ジューン・アリスンもウィノナ・ライダーもびっくり！
オペラの「若草物語」！

今年5月に初来日が予定されている、ニューヨーク・シティ・オペラ。ここは多くのスターが巣立っていった実力優先の劇場として有名であると同時に、新作オペラを積極的に取り上げることで高い評価を得ています。今回の来日公演でも、マーク・アダモの「若草物語」を取り上げます。もちろんルイザ・メイ・オルコットの名作小説を元にしたオペラ。19世紀米国で自立した女性へと前向きに生きた姉妹の姿は、何度も映画化されたように、アメリカ人にはことのほか共感がもてるもののようです。
　マーク・アダモは1962年フィラデルフィア生まれ。1998年3月にヒューストン・グランド・オペラのスタジオで初演された「若草物語」が成功、2年後に大劇場でリバイバルの10公演が行われたほどの人気になりました。その後米国各地やメキシコで多数のプロダクションが制作され、なかでも2003年3月にニューヨーク・シティ・オペラでの東海岸初演が大好評、一躍人気作曲家に踊り出ました。今回日本公演にこの演目を取り上げるということからも、ニューヨーク・シティ・オペラの自信の程が窺えます。
　現在のところ唯一のCD がこれ。メグ役に、いまやロッシーニのメッゾ役としてイタリアでも大人気のジョイス・ディドナートを配するなど、充実の演奏。公演は東京、名古屋で一回ずつですので、特に見にいけない人はこれをどうぞ！

・アダモ：「若草物語」
ジョイス・ディドナート（Ms メグ）
ステファニー・ノヴァチェク（Ms ジョー）
ステイシー・タッパン（S ベス)
マーガレット・ロイド（S エイミー）
チャド・シェルトン（T ローリー）
ダニエル・ベルチャー（Br ジョン・ブルック）、他
ヒューストン・グランド・オペラ管弦楽団＆合唱団
パトリック・サマーズ（指）