紙の本
逆ソクラテス (集英社文庫)
著者 伊坂 幸太郎 (著)
【柴田錬三郎賞(第33回)】学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、ある作戦を持ちかけられる。それは、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末...
逆ソクラテス (集英社文庫)
逆ソクラテス
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商品説明
【柴田錬三郎賞(第33回)】学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、ある作戦を持ちかけられる。それは、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎え…。表題作をはじめ、全5編を収録。文庫化記念インタビュー付き。【「TRC MARC」の商品解説】
【2021年本屋大賞ノミネート作】
【第33回柴田錬三郎賞受賞作】
敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
伊坂幸太郎史上、最高の読後感。
デビュー20年目の真っ向勝負!
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」
足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」
最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」
ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。
【著者略歴】
伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。【商品解説】
収録作品一覧
逆ソクラテス | 7−72 | |
---|---|---|
スロウではない | 73−118 | |
非オプティマス | 119−188 |
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紙の本
子供を否定しちゃいけない
2023/10/31 15:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的には、伊坂作品の中でもかなり好きな部類。
全5編からなる短編集で、ファンタジーでもサスペンスでもない、普通の、日常の物語。
それぞれが独立した話だが、磯憲先生が2回出てきたりして、何となくゆるーく繋がっている感じも。
これらの物語には、大きく3つの共通点がある。
ひとつめは、どれも小学生の頃の話が中心になっていること。
ふたつめは、どのタイトルにも「否定(反対)」の意味を表す言葉がついていること。
1."逆"ソクラテス
2.スロウでは"ない"
3."非"オプティマス
4."アン"スポーツマンライク
5."逆"ワシントン
そして、みっつめは、タイトルに「否定」の言葉があるにもかかわらず、テーマとなっているのは、「子供を否定しちゃいけない」「駄目だと決めつけちゃいけない」ということ。
伊坂作品の中には、悪者が完膚なきまでにやられるという結末も少なくないが、この本では、そこまでいかない。
クラスに一人はいた意地悪な同級生や嫌なことを言う先生。
でも、彼らが圧倒的に叩きのめされることはなく、代わりに、ちょっとだけスカッとするような、ニマっとほくそ笑むような結末になっている。
そこがまた良い。
表題になっている「逆ソクラテス」も、冒頭のシーンは、語り手の目線だと思っていた。
でも、あれは馬鹿にしていた先生だったんだと気づくと、ニマっとしてしまう。
「逆ソクラテス」も良かったが、私は「スロウではない」のゴッドファーザーごっこが好きだなあ。
電子書籍
希望が見える。
2023/11/08 23:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎作品は、もともと大好きですが、
その中でもかなり好き。
子供が主役な短編集ですが、
どの話にも、それぞれ考えさせられるところがあり、十人十色を感じる。
地味であっても、真面目に生きることに希望を感じる話でもある。
紙の本
今とかつての子供たちへ
2023/10/25 16:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供らしい小さな反抗を企てる。子供の頃の失敗を大人になって克服する。仲間を助け、自らを省みて、どれだけ転落してもきっと人生は永遠に続いていく。伊坂幸太郎らしい言い回しが心地よく、短編ごとに繋がりを感じたり、世代の移り変わりを感じたり……こりゃいつか、甥っ子たちに勧めたいなと、まず真っ先にそう思った。
電子書籍
確かに最高の読後感!
2023/10/14 20:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開も結末も、すっきりとしていて楽しめました!
短編小説が苦手なのですが、伊坂さんの作品は素敵な繋がりを感じられるお話が多いので終始ワクワクしながら読めちゃいます。
紙の本
幅広く
2023/09/22 04:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えて思ったのは、この本を小学生か中学生くらいで読んだ人と読んでない人では考え方等々は変わるのか非常に気になるなということでした。それくらい、頭と心を使った感じ。
敵は先入観、そのひとつだけでも脳裡にあるのとないのでは全く違うと思う。
大人の自分だからこその響きもあって、久しぶりの伊坂幸太郎作品でしたが、楽しめました。
紙の本
大人の方もぜひ
2023/07/08 19:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
お子様は、もちろん、大人の方もぜひ読んでいただきたいです。自分は、文庫化の前に読んでいたのですが。ただ、色々と突っ込みたいところはあります。親の権力をかさにきる小学生、今の時代いるかなぁ、とか。その他にも……
紙の本
伊坂さんらしい、楽しい内容でした
2023/07/01 09:00
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生が主人公なので、なんだか自分もその頃に戻って体験したような感覚でした。
理不尽な先生、指導者はイヤだなあと思いました。
離婚を絡めるのが多いと感じました。あと、親が権力者だからその子供は偉ぶっている、というのは、偏見では?あからさまで、ウザかったです。
まあ、それが伊坂さんの作風だとも思いましたが。
無差別に人を傷つける犯人にも、事情があるという設定も、傷つけられた方は「勘弁してくれよ」ですよね。小学生なんて、トラウマです。それも、伊坂さんらしい設定でしょうが。