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アーティスト紹介
Outkast
Dungeon Familyを代表するデュオ、Outkast。ロックやクラブ・シーンからも注目されている彼らのサウンドは独創的で革新的。TimbalandやMissy、Neptunesらがプロデューサー的立場から現代のヒップホップ・シーンを革新したとするなら、Outkastの2人は自らアーティスト/パフォーマーとして、ヒップホップの可能性を最大限に広げる役目を果たした。 ヒップホップというカルチャーで最も大事なもの、それはオリジナリティ。過去に創造されたものをいかに独創的かつ革新的なスタイルで活用できるか、それこそがヒップホップだからである。ジャズやブルーズなど他のブラック・ミュージック同様、ヒップヒップも現在の可能性や領域をいかにひろげていくか、ということがポイントなのだ。ロパート・フロストの言うように「だれも通らなかった道をあえて通ることが違いを生む」ということである。
この10年間アウトキャストはクリエイティブな姿勢をずっと貫いてきた。カーティス・メイフィールド、ボブ・マーリー、マーリー・マール、アフリカ・バンバータ、クラフトワーク、ザ・ビートルズ、ラキム、スライ&ザ・ファミリーストーン、ジョージ・クリントン、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックスなど多種多様なアーティストから影響を受けてきたアンドレ3000とビッグ・ボーイは音楽的な壁を突き破りながら彼ら自身のブランドを作り上げてきた。
アンドレ(アンドレ・ベンジャミン)とビッグ・ボーイ(アントワン・パットン)の2人は1993年、ヒップホップとサザン・ソウルを融合させ、サンプリングと生楽器演奏をミックスしたスロウ・ライドな"Player’s Ball"で第一歩を飾った。もともとは「A LaFace Family Christmas」からのシングルとしてカットされたこの曲だったが、そのインパクトはまずヒップホップ・シーンで爆発、一気にアウトキャストの名を知らしめ、彼らのクルーであるダンジョン・ファミリーにも名声をもたらした。LaFace Recordsはこのシングルのヒットによりアウトキャストのアルバム・リリースを決定、そうして完成したファースト・アルバム「Southernplayalisticadillacmuzik」(1994年)からは"Ain’t No Thang""Git Up, Git Out"などがヒットし、アトランタのヒップホップ・シーンは一気に熱くなっていった。
そんなファースト・アルバムの大成功に続いて彼らはセカンド・アルバム「ATLiens」(1996年)をリリース。アトランタ(ATL)とエイリアンをあわせた造語をタイトルとしたこのアルバムで彼らは音楽を作るということにおいて非凡なものを持っていることを証明した。前作の成功にとらわれず、次に彼らはジョージ・クリントンがつくりだした「Mothership Connection」や「Dr. Funkenstein」と並ぶヒップホップ・ジェネレーションによるファンク・オデッセイを作り上げ、"Elevators"といったシングルをヒットさせ、ヒップホップにおいてアウトキャスト、そしてアトランタという名前を完全に定着させたのだ。
サード・アルバム「Aquemini」(1998年)は2人の星座である水瓶座(Aquarius)と双子座(Gemini)を掛け合わせた13番目の星座という造語タイトル。米Source誌において最高の栄誉である「マイク5本」を獲得したこのアルバムは双子座(詩人/教師など)のアンドレと水瓶座(勝負師/詐欺師など)のビッグ・ボーイという2人のバランスがそのままに反映され、"Rosa Parks""SpottieOttieDopaliscious"などがヒットした。
彼らの人気・知名度が本格的にジャンル・国境を越えたのが4枚目のアルバムの「Stankonia」(2000年)だ。米軍のイラク侵攻を予見したような衝撃的な"B.O.B.(Bombs Over Baghdad)"に続いてカットされたvMs. Jackson"は彼らにとって初の全米シングル・チャートNo.1を記録。MobyやEminemらとともに全米・ヨーロッパでスタジアム級ツアーを敢行した彼らはヒップホップ・ファンだけにとどまらず、ロックやビッグ・ビートのファンからも愛される類まれなグループとなった。
2001年には初のベスト・アルバム「Big Boi And Dre Present…Outkast」をリリース。新曲として収録された"The Whole World"はグラミー賞でもパフォーマンスされ大絶賛された。
ヒット曲が1、2曲でて5年人気を保つのすら難しい音楽シーンにおいて10年間に渡り常に衝撃を与えつづけてきたアウトキャスト。そんな彼らがいよいよリリースする新作、それがこの「Speakerboxxx / The Love Below」。過去に4枚のプラチナ・アルバムを持ち、いまだに旧譜が毎週数千枚単位で売れているという彼らだが、この新作ではビッグ・ボーイのアルバム「Speakerboxxx」とアンドレのアルバム「The LoveBelow」の2枚組という前代未聞のフォーマットでのリリースとなる。すでに話題の先行カット"GhettoMucick"そして"Hey Ya!"を聴くだけでも彼らが現状維持にとどまらず、常に新たな領域へと挑戦し続けていることがわかるはずだ。ヒップホップ、ソウル、ジャズ、ワールド・ミュージック、ドラムン・ベース、レゲエ、ロックなどありとあらゆるジャンルを巻き込んでいくアウトキャスト。そのスタイルはもはや「ジャンル」というものでは括りきれない。
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