- みんなの評価
- あなたの評価
評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/05/31
- 出版社: 戦後映像芸術アーカイブ
- サイズ:22cm/332p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-9913194-0-2
- 国内送料無料
紙の本
新説松本俊夫論
劇映画、記録映画、実験映画、ビデオアート等の領域を横断し、戦後日本の映像文化に大きな足跡を残した映画監督・映像作家である松本俊夫を主題とした論考を収録。湯浅譲二・一柳慧の...
新説松本俊夫論
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
劇映画、記録映画、実験映画、ビデオアート等の領域を横断し、戦後日本の映像文化に大きな足跡を残した映画監督・映像作家である松本俊夫を主題とした論考を収録。湯浅譲二・一柳慧のインタビュー、松本俊夫全作品目録も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、映画監督・映像作家として知られる松本俊夫(1932〜2017)についての研究書であり、第1部「劇映画」、第2部「記録映画・実験映画」、第3部「インタビュー」、付録「松本俊夫全作品目録」によって構成されています。第3部のインタビュイーは、松本作品の映画音楽を数多く手がけた湯浅譲二(作曲家)と一柳慧(作曲家・ピアニスト)。「松本俊夫全作品目録」では、松本俊夫の全作品データと詳細な解説も掲載。映画・現代美術・現代音楽など、幅広い専門分野を持つ研究者・インタビュイーたちが、戦後の映画・映像史に大きな足跡を残した松本俊夫について多角的に論じます。
松本俊夫(まつもと・としお)
1932年生まれ、2017年没。映画監督・映像作家。
東京大学文学部美学美術史科を卒業後、新理研映画に入社し、実験工房のメンバーを起用してPR映画『銀輪』(1956)を演出。その後、教育映画作家協会(記録映画作家協会)に入会し、機関誌『記録映画』において前衛記録映画の理論を展開させ、その実践として『西陣』(1961)、『石の詩』(1963)などの記録映画を演出する。やがて作家協会内部の対立を経て、1964年には映像芸術の会を発足させ、同時代の作家らとともに映画運動を組織してゆく。1968年には同人としてフィルムアート社の設立に参加し、雑誌『季刊フィルム』を刊行するなど、越境的な芸術の動向に影響を与える。その後の作家活動では『つぶれかかった右眼のために』(1968)、『メタスタシス=新陳代謝』(1971)、『アートマン』(1975)をはじめとする数々の作品によって、国内における実験映画やビデオアートの動向を牽引してゆく。また、日本万国博覧会ではせんい館のディレクターを務め『スペース・プロジェクション・アコ』(1970)を発表したほか、ATG提携の『薔薇の葬列』(1969)をはじめとし、『修羅』(1971)、『十六歳の戦争』(1973—1976)、『ドグラ・マグラ』(1988)という四本の劇映画を監督した。1980年以降は、九州芸術工科大学、京都造形芸術大学、日本大学などで教鞭を執り、後進の指導にも努めた。最新作はオムニバス映画『蟷螂の斧』(2009—2012)。著書に『映像の発見──アヴァンギャルドとドキュメンタリー』(三一書房、1963)、『表現の世界──芸術前衛たちとその思想』(三一書房、1967)、『映画の変革──芸術的ラジカリズムとは何か』(三一書房、1972)、『幻視の美学』(フィルムアート社、1976)、『映像の探求──制度・越境・記号生成』(三一書房、1991)、『逸脱の映像──拡張・変容・実験精神』(月曜社、2013)などがある。【商品解説】
目次
- Ⅰ 劇映画
- ネトルトン・タロウ「場としての新宿──『薔薇の葬列』と『新宿泥棒日記』について」
- 足立元「昭和元禄映画破壊──松本俊夫における「日本的なもの」」
- 佐々木友輔「眼には見えない風景のために──『薔薇の葬列』論」
- Ⅱ 実験映画・記録映画
- 川崎弘二「松本俊夫の実験映画と音楽──『銀輪』のミュジック・コンクレートを中心に」
- 古畑百合子「エクスパンデッド・シネマの実験と冷戦──松本俊夫とスタン・ヴァンダービークのコミュニケーション観」
- 西村智弘「松本俊夫のポストモダン──一九八〇年代以降の実験映像と劇映画」
- 阪本裕文「前衛記録映画論とその行方」
収録作品一覧
場としての新宿 | ネトルトン・タロウ 著 | 7−44 |
---|---|---|
昭和元禄映画破壊 | 足立元 著 | 45−70 |
眼には見えない風景のために | 佐々木友輔 著 | 71−88 |
著者紹介
戦後映像芸術アーカイブ
- 略歴
- ●ネトルトン・タロウ 現代美術/視覚文化研究。テンプル大学上級准教授。
●足立元(あだち・げん)日本近現代美術史/視覚社会史研究。二松学舎大学准教授。
●佐々木友輔(ささき・ゆうすけ)映像作家、企画者。鳥取大学地域学部准教授。
●川崎弘二(かわさき・こうじ)電子音楽研究。
●古畑百合子(ふるはた・ゆりこ)視覚文化/メディア研究。マギル大学准教授。
●西村智弘(にしむら・ともひろ)映像評論家、美術評論家。多摩美術大学、東京工芸大学、阿佐ヶ谷美術専門学校非常勤講師。
●阪本裕文(さかもと・ひろふみ)映像研究。育英館大学教授。NPO法人戦後映像芸術アーカイブ代表理事。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む