの総合事業………中澤まゆみ
- 5 暮らしを支える福祉用具………浜田きよ子
- 6 四対一基準で介護はますます働きにくくなる………高口光子
- 7 特別養護老人ホームは命を守る場所………坂野悠己
著者紹介
上野 千鶴子
- 略歴
- 〈上野千鶴子〉認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。東京大学名誉教授。社会学者。
〈樋口恵子〉NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長。東京家政大学名誉教授。評論家。
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国は財源がないと言うが、ないままで走り出す事業もある。介護保険は一貫して黒字。
2023/07/03 17:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年に介護保険がスタートした。当時は措置でなくなるので、行政責任の放棄とか批判が多かったが、今やなくてはならない制度になっている。確かに完全とは言えないし、まだまだ改善すべきところは多い。しかし、介護保険の対象者は増え、執行される額も多額になっている。2020年の介護給付額は10兆円、介護保険を財源とする自治体の地域支援事業は5300億円であり、高齢者や高齢者を抱える世帯では無くてはならないものになっている。目次を見ると、
はじめに
第1部 史上最悪の介護保険改定?! 連続アクションでの発言から
1 自己負担が2割に?ケアプランの有料化?
- ケアマネージャーの視点から考える
2 総合事業はどうなる - 介護保険の縮小再編をめぐる最大の争点
3 要介護1・2を総合事業にうつしていいのか
4 地域住民だのみの総合事業
5 暮らしを支える福祉用具
6 4対1基準で介護はますます働きにくくなる
7 特別養護老人ホームは命を守る場所
8 後回しにされ続けた在宅介護
9 訪問看護師は「地域のパシリ」
10 服薬をサポートするということ
11 介護保険改定をめぐる議論で見失われてること
第2部 私たちは怒ってます! -院内集会での発言から
1 人びとが連帯できる国に
2 二割負担では「デッドライン」を越えてしまう
3 もっと声を!
4 介護保険で地域経済を盛り上げる
5 介護は現場で起きている!
6 地域活動の人手も足りない
7 理想の介護が遠のく
8 生活援助は在宅介護の要
「史上最悪の介護保険改定を許さない!!」院内集会メッセージ
院内集会寸劇「ヘルパーはつらいよ」脚本
おわりに
巻末資料 となっている。
本書は、目次を見てもある程度わかるが、2022年10、11月に行われた連続アクションと院内集会の記録等を基に編集されたもので、介護保険発足以来、財源等の問題で切り下げられてきた歴史があると指摘している。特に、今回は利用者負担割合を1割から2割、所得に応じて3割、要介護1・2という軽いとは言えない層を、通所及び訪問介護を介護保険から外し、自治体の総合事業に押し付け、最初のケアプランの無料を有料にする、福祉用具の一部をレンタルから買い取りにするという、値切りの措置しかない改定を問題とし、本来あるべき姿を多方面から提起したものである。アプローチすべき点は多いので、各々が短文となっている。少々物足らないかもしれない。それでも一読してほしい本である。