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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えて思ったのは、この本を小学生か中学生くらいで読んだ人と読んでない人では考え方等々は変わるのか非常に気になるなということでした。それくらい、頭と心を使った感じ。
敵は先入観、そのひとつだけでも脳裡にあるのとないのでは全く違うと思う。
大人の自分だからこその響きもあって、久しぶりの伊坂幸太郎作品でしたが、楽しめました。
紙の本
大人の方もぜひ
2023/07/08 19:10
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
お子様は、もちろん、大人の方もぜひ読んでいただきたいです。自分は、文庫化の前に読んでいたのですが。ただ、色々と突っ込みたいところはあります。親の権力をかさにきる小学生、今の時代いるかなぁ、とか。その他にも……
紙の本
伊坂さんらしい、楽しい内容でした
2023/07/01 09:00
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生が主人公なので、なんだか自分もその頃に戻って体験したような感覚でした。
理不尽な先生、指導者はイヤだなあと思いました。
離婚を絡めるのが多いと感じました。あと、親が権力者だからその子供は偉ぶっている、というのは、偏見では?あからさまで、ウザかったです。
まあ、それが伊坂さんの作風だとも思いましたが。
無差別に人を傷つける犯人にも、事情があるという設定も、傷つけられた方は「勘弁してくれよ」ですよね。小学生なんて、トラウマです。それも、伊坂さんらしい設定でしょうが。
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小学生が主役の短編集。世の中のモヤモヤや理不尽を知恵と勇気でひっくり返すところはスカッとしつつ、どうにもならない切なさもスパイスに。読んでいて気持ちの良い本でした。ワタシは伊坂作品に出てくるちょっと変わった大人が好きなんだなあ。
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小学生が主人公の短編集です。
自分が子供だった頃のことを思い出し、
ちょっとノスタルジックな気分になりました。
人を見た目で判断してはいけません。
相手の立場に立って考えなさい。
勝手な思い込みはダメですよ。
肩書に惑わされてはいけません。
ものごとは多角的に見なさい・・・
などと教えられてきましたが、
それでも人は先入観にふりまわされたり、
客観性を欠いたり、画一的な見方をしたり、
根拠のない歪んだ認識を持ったりするものです。
無垢であるはずの子供たちが偏見を抱いたり、
なんの裏付けもなしに思い込んだりするのは、
大人たちの言動に因るのではないでしょうか?
逆に考えると、
大人たちが清廉潔白でさえあれば、
子供たちも清く、正しく育つような気がします。
けど、世の中はそうなっていません。
じつに悲しいことです。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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オムニバスで微妙につながっているような、繋がってないようなという短編集?なのかな。
普段の伊坂作品よりは悪人があまり出てこないイメージ?かな。
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これ、話題の本ですよね?文庫になってたので久しぶりに伊坂幸太郎を読んでみました。内容は小学生と先生がテーマの短編集です。こういうテーマって重松清みたいなのを想像しますが、伊坂幸太郎ぽいユーモラスとシニカルさがあります。ただ、ミステリー要素はほぼ無いです。最近はそういう路線なんですかね。「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」が面白かったけど、やっぱ伊坂幸太郎作品は大学生が主人公の方が好きかな〜。
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久々に伊坂さんの本を読みました。
こちらの本は小学生が主人公。
小学生の子どもを持つ母としては、どうしても親目線で読んでしまいます。
高圧的な先生は私も苦手でした。
子供の世界の人間関係も大変そうですね。
せめて家くらいは安心できる場所でいよう…と考えさせられました。
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どれも小学生が主人公の短編集5作。いじめ、教師の資質や複雑な家庭の事など、いまの小学生事情が題材となっていた。昔は、体罰で誤魔化していた物を誤魔化せなくなっている時代なので教師は大変だろうな。映画の有名なシーンを子供が真似したりしていて微笑ましかった。
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表題作「逆ソクラテス」をはじめ、五つの短編が納められています。
どのお話のタイトルも、逆説的、否定的で、その観点から、柔らかい発想で固定観念を覆していく展開が清々しかったです。
主人公は小学生ですが、大人に沁みる物語です。
読後の爽快感が気持ちの良い短編集でした。
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声が大きい人と話していると、自分はそう思わなくっても、「ねぇ、そう思うでしょ!そうだよねーじゃないと変だよねー」みたいに言われて、
「えっ…そうかなぁ…そうは思わないけど、わざわざ言うことでもないしなぁ…空気的にも同調しておいたのうがいいかなぁ。話長くなるのも嫌だし。でも、そう(同じように)思ってはいないからなぁ」とかもやもやすることが多いのですが、まずは心の中で「私はそうは思わないよぉ」と力強く念じてみようかなと思いました。
そうすることで、ずーーーーっともやもやすることからすこし自由になれるかな。
なんだかんだで、ずるい人とか、要領のいい人が「合理的」と言われて、得してるふうに思う今日この頃。
いやいや、そんなこといっても、そんなふうに生きてるその人は周りにどう思われてるかわからんし、幸せとはかぎらないよ、といわれても全然腑に落ちなかったけど、この話のいそけん先生や、お母さんの話を聞いて、正直に生きることへの力が湧いてきました。
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逆ソクラテス
「敵は先入観だ」
安斎くん。こんな小学生って本当にいるのかな?っていうぐらい、いたずら心とアイデアを持った小学生。安斎くんはナニモノだったんだろう?って強く思いました。
カンニング作戦⇒絵の入替作戦⇒不審者退治⇒野球教室
の計画の流れが素敵すぎました(笑)。
あと、佐久間さんのような、みんなからの信用・信頼のある女子が仲間だったっていうのも良かった。
スロウではない
「でもな、最終的には、威張らないやつが勝つよ」
転校生の高城かれんは、転校前の学校では○○○○○だったっていうのが、個人的に新鮮な驚きがありました。
運動会のリレーの逆転はスカッとしました。
あと、磯憲先生のトランプ占いは最高です。学生時代にこんな先生に教えてもらいたかったな、と思いました。
司と悠太はゴッドファーザーごっこ?をやりながら、つらい現実をなんとかしのいでいたのは良い考えだな、と思いました。
自分の仲の良かった友だちが、自分がいなくなった後も交友が続いていたって知ると嬉しい反面、少し切ない気持ちになるんだなぁと思いました。
非オプティマス
人が試されることはだいたい、ルールブックに載ってない場面なんだ。
自分ではない誰かの権力などの威をかりて威張る奴ってイヤだなぁ。子どもの世界だけじゃなく、大人の世界でも沢山いるよなぁ、って思っている人にはオススメの小編だと思います。
このストーリーでいうと騎士人。この騎士人のお父さんは福生のお母さんと仕事上の交流があって騎士人のお父さんがいつもお世話になっているそうで・・・。
そこで福生に逆襲のチャンスが与えられるんですが、ワクワクする~で終了。
どうなったのか気がかりですが、読者にその後は委ねられたので、いろいろ想像を楽しもうと思いました。
アンスポーツマンライク
「ごめん、アンスポだったわ」
銃を持って、小学校に押し入るっていうのはこの「逆ソクラテス」の世界ではちょっと突飛ですが、そこはまぁ、伊坂作品ってことで(笑)。
バスケ(ミニバス?)では、「アンスポーツマンライク(アンスポ)」っていうファウルがあるそうなんです。アンスポをするのかしないのか、故意にしてでも相手を止めるのかあきらめるのか、の決断をするのは今だ!っていう話です。
アンスポーツマンライクファウルをされた場合は、フリースローが与えられて更にリスタートの権利ももらえるんだそうです。これも伏線でした。さすが伊坂幸太郎!
逆ワシントン
「あと、ちゃんと謝る、とかも大事でしょ。悪いことをしたら謝る、って意外にできないから。・・・」
靖の父親は、お母さんの再婚相手で若い。ってところから悪い想像が連鎖して。からのひと騒動。クレーンゲームの攻略法って夏休みの自由研究としては不適切ですが、知りたい!と思えるのはやっぱり魅力的。そのクレーンゲームの攻略法を使って、○○○○をゲットして。
小学生に絡んでマウントを取ろうとする最低なオッサンと謙介の母親のやり取りは最高でした。謙介のお母さん、ステキ(笑)��
伊坂作品で小学生が主人公って初なんですね。新鮮でした。でも、どの子も大人びていました。こんなに大人びた小学生っているのかな?っていう子も(笑)。
どの章もスカッと爽快なエンディングが用意されていました。伊坂作品でたまにあるモヤモヤ系エンディングはなかったです。
あと、ジャイアンとかブタゴリラとかピッコロ大魔王とかオプティマスプライムとか他の作品の固有名がでるのも何となく珍しいなと感じました。
小学生が主人公の伊坂作品、新鮮でした。いかがわしい場面はないし、よくしゃべる小悪党もいません。でも、いろんなところに伊坂作品らしさがあって楽しめました。
個人的には表題作の「逆ソクラテス」と「スロウではない」「アンスポーツマンライク」が面白かったです。
磯憲先生も久保先生もステキな先生だと思いました。
あとは安斎くんはその後どうなったんだろう?と思いました。個人的にはこの作中で一番魅力的なキャラだと思います。あとは悠太、謙介のお母さんもステキでした。
各章のつながりは思っていたより少な目でしたが、最後に出てくる店員さんって、たぶんあの人だろうねと思うとニヤリとさせられました。
伊坂作品としてちょっと物足りなかったような気もしました。が、やっぱり面白かった!
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久々に手に取った本。読みやすかった。でも、読むのに間が空くと、あれ、これはどんな人だっけ、となることも。
読書離れを痛感しました(本の感想ではない)。。
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あったかい気持ちになる短編集でした。
少年の頃が積み重なり大人になる。
正直でまっすぐな大人になる
にはやっぱり根っこは子どもの頃なんだろうなぁ。
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小学生を話の中心に据えた短編集。大人になった主人公の回想の形式を取られているものもあれば、終始小学生の目線で語られる話もある。
小学生視点は自身の子供の頃や自分の子供が重なり、大人になってからの視点は今の感覚が重なる。
子供への対応に限った話では無いが人間関係の複雑さを乗り越えるにあたり、どのような心持ちでいるべきかが語られており、共感を感じることも多い。
著者の別作品のような舞台設定の派手さは無いものの、人間の心の機微が描かれた傑作だと感じる。