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アルカン:エスキースop.63/スティーヴン・オズボーン(pf)【CD】
吉田秀和レコメンズ これからは この人だ!スティーヴン・オズボーン!アルカン:エスキース op.63スティーヴン・オズボーン(pf)シャルル=ヴァランタン・アルカン(18...
アルカン:エスキースop.63/スティーヴン・オズボーン(pf)【CD】
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CD | Esquisses: Osborne(P) | 国内盤 | 発売日 : 2003/06/21 | 購入できません |
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商品説明
吉田秀和レコメンズ これからは この人だ!
スティーヴン・オズボーン!
アルカン:エスキース op.63
スティーヴン・オズボーン(pf)
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
・エスキース(スケッチ) op.63 ―― 4つの組曲による48のモチーフ
神を讃えん
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
昨年リリースされたメシアン《幼子イエスにそそぐ20の眼差し》(CDA67351/2 国内仕様MCDA67351/2)が異例のベストセラーとなったイギリスの俊英、スティーヴン・オズボーンの注目の新作。
19世紀フランスの作曲家、アルカンの作品は、20世紀の終わりになってようやく本格的な脚光を浴びた感があります。その「アルカン・ルネサンス」ともいわれる一連の流れの中でも、この晩年の大作《エスキース》op.63の登場は、まだ全曲録音がなかっただけに注目される出来事だといえるでしょう。
ピアノ技法が飛躍的に進化を遂げた時代に《ピアノ独奏のためのシンフォニー》、《大ピアノ・ソナタ「4つの時代」》などを世に問い、ピアノ作品を極限まで肥大化させ、その技法においても革新的な刷新を先頭を切って行っていたアルカンですが、時代を先取りしたミニマリストでもあったことは、48曲の極めて短い小品からなる今回の《エスキース》や《すべての長調と短調による25の練習曲》などの作品で浮き彫りにされています。
アルカンは後半生をほとんど人にも会わず、聖職者のような衣服をまとって、自分が時代を超越した存在だと意識し、ひたすら超絶技巧を用いたピアノ作品の創造に意欲をかき立てていたといわれています。
1861年、48歳だったアルカンが発表したこの《エスキース》が全曲録音されることによって、彼の謎に満ちた生涯を読み解く鍵を、われわれはまたひとつ手に入れることができたのかも知れません。
この曲集には聴きどころが数多くあります。まるでアルカン自身の性格を投影したかのような〈頑固 Inflexibilite 〉(第28曲)、弦楽四重奏の音を見事な正確さで模した〈四重奏の冒頭部 Debut de quatuor〉(第31曲)、タイトル通り、荘厳な管弦楽をともなったピアノ・コンチェルト演奏の風景をたった1分程度の曲で表現してしまった〈古いジャンルの協奏曲のトゥッティ Tutti de Concerto dans le genre ancien〉(第15曲)など。そして組曲全体の最後を締めくくる後奏曲として作曲されたわずか36小節の〈神を讃えん Laus Deo〉は、短いながらも実に感動的な作品です。
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