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Last Tour - Radio Broadcast 1979

  • 発売日:2015/05/11
  • レーベル:Blue Line
  • カタログNo.:1140562
  • 組み枚数:1枚
  • 発売国:Europe
  • フォーマット:CD
  • 国内送料無料

CD

Last Tour - Radio Broadcast 1979【CD】

Lowell George

Last Tour - Radio Broadcast 1979【CD】

2,571(税込)

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曲目

ディスク1
  1. Fat Man In The Bathtub
  2. Honest Man
  3. What Do You Want The Girl To Do?
  4. Cant Stand The Rain
  5. Easy Money
  6. Dixie Chicken
  7. Willin
  8. Spanish Moon

アーティスト紹介

Lowell George

ローウェル・ジョージのギターといえば、やはりそのスライド・プレイに最も注目が集まる。若い頃に東洋音楽を学び、西洋音楽の範疇からやや逸脱した感覚を身に付けていたローウェルにとって、音階をまさに横滑りしていく「スライド・ギター」は格好の表現手法だったのだろう。 ローウェル・ジョージはカリフォルニア州ハリウッドにて、1945年4月13日、毛皮商人の息子として生まれた。ローウェルの両親は主にクラシック音楽を好んだので、彼はその影響で幼い頃よりクラシック・スタイルのハーモニカを学び、兄弟で演奏していたという。その後ジャズに興味を持ったローウェルは、フルートを習い始めるが、そのうちにフルート演奏は断念した。これにはふたつの理由が挙げられており、学校でのフルートがクラシック・スタイルでの学習に留まったことと、またはジャズのローランド・カークのプレイを目の当たりにしたローウェルが、彼を超えることなど出来ないと感じたからだ、という説がある。

19歳になったローウェルは尺八の先生に師事、一年間ほど尺八と日本の音楽を学んだ。そして、その後ラヴィ・シャンカールのもとでインド音楽とシタールを勉強している。そうした何ともユニークな経歴を経て、彼がギターを始めたのは大学生の頃、20歳のときだった。ギターを始めたローウェルは、1960年代半ばにリッチー・ヘイワードとマーティン・キビーらとともにファクトリーというフォーク・ロック・グループを結成。その2年後には“ダーティ・ウォーター”などで知られるスタンデルズや“プッシン・トゥー・ハード”などで知られるシーズ 、といったガレージ・バンドに参加した。またリッチー・ヘイワードが結成したフラタニティ・オブ・マンのセカンド・アルバム ゲット・イット・オン に参加したローウェルは、レイ・コリンズに替わってフランク・ザッパのマザーズに加入することになる。ローウェルのプレイは いたち野郎  、 ホット・ラッツ などで聴かれる(クレジットはされていない)。

マザーズ在籍中のローウェルは“ウィリン”、 “トラック・ストップ・ガール”といった曲を含む数多くの曲を書き、デモ・テープを作っていたと言われる。そしてザッパに“ウィリン”を取り上げることを進言するが、これはドラッグを扱った曲だ、という理由で断られ、その替わりに自ら新しいバンドを作るように勧められたと言われている。

そうした中、一方でローウェルのデモ・テープは大きな反響を呼んでおり、 “ウィリン”はシー・トレインリンダ・ロンシュタットコマンダー・コディらに、 “トラック・ストップ・ガール”はバーズに取り上げられた。ローウェルは新しいバンドを遂に結成。フラタニティ~のリッチー・ヘイワード(ds)に、ビル・ペイン(key)、さらにマザーズ時代の盟友ロイ・エストラダ(b)を加えたバンドで、バンド名はマザーズのドラマー、ジミー・カール・ブラックがローウェルの足にインスピレーションを受けて、リトル・フィートと名づけた。

ローウェルのデモ・テープに興味を示したワーナー・ブラザーズはリトル・フィートと契約。彼らは1971年、ラス・タイトルマンのプロデュースにより、ファースト・アルバム リトル・フィート でデビューした。これは評論家筋では高い評価を得たが、レコード会社が1万枚しかプレスしなかったともいわれ、セールス的にはさんざんなものに終わった。後に出世作となる “ウィリン”はここではライ・クーダースニーキー・ピートをフィーチャーしたヴァージョンが収録されている。そして“ウィリン”の別ヴァージョンが収められるのが1972年発表のセカンド・アルバム セイリン・シューズ 。今でこそ代表作に挙げられるこのアルバム、しかし当時はそれほどのセールスを上げることはなかった。解散説すら流れローウェルは元ラヴィン・スプーンフルジョン・セバスチャンエヴァリー・ブラザーズフィル・エヴァリーらとスーパー・グループを組む、という噂された。結局ロイ・エストラダがキャプテン・ビーフハートのマジック・バンドに加入するため、バンドを脱退したが、リトル・フィート自体は存続した。

ロイ脱退後、リトル・フィートデラニー&ボニーのバンドに居たケニー・グラッドニー(b)、サム・クレイトン(per)、ポール・バレル(g)の三人を加え、その強力な布陣で名作 ディキシー・チキン をレコーディング。ローウェル自身がプロデュースしたこの作品は、ニュー・オリンズR&B~アラン・トゥーサンのサウンドに多くの影響を受け、現在では「ロック名盤」に欠かせない代表作として知られているが、当時はこの力作も商業的な成功といえるほどにはセールスはあげられなかったようだ。ここでまたもやバンドは解散の危機を迎える。各メンバーは数々のセッション・ワークをこなしていくことになる。

その後しばらくして再編されたローウェルは4作目 アメイジング! を1974年に発表。これが初めてのチャート・インを果たす(全米最高位36位)。この後のリリースを並べると、1975年にビル、ポールの楽曲も増えた ラスト・レコードローウェルが肝臓障害で十分な活動が出来ない中、1977年に発表された タイム・ラヴズ・ア・ヒーロー 、そして1978年に発表され、彼らにとって唯一のゴールド・ディスクとなった最大のヒット作 ウェイティング・フォー・コロンブス (1977年ロンドンでのコンサートを収録した2枚組)と続く。1978年には初来日もあったが病気で肥満しきったローウェルの姿は悲痛な感じであったと言われる。なおローウェルグレイトフル・デッドのアルバムをプロデュースする一方、自らのソロ作のプロジェクトも進めていた。その作品は 特別料理(Thanks I'll Eat It Here) として1979年にリリースされた。

1979年5月、ローウェルリトル・フィートの解散を表明。自らのバンドを率いツアーに出るが1979年6月29日、心臓発作のためヴァージニア州アーリントンで死亡する。享年34歳だった。その後、残されたメンバー達は1988年に新たなメンバーを加え、リトル・フィートを再結成。メンバー交替を経ながら、現在まで新たなイメージを打ち出しながら活動を続けている。

ローウェル・ジョージのギターといえば、やはりそのスライド・プレイに最も注目が集まる。若い頃に東洋音楽を学び、西洋音楽の範疇からやや逸脱した感覚を身に付けていたローウェルにとって、音階をまさに横滑りしていく「スライド・ギター」は格好の表現手法だったのだろう。ギターのフレットとフレットの間を横断していくことで、西洋音楽がシステマティックに音を分断することで失った音を自らの個性的な表現に生かしている。テレキャスターのピックアップをマウントしたストラトキャスターに、コンプレッサーやフェイザーを効かせ、変幻自在なトーンを操るローウェル・ジョージ。その伸びやかな音色と絶妙なフレージングにより、彼の出す音はまるで魔力を孕むかのように響く。

またニュー・オリンズのセカンドラインといったリズムをはじめ、米南部音楽の孕む豊かでファンキーな感覚を、非南部人の視点やセンスでもって再構築したユニークな音楽性を追及していった、真に個性的な70年代のリトル・フィートというバンド。正直なところを言うと、晩年のローウェルリトル・フィートのスタジオ作ではあまり活躍しなかったが、このバンドを最初期から率い個性を確立する段階で原動力となったローウェルの業績やヴォーカルの味わい深さなども、同時に忘れられないところである。

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