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  5. 交響曲全集、交響的舞曲 ラザレフ&日本フィル(3CD)

交響曲全集、交響的舞曲 ラザレフ&日本フィル(3CD)

  • 発売日:2015/03/27
  • レーベル:Octavia Exton
  • カタログNo.:OVCL00560
  • 組み枚数:3枚
  • 発売国:日本
  • フォーマット:CD
  • 国内送料無料

CD

交響曲全集、交響的舞曲 ラザレフ&日本フィル(3CD)【CD】 3枚組

ラフマニノフ (1873-1943)

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交響曲全集、交響的舞曲 ラザレフ&日本フィル(3CD)【CD】 3枚組

5,400(税込)

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商品説明

ラフマニノフ:交響曲全集、交響的舞曲
ラザレフ&日本フィル(3CD)


日本フィルとのプロコフィエフ・シリーズで高い評価を得たラザレフが、続いて取り組んだのが、2011年11月の交響曲第1番でスタートしたラフマニノフ・シリーズ。
 CDリリース第1弾の交響曲第2番、続く交響曲第3番とも高評価だったので、交響曲第1番のリリースも待たれていたものですが、お買得価格の全集がリリースされることとなりました(第1番の単売予定は現時点ではないそうです)。
 収録音源は、すべてサントリーホールでおこなわれ大評判となったコンサートをライヴ録音したもので、恵まれた音響条件の中、ラザレフによって強化された日本フィルの豪快で華麗なサウンドを良い音で味わうことができます。
 ラザレフはラフマニノフの作品について、「深い海のような弦セクション」、「ロシアの大地を想起させるブラス」、「ロシア人の魂ともいえる音、広く長大な旋律」といった特徴があると語っていましたが、ここで聴けるオーケストラ・サウンドからは、それらの要素を十分に聴きとることが可能です。
 これにはもともと日本フィルが代々の指揮者達と築き上げてきたロシア音楽への実績が背景にあるとも考えられますが、最大の功労者はやはりラザレフでしょう。効率的かつ徹底したリハーサルの積み重ねと、本番での思い切りの良い統率により、オケも本来の実力をフルに発揮、会場に感動と興奮を巻き起こした手腕には傑出したものがあると思われます。(HMV)

【収録情報】
ラフマニノフ:
● 交響曲第1番ハ短調 op.13
● 交響曲第2番ニ長調 op.27
● 交響曲第3番へ長調 op.44
● 交響的舞曲 op.45

 日本フィルハーモニー交響楽団
 アレクサンドル・ラザレフ(指揮)

 録音時期:2011年11月11-12日(交響曲第1番)、2012年3月16-17日(第2番)、1月25-26日(第3番)、2013年6月14-15日(交響的舞曲)
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)


【転載 平林直哉の盤鬼のつぶやき 第38回】

「ラザレフとラフマニノフの交響曲第1番」

 11月11日(金)、日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に行き、ラフマニノフの交響曲第1番を聴いた。指揮はアレクサンドル・ラザレフ。
 この交響曲第1番は初演が大失敗となり、そのためラフマニノフは極度のノイローゼに陥り、作曲が全く出来ない状態となった。それを救ったのがダール(ラザレフはダーリと言っていた)博士で、この博士の治療が功を奏し、名作ピアノ協奏曲第2番が誕生したのはあまりにも有名な話しである。
 この交響曲第1番の初演(1897年3月15日、ペテルブルク)がなぜ失敗に終わったか、それは上記のラザレフの記者会見での発言に明らかであるが、要するに本番前に指揮者のグラズノフが飲み過ぎたというわけである。酩酊状態で、まともに指揮が出来なかったのが失敗の最大の原因だったようだ。
 でもこの初演当日、前半ではグラズノフの交響曲第6番の初演もあり、その日はダブル初演。もしも指揮者グラズノフが酩酊状態であるならば、自作の第6番だってまともに棒を振れなかったはずだ。けれども、こちらが失敗したという話しは聞いたことがない。ただ、リハーサルの時にグラズノフはラフマニノフの作品についてあれこれと修正の要望を出したと言われているが、そうなると単なる酩酊ではなく、ラフマニノフの交響曲第1番への根本的な共感が希薄だったのが失敗の要因とも考えられる。
 11日、腰の手術を終え、元気になったラザレフは指揮台を所狭しと動き回り、オーケストラからまことに鮮烈な音を引き出していた。9日は記者会見に先立ってリハーサルを公開していたが、非常に細かく練り上げていた。その日はちょうど第3楽章をリハーサルしていたが、途中で第2ヴァイオリンに難所があり、そこをかなりしつこく繰り返していた。最後になって第3楽章の通し演奏を行い、時間は残り3分。ここで終わるだろうと思っていたが、ラザレフは先ほど集中的にやっていた第2ヴァイオリンを再び取り上げていた。時間を無駄にせず、望む音への熱き情熱を持ったラザレフ、だからこそ本番にあのような冴えた音が出るのだろう。
 この交響曲第1番は初演が大失敗したため、とうとうラフマニノフ生前には2度と演奏されなかった。だが、ラザレフのような指揮で聴いていると、長く封印されるほどの駄作とは思えないし、これはこれで独特の味がある作品だと認識を新たにした。
 ところで、記者会見修了後、ラザレフに直接話しを聞いてみた。以下、Q=質問、A=ラザレフの答えである。

Q「先ほどプロコフィエフ、スクリャービン、フラズノフ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーのプロジェクトについてお話をしていただいたのですが、たとえばスクリャービンはピアノ協奏曲も含まれますか」。
A「もちろん、やります」。
Q「ボロディンの作品は」。
A「交響曲第2番ならやっても良いと思います」。
Q「カリンニコフは」。
A[うーん、旋律はきれいだけれど(交響曲第1番の第1楽章の第2主題を歌う)、起承転結がない」。
Q「ハチャトゥリアンは」。
A[いやだ!」。
Q「えっ、そうなんですか」。
A「まあ、《スパルタクス》、《仮面舞踏会》ならやってもいいですが。《スパルタクス》の初演の時、ハチャトゥリアンはリハーサルでトロンボーンにもっと出せ、もっと出せと要求しました。その翌日、同じことを要求しました。これじゃあ、うるさくてしょうがない。ほかにハチャトゥリアンの何をやればいいのでしょうか?」。
Q「交響曲とか」。
A「交響曲第3番のことですか? あんなやかましい交響曲、それに優秀なトランペット奏者を20人も集められませんよ。とにかく、ハチャトゥリアンはやりたくない」。
Q「そうですか、ありがとうございました」。
 
 一説によると、ハチャトゥリアンは旧ソ連の体制を支持していたため、ロシアの演奏家の間ではおおっぴらにハチャトゥリアンを賛美出来ないとも言われている。だが、一方では「ハチャトゥリアンは決して優遇されておらず、苦しんでいた」とする説もある。旧ソ連のこととなると、どこまでが本当でどこまでがウソなのかは良くわからない。はっきりしているのは、ラザレフの指揮でボロディン、カリンニコフ、ハチャトゥリアンらの交響曲は今後聴けそうもない、ということである。

(ひらばやし なおや 音楽評論家)

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