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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/10/04
- 出版社: 一葉社
- サイズ:20cm/364p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-87196-092-2
- 国内送料無料
紙の本
天空の限界集落 秩父〈浦山・太田部・大滝〉に生きる人びと
著者 山口 美智子 (著)
失われゆく秩父、失われない秩父−。秩父の高所に位置する3つの限界集落「浦山・太田部・大滝」で、ダム建設と大合併で過疎に拍車をかけられながらも、厳しい自然の中で扶け合いなが...
天空の限界集落 秩父〈浦山・太田部・大滝〉に生きる人びと
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商品説明
失われゆく秩父、失われない秩父−。秩父の高所に位置する3つの限界集落「浦山・太田部・大滝」で、ダム建設と大合併で過疎に拍車をかけられながらも、厳しい自然の中で扶け合いながら豊かに生きる人びとの証言と記録集。【「TRC MARC」の商品解説】
失われゆく秩父 失われない秩父
山間のトンネルを抜けると、さらに高い山、山、山……ここは秩父の高所地帯(天空)。山の頂が塞ぐ狭い空の下に現れる3つの小さな限界集落――「浦山」「太田部」「大滝」。ダム建設と大合併で過疎に拍車をかけられながらも、そこで暮らす人びとは、厳しい自然の中で育まれた揺るぎない絆で扶(たす)け合い、豊かに生きる。
著者は秩父で生まれ育ち、三集落が最も賑わっていたころの様子も見てきた。そのため、活力を失ってゆく三集落に特段の想いを馳せながら、そこで生きてきた古くを知る24人の老男女に、5年をかけて話を聞き、その言葉を丹念に綴っていく。秩父に根を下ろした「聞き手」と「話し手」の深い関係性から、素朴でたおやかな言の葉が紡がれる。
一人の人間がその集落でどう生き抜いてきたか、どのような「金取り仕事」で生活を支えてきたのか、数日間にわたる「ご祝儀(婚礼儀式)」などの伝統文化や信仰、民話にまで話は広がる。
一読すれば、急変する時代や理不尽な社会状況に翻弄されながらも、それでも力強く生きる人びとの血肉の通った一言一句に、思わず目をひらかれる。そして、独自の人間文化を醸成してきた秩父から決して失われないもの、失ってはいけないものの貴重さにも気づかされる。この本で、天空の限界集落に住む人びとの生き様を目にすると、ほんとうの幸せな生とは何か、考えざるを得ないだろう。【商品解説】
目次
- はじめに
- 埼玉県全図
- ●浦 山
- 浦山地区全図/人口・戸数変動表
- 浦山について
- こんな山ん中に住んでいても、いまは野菜が全然取れねんさあ。
- だって獣がみんな食っちゃうんだから……/浅見ヨシエ
著者紹介
山口 美智子
- 略歴
- 1945年、埼玉県生まれ。東京アナウンス学院卒業。73年ごろから8ミリカメラでドキュメント作品を撮り始め、『秩父事件』などを制作。『撥の女』で第3回ひろしま国際アマチュア映画祭優秀賞受賞、『塚越の花まつり』で第7回日本映像フェスティバル8ミリの部優秀賞受賞。
著書に、『機と秩父――戦前・戦後/布文化に生きた53名の記録 機元から職人まで』(さきたま出版会)、『壊れかけた更年期――エイジングトンネル―10年の闇、そして光へ』(一葉社)、『村とダム――水没する秩父の暮らし』(すずさわ書店)がある。
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