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トランスジェンダー入門 (集英社新書)
トランスの人たちはどんな差別に苦しんでいるのか。「LGBT」と一括りにされることが多い「トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医...
トランスジェンダー入門 (集英社新書)
トランスジェンダー入門
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商品説明
トランスの人たちはどんな差別に苦しんでいるのか。「LGBT」と一括りにされることが多い「トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像を解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。
性別を変えるには何をしなければならないのか。
トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。
そして、この社会には何が求められているのか。
これまで「LGBT」と一括りにされることが多かった「T=トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像をつかむことのできる、本邦初の入門書となる。
トランスジェンダーについて知りたい当事者およびその力になりたい人が、最初に手にしたい一冊【本の内容】
目次
- 第1章 トランスジェンダーとは?
- 第2章 性別移行
- 第3章 差別
- 第4章 医療と健康
- 第5章 法律
- 第6章 フェミニズムと男性学
著者紹介
周司 あきら
- 略歴
- 周司あきら(しゅうじ あきら)
主夫、作家。著書に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』、共著に『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』。
高井ゆと里(たかい ゆとり)
倫理学者、群馬大学准教授。訳書にショーン・フェイ『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』、著書に『ハイデガー 世界内存在を生きる』。
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海外事情を含め、トランスジェンダーを広範にカバー
2023/09/11 15:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
トランスジェンダーという言葉の定義から、性別移行、差別、医療、法律など、海外事情を含め広範な領域をカバーした書。トランスジェンダーの現状と問題点、トランスジェンダーの人にどのように接したら良いのかを知ることができる入門書で、多くの方にお薦めできる。東京大学の生協でベストセラーの上位に食い込んでいるのは喜ばしい限りだ。
筆者は「よくある勘違い」をいくつか紹介しているが、評者自身に当てはまるケースも少なくない。トランスジェンダーについて分かったつもりだったが、いかにいい加減な知識だったかを痛感させられる。
本書は、「トランスジェンダーとは?」から始まり、性別移行、差別、医療と健康、法律、フェミニズムと男性学へと議論を進める。筆者は、トランスジェンダーとはどういった人たちで、性別を変えるためには何をしなければならないのか、どのような差別を受けているのかについて、具体例を挙げながら解説する。
データに基づいて日本社会や政治の問題点を鋭く突く。例えば性別移行については、精神的移行、社会的移行、医学的移行について紹介する。差別についても、家庭や学校教育、就労、貧困、メディア、メンタルヘルス、性暴力、戸籍をはじめとした法律の壁など多角的に問題を提起し、重たい課題を我々に突きつける。トランスジェンダーの権利の問題が、公衆浴場やスポーツといった局所的な場面の問題にすり替えられている状況に憤る。